【職人の技が光る】三島市天ぷら店10選！揚げたて熱々の絶品天ぷらを味わう

サクッとした衣をまとった旬の食材、口の中に広がる揚げたての香ばしさと素材の旨味。天ぷらは、日本の食文化を代表するシンプルながらも奥深い料理です。特に、職人が目の前で一品ずつ揚げてくれる専門店での体験は格別。最高のタイミングで提供される熱々の一品は、家庭では決して味わえない感動を与えてくれます。

この記事では、富士山の清らかな伏流水が湧き出る「水の都」静岡県三島市と、その周辺エリアに焦点を当て、職人の技が光る絶品天ぷらが味わえる名店を10軒厳選してご紹介します。長年地元で愛される老舗から、個性的なメニューが光る人気店まで、あなたの「食べたい」がきっと見つかるはずです。

なぜ三島の天ぷらは美味しいのか？その秘密に迫る

三島市が食の宝庫として知られる背景には、その豊かな自然環境と、それを活かす食文化があります。天ぷらも例外ではなく、この地ならではの美味しさの理由が存在します。

富士山の恵み「水の都」が育む食材

三島市は、富士山に降った雪や雨が長い年月をかけてろ過され、湧き出す清らかな伏流水に恵まれた「水の都」として知られています。三島市観光Webによると、この豊富な湧水は、街の至る所を流れる美しい水辺の景観を作り出すだけでなく、食文化にも大きな影響を与えています。例えば、名物のうなぎは、この湧水に数日さらすことで、特有の臭みが抜け、身が引き締まると言われています。同様に、天ぷらの主役となる野菜や魚介も、この清らかな水によってその本来の味が引き立てられます。特に、箱根西麓のミネラル豊富な土壌で育つ「箱根西麓三島野菜」は、味が濃く高品質で知られ、天ぷらのたね（具材）として最高のパフォーマンスを発揮します。三島馬鈴薯や三島人参など、ブランド化された野菜は、まさにこの土地ならではの恵みです。

伝統と革新が息づく職人技

「たね七分に腕三分」という言葉があるように、天ぷらの美味しさは素材の良さが7割、職人の腕が3割と言われます。しかし、その「三分」こそが、素材のポテンシャルを最大限に引き出すための重要な鍵となります。食材ごとに最適な油の温度を見極め、衣の厚さを調整し、揚げる時間の一瞬を逃さない。こうした熟練の技は、一朝一夕には身につきません。三島やその周辺には、長年暖簾を守り続ける老舗が多く、代々受け継がれてきた伝統の技が今も息づいています。一方で、地元の新鮮な食材を活かした新しいスタイルの天ぷらを提供する店もあり、伝統と革新が共存しているのもこのエリアの魅力です。

【厳選】三島でおすすめの天ぷら名店10選

ここからは、三島市内および近隣エリアで、特におすすめの天ぷら店を10軒ご紹介します。ランチに気軽に立ち寄れるお店から、特別な日に訪れたい名店まで、幅広く選びました。

1. 食事処 みしまや – 昭和創業、圧巻の穴子天丼

JR三島駅南口から徒歩約2分という好立地にある「食事処 みしまや」は、昭和25年（1950年）創業の老舗定食屋です。地元民や観光客で常に賑わうこの店の名物は、なんといっても「穴子天丼」。丼からはみ出すほど大きな穴子の天ぷらは、見た目のインパクトもさることながら、外はサクサク、中はふっくらとした食感がたまりません。穴子の他にも、アスパラやナス、レンコンといった野菜の天ぷらが乗り、ボリューム満点。長年愛され続ける、実力派の味をぜひご賞味ください。

2. うなぎ割烹 御殿川 – 鰻と天ぷらの豪華共演

三代続く鰻と和食の専門店「うなぎ割烹 御殿川」。店名のとおり主役は鰻ですが、天ぷらの評価も非常に高いお店です。箱根西麓三島野菜や沼津港の新鮮な魚介など、地元の良質な食材を活かした和食膳が人気で、特に鰻半匹の蒲焼と刺身、天ぷらがセットになった「御殿川御膳」は、三島の味覚を一度に堪能できる贅沢なメニューです。広々とした駐車場を備え、個室や座敷もあるため、家族での食事やドライブの途中に立ち寄るのにも最適です。

3. 和食蒲焼 高田屋 – 鰻だけじゃない、職人技の天ぷら

三島広小路駅からほど近い「高田屋」も、鰻で有名な老舗ですが、天ぷら目当てに訪れる客も少なくありません。口コミでは「鰻屋さんだけど天ぷらも美味しい」との声が多く、黙々と仕事をする職人の技が光ります。駿河湾で獲れた海老を使ったかき揚げ丼は、油がしつこくなく、タレも控えめで素材の味を活かした逸品。鰻重と一緒に天ぷらの盛り合わせを頼み、家族や友人とシェアするのもおすすめです。

4. 江戸前天婦羅 天よし – 本格江戸前を堪能できる専門店

三島市に隣接する駿東郡清水町にある、本格的な江戸前天ぷらの専門店です。カウンター席がメインの店内では、主人が一品ずつ丁寧に揚げる天ぷらを最高の状態で味わうことができます。口コミ評価も高く、「天ぷらって美味い！」と再認識させられるほどの感動を覚える人も。ランチではリーズナブルな天丼や天ぷら定食、夜は会席コースも楽しめます。少し足を延ばしてでも訪れる価値のある名店です。

5. 天ぷら 乃々花 – 自分好みに選べる楽しさ

函南町の伊豆仁田駅近くに店を構える「天ぷら 乃々花」。この店の大きな特徴は、天丼の具材を自分で選べるというユニークなシステムです。専用の用紙に、海老やキス、野菜など豊富な種類の天ぷらの中から好きなものを選んで記入し、オリジナルの天丼を作ることができます。ランチタイムは680円からと非常にリーズナブル。ジャズが流れるおしゃれな店内で、自分だけの天丼を味わってみてはいかがでしょうか。

6. 川う（沼津市） – 大正創業、100年続く老舗の味

三島のお隣、沼津市になりますが、ぜひ紹介したいのが大正13年（1924年）創業の「川う」。1世紀以上の歴史を持つ老舗で、数年前に天丼専門店としてリニューアルしました。看板メニューは、半熟の「たまご天」が入った天丼。とろりとした黄身が甘辛いタレと絡み、絶妙な味わいを生み出します。海老天丼や穴子天丼など、他のメニューも充実。歴史が育んだ職人技を堪能できる一軒です。

7. はやし家（沼津市） – 蓋が閉まらない天丼が名物

こちらも沼津市にある鰻と天ぷらの専門店「はやし家」。名物は何と言っても、蓋からはみ出すほど豪快に盛り付けられた天丼です。海老天、キス天、イカ天などが丼の上にそびえ立ち、そのビジュアルは圧巻。ふんわりとした衣に絶妙な濃さのタレが絡み、食欲をそそります。老舗ならではの風格と、期待を裏切らない美味しさが魅力です。

8. まるかつ – 讃岐うどんと楽しむサクサク天ぷら

三島田町駅近くにある人気の讃岐うどん店「まるかつ」。コシのある本格的なうどんが評判ですが、常連客の間では天ぷらの美味しさも広く知られています。うどんと一緒に、揚げたての天ぷらをトッピングするのが定番のスタイル。うどんの出汁とサクサクの天ぷらの相性は抜群です。ランチタイムには行列ができることも多い人気店で、気軽に美味しいうどんと天ぷらを楽しめます。

9. まるごと駿河湾 三島駅店 – 駅近で味わう駿河湾の幸

三島駅南口から徒歩30秒という抜群のアクセスを誇る海鮮居酒屋。その名の通り、駿河湾で獲れた新鮮な魚介類を存分に味わえるお店です。刺身や寿司がメインですが、天ぷらの盛り合わせなどの揚げ物メニューも充実しています。特に、豪快な太刀魚の天ぷらは人気の一品。地酒も豊富に揃っているので、新鮮な海の幸を使った天ぷらと共に一杯楽しむのに最適なお店です。

10. 橘（伊豆の国市） – 蕎麦と味わう絶品天ぷら

世界遺産・韮山反射炉の近く、伊豆の国市にある蕎麦の名店「橘」。蕎麦好きを唸らせる本格的な手打ち蕎麦はもちろんのこと、一緒に提供される天ぷらが「職人技が光る」と評判です。特に、桜えびのかき揚げや、旬の野菜を使った天ぷらは絶品。蕎麦つゆとの相性も考え抜かれた天ぷらは、蕎麦の風味を一層引き立てます。伊豆方面への観光の際に、ぜひ立ち寄りたいお店の一つです。

まとめ：三島で本物の天ぷらを味わう旅へ

水の都・三島には、その豊かな自然の恵みを活かした美味しい天ぷら店が数多く存在します。丼からはみ出す豪快な穴子天丼、鰻との贅沢なセット、蕎麦やうどんと共に味わうサクサクの一品まで、そのスタイルは様々です。しかし、どのお店にも共通しているのは、新鮮な食材と、それを最大限に活かす職人の技。この記事を参考に、ぜひあなただけのお気に入りの一軒を見つけ、揚げたて熱々の絶品天ぷらを味わう旅に出かけてみてください。