浜松市楽器博物館おすすめ展示ランキング!音楽好き必見の魅力と楽しみ方

「音楽の都」として知られる静岡県浜松市。ヤマハ、カワイ、ローランドといった世界的な楽器メーカーが本社を構えるこの街には、その名にふさわしい特別な場所があります。それが、浜松市楽器博物館です。

1995年に開館した日本で唯一の公立楽器博物館であり、そのコレクションの質と量は世界でもトップクラス。単に楽器を眺めるだけでなく、その音色を聴き、さらには実際に触れて演奏することまでできる、まさに五感で音楽を楽しめる空間です。この記事では、そんな浜松市楽器博物館の魅力を徹底解剖し、音楽好きならずとも必見の「おすすめ展示ランキング」をお届けします。

浜松市楽器博物館が特別な理由とは?

数ある博物館の中でも、なぜ浜松市楽器博物館はこれほどまでに多くの人々を魅了するのでしょうか。その理由は、ユニークなコンセプトと他に類を見ない展示方法にあります。

世界中の楽器を「平等に」展示する圧倒的コレクション

浜松市楽器博物館の収蔵品は約3,300点、そのうち常時約1,500点が展示されています。この数字だけでも圧倒されますが、真に素晴らしいのはそのコンセプトです。

「竹笛からピアノまですべての楽器は文化として同じ価値を持つ」

この「世界の楽器を偏りなく同じ目線で平等に展示する」という理念に基づき、ヨーロッパの華やかなピアノも、アフリカの素朴な太鼓も、アジアの繊細な弦楽器も、すべてが等しい価値を持つ文化遺産として紹介されています。特定の地域や文化に偏ることなく、地球上の音楽の多様性を体感できるのが、この博物館の最大の魅力です。

「みる・きく・ふれる」が叶う体験型展示

博物館のもう一つのモットーは「みる・きく・ふれる」。多くの展示品がガラスケースなしで展示されており(露出展示)、楽器の質感やディテールを間近で「みる」ことができます。さらに、約70ヶ所に設置されたヘッドホンで展示楽器の音色を「きく」ことが可能。「この不思議な形の楽器はどんな音がするんだろう?」という好奇心に、その場で応えてくれます。

そして、ハイライトは1階の奥にある「体験ルーム」。ここでは、ピアノや電子ドラムはもちろん、世界の珍しい楽器やおもちゃに自由に「ふれる」ことができ、子どもから大人まで夢中になれると評判です。

いよいよランキング発表!おすすめ展示品TOP5

膨大なコレクションの中から、特におすすめしたい展示品を独断と偏見でランキング形式でご紹介します!

【第5位】セルパン|蛇のような見た目が奇妙なテューバの祖先

まずランクインしたのは、その名の通り「蛇(Serpent)」のようにうねる奇妙な形をした低音金管楽器「セルパン」。木製でありながら金管楽器に分類されるこの楽器は、16世紀のフランスで生まれ、テューバの祖先にあたると言われています。その独特なフォルムと、想像力をかき立てる深みのある音色は必見・必聴です。

【第4位】馬頭琴|物語の世界から飛び出したモンゴルの響き

国語の教科書にも載っている物語『スーホの白い馬』で知られるモンゴルの伝統楽器「馬頭琴(モリンホール)」。棹の先端が馬の頭の形に彫刻されているのが特徴で、その哀愁を帯びた美しい音色は、モンゴルの広大な草原を思い起こさせます。物語で知った楽器の実物を目にできるのは、感動的な体験です。

【第3位】サウン・ガウ|優雅な曲線美を誇るビルマの竪琴

アジアの楽器エリアでひときわ目を引くのが、ミャンマー(旧ビルマ)の「サウン・ガウ」です。三日月のような優雅なアーチを描くフォルム、金や赤で彩られた精緻な装飾は、楽器というより芸術品。その見た目の美しさもさることながら、絹の弦が奏でる繊細で柔らかな音色は、聴く者を魅了します。

【第2位】ジャワ・ガムラン|「青銅の交響楽」に包まれる圧巻の空間

地下の展示室に足を踏み入れると、そこはまるで異世界。大小さまざまなゴングや鍵盤打楽器が並ぶインドネシアの「ジャワ・ガムラン」のアンサンブルが、来館者を迎えます。「青銅の交響楽」とも呼ばれるその空間は、ただ見るだけでなく、その場にいるだけで荘厳な音楽に包まれるような感覚を味わえます。毎日行われるギャラリートークでは、実際の演奏を聴けることもあります。

【第1位】国産洋楽器・電子楽器フロア|「音楽の都」浜松の魂

堂々の第1位は、特定の楽器ではなく、1階の「国産洋楽器・電子楽器」の展示エリアです。ここには、ヤマハ、カワイ、ローランドといった浜松が世界に誇るメーカーの歴史的な製品がずらりと並びます。日本初のシンセサイザー試作機や、電子オルガンの代名詞となった初期の「エレクトーン」、国産初のリズムマシン「ドンカマチック」など、日本の音楽史を築いてきた名機たちの姿は圧巻です。

また、漫画『のだめカンタービレ』で有名になったロシアの電子楽器「テルミン」も展示されており、ポップカルチャーとの繋がりを発見する楽しみもあります。このフロアは、浜松がなぜ「音楽の都」と呼ばれるのか、その歴史と誇りを肌で感じられる、まさにこの博物館の心臓部と言えるでしょう。

展示だけじゃない!博物館を120%楽しむ方法

展示をただ見て回るだけでも十分楽しめますが、いくつかのポイントを押さえることで、満足度はさらにアップします。

博物館のスタッフが、毎日数回、特定の楽器をピックアップして実演を交えながら解説してくれる「ギャラリートーク」が開催されています。どの楽器がテーマになるかは日によって変わるため、公式サイトでスケジュールをチェックしてから訪れるのがおすすめです。楽器の背景にある物語や構造を知ることで、展示への理解が格段に深まります。

体験ルームで演奏家に変身!

前述の「体験ルーム」は絶対に外せないスポットです。普段触れる機会のない世界の楽器を自由に演奏できる貴重な機会。見よう見まねで音を出してみると、意外な発見や感動があります。特に子ども連れの方には大人気で、旅の忘れられない思い出になること間違いなしです。

浜松市楽器博物館 基本情報

名称 浜松市楽器博物館
住所 静岡県浜松市中央区中央三丁目9-1
開館時間 9:30~17:00
休館日 毎月第2・第4水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 ※8月は無休
料金 大人800円、高校生400円、中学生以下・70歳以上無料
アクセス JR浜松駅から徒歩約7分
公式サイト https://www.gakkihaku.jp/

音楽と可能性が響きあう街、浜松

浜松市楽器博物館は、単なる観光スポットではありません。それは、浜松という街が持つ「ものづくりの精神」と「音楽への愛」が結晶した場所です。この街には、都会の利便性と田舎の穏やかさが共存し、新しい挑戦を応援する風土があります。

浜松市では、「はじめよう、ハマライフ」を合言葉に、移住・定住を促進する様々な取り組みを行っています。例えば、東京圏からの移住と就業・起業で最大100万円(世帯の場合)が支給される支援金制度や、住宅取得費用の補助など、新しい生活を始める人々を力強くサポートしています。

音楽とものづくり、そして豊かな自然。多様な魅力が響きあう浜松で、新しいライフスタイルを奏でてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人:合同会社KUREBA

合同会社KUREBA代表の河合は、毎週三島市から浜松市へ通い、浜松市内の企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援に情熱を注いでいます。

「ITの力で、浜松をもっと元気にしたい」という想いのもと、ホームページ制作やSEO対策、SNS活用といった集客支援から、業務効率を劇的に改善するITツールの導入まで、企業の課題に合わせた最適なソリューションを提供しています。

「Webからの集客を増やしたい」「日々の業務を効率化したい」など、IT活用に関するお悩みがあれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました