「朝、時間をかけてセットしたのに、夕方には髪がぺたんこ…」「なんだか最近、トップのボリュームがなくなってきた気がする」。30代、40代と年齢を重ねるにつれて、こうした髪の悩みを感じる女性は少なくありません。特に湿度の高い静岡の気候は、髪のボリュームダウンを加速させる大きな要因です。
この記事では、そんな悩みを抱える女性のために、朝のスタイリングを一日中キープする救世主「ボリュームアップスプレー」の正しい使い方から、湿気対策のプロ技までを徹底解説。商品紹介や選び方のポイントも押さえ、あなたの毎日を自信あふれるヘアスタイルで彩るお手伝いをします。
なぜ髪のボリュームは失われる?30代・40代女性が直面する髪の変化
年齢とともに髪のボリュームが失われるのは、単なる気のせいではありません。女性ホルモンの変化により髪のハリやコシが低下し、一本一本が細くなる「エイジング毛」が主な原因です。また、頭皮の血行不良や生活習慣の乱れも、健やかな髪の成長を妨げます。
婦人画報の記事でヘアサロン「ウカ」の保科真紀さんがと断言するように、ヘアスタイルの重心が下がるだけで、疲れた印象を与えがちです。こうした加齢による変化に、「湿気」という外的要因が追い打ちをかけます。
髪は水分を吸収すると膨張し、バランスが崩れてうねりや広がりの原因となります。特に細くなった髪は、湿気の影響で重くなり、根元からぺたんと潰れてしまいがちです。梅雨の時期や夏場に悩みが深刻化するのはこのためです。
瞬時に悩みを解決!ボリュームアップスプレーとは?
ボリュームアップスプレー(増毛スプレーとも呼ばれます)は、薄毛や髪のボリューム不足を瞬時にカバーするためのアイテムです。育毛剤のように時間をかけてケアするのではなく、「今日だけなんとかしたい」という緊急のニーズに応えてくれます。
その手軽さと効果から市場は拡大しており、調査会社のレポートによると、増毛スプレー市場は2032年までに167億米ドル規模に成長すると予測されています。これは、多くの人が同様の悩みを抱え、解決策を求めている証拠と言えるでしょう。
増毛スプレーの仕組みと効果
ボリュームアップスプレーの多くは、ミクロの天然微粒子や3Dファイバーを含んでいます。これを髪にスプレーすると、微粒子が静電気で髪の毛一本一本に付着。産毛や細い毛をコーティングして物理的に太く見せることで、髪全体が増えたように見え、地肌の透け感をカバーします。
『V-up ボリュームアップヘアスプレー』は、ミクロの天然微粒子を髪に付着させ、産毛や細毛を1本1本太らせることで、瞬時に髪をボリュームアップさせる…
白髪隠し効果を兼ね備えた製品も多く、気になる部分を手軽にリタッチできるのも魅力です。
スタイリング剤としてのスプレー vs 増毛スプレー
一般的なヘアスプレー(スタイリング剤)とボリュームアップスプレーは目的が異なります。
- ヘアスプレー(スタイリング剤):髪型を固定し、キープするのが主な目的。髪を固めることでスタイルを維持します。
- ボリュームアップスプレー(増毛スプレー):髪に微粒子を付着させて「太く見せる」のが目的。髪を増やすのではなく、視覚的なボリューム感を演出します。
両者は併用可能で、ボリュームアップスプレーで土台を作り、仕上げにキープ用のヘアスプレーを使うことで、より自然で崩れにくいスタイルが完成します。
【基本編】ボリュームアップスプレーの正しい使い方5ステップ
せっかくの便利アイテムも、使い方を間違えると「いかにもスプレーしました」という不自然な仕上がりになりがちです。ダマにならず、自然に見せるための基本的な使い方をマスターしましょう。
- 髪をしっかり乾かし、基本のスタイリングを終える
スプレーは必ず乾いた髪に使用します。ドライヤーで根元からしっかり乾かし、分け目を変えたり、カールをつけたりといった基本的なスタイリングを済ませておきます。 - ボトルをよく振る
中の微粒子が均一に混ざるよう、使用前にはカチカチと音が鳴るのを確認しながら、ボトルをしっかり振りましょう。 - 髪から20cmほど離してスプレーする
これが最も重要なポイントです。近すぎると一箇所に集中してしまい、ダマや不自然なテカリの原因になります。約20cmの距離を保ち、円を描くように少しずつスプレーするのがコツです。 - 内側から吹きかけ、手でなじませる
髪の表面にだけスプレーすると、固めた感じが出てしまいます。プロのテクニックは、髪を持ち上げて「内側から」スプレーすること。これにより、髪に空気感が生まれ、ふんわりとした自然なボリュームが出ます。スプレー後は、手ぐしで軽く整え、なじませます。「もみあげのあたりから髪を持ち上げて、内側からスプレーをかけると空気感が生まれます。髪の表面にスプレーを使いすぎると固めている感じが出やすいので、“内側から”がポイントです」
— 保科真紀さん - 仕上げにキープスプレーで固定する
ボリュームアップスプレー自体に固定力はあまりないため、仕上げにハードタイプのキープスプレーを軽く全体にかけるのがおすすめです。これにより、汗や湿気からスタイルを守り、一日中ふんわり感をキープできます。
【応用編】静岡の湿気に負けない!一日中ふんわりを保つプロの技
湿気が多い静岡の気候では、基本の使い方だけでは物足りない日もあります。ここでは、ボリュームアップスプレーの効果を最大限に引き出し、湿気に打ち勝つための応用テクニックをご紹介します。
ドライヤーでの「根元立ち上げ」テクニック
スタイリングの土台作りが最も重要です。ドライヤーのかけ方一つで、ボリュームの持続力が大きく変わります。
- 逆立ちドライ:髪を前に倒し、後頭部からドライヤーの風を根元に直接当てる「逆立ちドライ」は、ボリュームアップの王道テクニックです。
- 冷風でキープ:髪が8〜9割乾いたら、冷風に切り替えて根元と髪全体をクールダウンさせます。髪は冷めるときに形が固定されるため、この一手間で立ち上がりが記憶されます。
このテクニックは、多くの美容師が推奨する時短メソッドでもあり、忙しい朝にぴったりです。
ドライシャンプーとの合わせ技で夕方までサラふわ
湿気によるぺたんこ髪の原因は、空気中の水分だけでなく、頭皮から出る汗や皮脂も関係しています。そこでおすすめなのがドライシャンプーの活用です。
朝のスタイリングの仕上げや、日中の化粧直し時に、根元にドライシャンプーを軽くスプレーします。余分な皮脂や汗を吸収し、髪をサラサラの状態に戻してくれるため、瞬時にボリュームが復活します。持ち運びやすいパウダータイプやシートタイプもあります。
女性向けボリュームアップスプレーの選び方
ドラッグストアや通販サイトには、数多くのボリュームアップスプレーが並んでいます。どれを選べば良いか迷ったときは、以下の3つのポイントをチェックしましょう。
1. カラー:自分の髪色に合った自然な色を選ぶ
最も重要なのが色選びです。自分の髪色より明るすぎたり暗すぎたりすると、不自然に見えてしまいます。多くの製品がブラック、ダークブラウン、ライトブラウンなど複数のカラーバリエーションを展開しています。髪色に合わせて選ぶのはもちろん、異なる色を組み合わせて立体感を出すという上級テクニックもあります。
2. 成分:頭皮ケア成分配合のものをチェック
スプレーは頭皮にも付着するため、配合成分にも注目したいところです。最近では、頭皮ケア成分や保湿成分を配合した製品も増えています。毎日使うものだからこそ、頭皮に優しい処方のものを選ぶと安心です。
3. 耐水性:雨や汗に強いタイプか確認
「スプレーしたのに、汗で流れて服が汚れた…」という事態は避けたいもの。多くの製品は耐水性に優れており、少々の雨や汗では落ちにくいように設計されています。一方で、シャンプーでは簡単に洗い流せるものがほとんどです。商品の説明をよく読み、耐水性と落としやすさのバランスが良いものを選びましょう。
ボリュームアップだけじゃない!根本的な髪の悩みへのアプローチ
ボリュームアップスプレーは非常に便利なアイテムですが、あくまで一時的な対策です。長期的な視点で髪の悩みを改善したい場合は、根本的なケアも視野に入れましょう。
髪の専門家である美容師に相談するのが第一歩です。静岡市内や浜松、沼津などには、大人女性の髪悩みに特化したサロンが数多く存在します。カットやヘッドスパ、トリートメントなど、あなたの髪質や状態に合ったプロの提案を受けてみるのも良いでしょう。
また、抜け毛や薄毛が深刻な場合は、FAGA(女性男性型脱毛症)の可能性も考えられます。静岡には女性の薄毛治療を専門とするクリニックもあり、無料カウンセリングで相談することも可能です。一人で抱え込まず、専門家の力を借りることも検討してみてください。
まとめ:ボリュームアップスプレーを味方につけて、毎日を自信あふれる髪で
髪のボリュームダウンは、多くの30代・40代女性が直面する共通の悩みです。しかし、ボリュームアップスプレーという賢い選択肢があれば、もう朝のスタイリングで憂鬱になる必要はありません。
この記事のポイント
- ボリュームアップスプレーは、微粒子で髪を太く見せ、瞬時に悩みをカバーするアイテム。
- 「20cm離す」「内側からかける」など、正しい使い方で自然な仕上がりに。
- ドライヤーの根元立ち上げやドライシャンプーとの併用で、湿気に負けないキープ力を実現。
- 自分の髪色や頭皮の状態に合った製品を選ぶことが大切。
正しい使い方と少しの工夫で、ボリュームアップスプレーはあなたの強力な味方になります。静岡の湿度の高い日も、風の強い日も、ふんわりと若々しいヘアスタイルをキープして、自信あふれる毎日を送りましょう。
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