三島市の夜を彩る。雰囲気で選ぶ、大人のためのバー15選【カクテル・ウイスキーの名店】

静岡県東部に位置し、「水の都」として知られる三島市。日中は三嶋大社や楽寿園、源兵衛川のせせらぎが観光客を癒しますが、夜になるとその表情を一変させ、しっとりとした大人の魅力で訪れる人々を迎え入れます。特に、三島には独自のバー文化が根付いており、個性豊かで質の高いバーが数多く点在しています。

この記事では、三島市の夜を心ゆくまで楽しみたい方のために、目的や好みに合わせて選べる15軒のバーを厳選してご紹介します。特別なカクテルが味わえるお店から、希少なウイスキーを堪能できるお店、そしてデートや一人飲みに最適な雰囲気抜群のお店まで。あなたにとって最高の夜を演出する一軒が、きっと見つかるはずです。

なぜ三島には魅力的なバーが多いのか？

三島に質の高いバーが集まる背景には、いくつかの理由があります。三島市観光協会がと称するように、街全体でナイトタイムの魅力を高めようという気運があります。その中心にあるのが、「水の都」ならではの豊かな水資源です。

ウイスキーやカクテルの味わいを大きく左右する「水」。三島の水は、富士山の雪解け水が長い年月をかけてろ過された伏流水であり、その清らかさは環境省の「名水百選」にも選ばれています。市内に誕生したウイスキー蒸留所「Distillery Water Dragon」も、この三島の恵まれた水を仕込み水として使用しており、質の高いお酒造りの基盤となっています。

また、毎年秋に開催されるは、スペインのバル文化をモデルにした飲み歩き・食べ歩きイベントです。このイベントをきっかけに、普段は敷居が高いと感じるバーにも気軽に立ち寄ることができ、市民や観光客が三島のバー文化に触れる絶好の機会となっています。こうした土壌が、バーテンダーたちの技術向上と、個性的なお店の誕生を後押ししているのです。

【カクテル編】創造性が光る、三島の実力派バー5選

フレッシュフルーツを使った独創的な一杯や、定番を極めたクラシックカクテルなど、バーテンダーの技と感性が光るお店をご紹介します。

1. BAR novel（バー ノベル）

2023年にオープンした、今三島で最も注目されるバーの一つ。オーナーバーテンダーの眞野貴代氏は、カクテルコンペティションでの優勝経験を持つ実力者です。このお店の真骨頂は、フルーツや野菜を巧みに組み合わせたミクソロジーカクテル。山椒やトマト、バジルなどを使った独創的なカクテルは、ここでしか味わえない驚きと感動を与えてくれます。隠れ家的な雰囲気ながら、広々とした店内で初心者からカクテル愛好家まで、誰もが心地よく過ごせる空間です。

• 特徴：ミクソロジーカクテル、独創的なフレーバー
• アクセス：JR三島駅南口より徒歩約7分

2. VACANZA（ヴァカンツァ）

三島駅近くに佇む、お洒落なイタリアンバル。元々はワインバーでしたが、現在は特にフレッシュフルーツを使ったカクテルが評判です。旬の果物の甘みと酸味を活かした一杯は、見た目も華やかで女性にも大人気。食事メニューも充実しており、牡蠣のアヒージョなど、お酒と共に楽しめる本格的なイタリアンを味わえます。1軒目としてしっかり食事をしたい時にも、2軒目としてカクテルをじっくり楽しみたい時にも頼りになるお店です。

• 特徴：フルーツカクテル、イタリアンバル
• アクセス：JR三島駅南口より徒歩約4分

3. Tequila cafe Azteca（テキーラカフェ アステカ）

三島では珍しい、本格的なメキシカン料理とテキーラを楽しめるカフェ＆バー。無農薬野菜やスーパーフードを取り入れたヘルシーな料理がコンセプトです。ドリンクは、もちろんテキーラベースのカクテルが豊富。定番のマルガリータから、お店オリジナルの創作カクテルまで、テキーラの奥深い世界に触れることができます。いつもと違う、エキゾチックで陽気な夜を過ごしたい時におすすめです。

• 特徴：テキーラカクテル、ヘルシーなメキシカン料理
• アクセス：三島広小路駅より徒歩約5分

4. Biarritz café（ビアリッツ カフェ）

三島広小路駅のすぐそばにある、バルとワインバーの雰囲気を併せ持つお店。オーナーはソムリエの資格を持ち、ワインの品揃えはもちろんのこと、カクテルにも定評があります。特にカンパリなどイタリアンリキュールを使ったスプリッツや、種類の豊富なグラッパは、食前・食後の一杯に最適。創業時からの名物であるバスクチーズケーキも絶品で、お酒とのペアリングも楽しめます。アットホームな雰囲気で、気軽に立ち寄れる一軒です。

• 特徴：ワイン、イタリアンリキュールカクテル、バスクチーズケーキ
• アクセス：三島広小路駅より徒歩約1分

5. ラビアンローズ (La Vie en Rose)

三島駅南口から徒歩2分という好立地にある、オーセンティックなバー。ビルの6階にあり、窓からは三島の夜景を望むことができます。100種類以上という豊富なカクテルメニューが魅力で、スタンダードからオリジナルまで幅広く対応してくれます。店内は落ち着いた大人のムードが漂い、デートにも最適。フードメニューも充実しており、ゆっくりと語らいながらお酒を楽しむことができます。

• 特徴：豊富なカクテル、夜景、デート向き
• アクセス：JR三島駅南口より徒歩約2分

【ウイスキー・蒸留所編】通を唸らせる、至極の一杯に出会えるバー5選

世界各国のウイスキーを取り揃えたお店から、三島ならではのクラフトスピリッツを味わえる場所まで。ウイスキー好きならずとも訪れたい、こだわりのバーをご紹介します。

1. Distillery Water Dragon & Bar「Water Gate」

三島のバーシーンを語る上で絶対に外せないのが、2023年に誕生した市内初のウイスキー蒸留所「Distillery Water Dragon」です。特筆すべきは、スコッチではなくアメリカのバーボンスタイルウイスキーの製造を目指している点。併設されたBar「Water Gate」では、ガラス越しに輝く銅製の蒸留器を眺めながら、ここで造られたばかりのクラフトジンや、セレクトされたバーボンなどを楽しむことができます。という、他にはない特別な体験ができる場所です。

• 特徴：蒸留所併設、クラフトウイスキー・ジン、ユニークな体験
• アクセス：三島田町駅より徒歩約6分

2. ほかげ -穂影-

三島駅から徒歩5分、少し路地に入った場所に佇む隠れ家バー。店名には「灯火に安らぎを求めて人々が集う場所」という想いが込められています。ウイスキーやブランデーの品揃えが豊富で、キューバ産を中心に約40種類のシガー（葉巻）も楽しめます。ランプの温かい光が灯る落ち着いた空間で、ゆっくりとグラスを傾け、葉巻を燻らせる。そんな大人の贅沢な時間を過ごしたい方にぴったりの一軒です。自家製の焼きプリンなど、スイーツも人気です。

• 特徴：ウイスキー、シガー（葉巻）、隠れ家、スイーツ
• アクセス：JR三島駅南口より徒歩約5分

3. BAR YUMOTO（バー ユモト）

「三島でバーと言えば」と多くの人が名を挙げる、全国的にも知られた名店。その実力はにも選出されるほど。タクシーの運転手に「あの有名なバーまで」と告げれば伝わるという逸話もあります。オーセンティックな空間で味わうカクテルやウイスキーは、どれも一級品。敷居が高いように感じられるかもしれませんが、一度足を踏み入れれば、その居心地の良さとマスターの温かい人柄に魅了されることでしょう。このバーに行くためだけに遠方から訪れるファンがいるというのも頷けます。

• 特徴：オーセンティックバー、食べログ百名店、高い知名度
• アクセス：三島広小路駅より徒歩約4分

4. アフターバー石垣 (AFTER BAR ISHIGAKI)

三島広小路駅からほど近く、長年地元で愛され続けているオーセンティックバー。少し照明を落としたムーディーな店内は、まさに大人のための空間。バックバーにずらりと並んだボトルの数々は圧巻で、ウイスキー好きなら眺めているだけでも楽しめます。時間を忘れてじっくりとお酒と向き合いたい夜に訪れたい、信頼の置ける一軒です。

• 特徴：オーセンティックバー、ムーディーな雰囲気
• アクセス：三島広小路駅より徒歩約3分

5. Bar 倉田 (Bar Kurata)

本町の路地裏にひっそりと佇む、カウンター8席のみの小さなバー。こぢんまりとした空間だからこその、マスターとの距離の近さが魅力です。という心遣いが感じられる、温かい雰囲気のお店です。一人で静かに飲みたい時や、バーデビューにもおすすめです。

• 特徴：カウンターのみ、アットホーム、初心者にも優しい
• アクセス：三島広小路駅より徒歩約5分

【雰囲気・シーン別】特別な夜を演出する、三島の名脇役バー5選

お酒の種類だけでなく、「誰と、どんな風に過ごしたいか」でバーを選ぶのも乙なもの。様々なシーンに寄り添ってくれる、個性豊かなお店を集めました。

1. [隠れ家] BAR PORTIER（バー・ポルティエ）

こちらも三島のバー好きの間では知られた、一軒家タイプの隠れ家オーセンティックバー。重厚な扉を開けると、そこには洗練された大人の空間が広がっています。フレッシュフルーツを使ったカクテルや、豊富なウイスキーのセレクションが楽しめます。隣のダイニングバーで食事を楽しんだ後、ふらりと立ち寄るという使い方も粋です。

• 特徴：隠れ家、一軒家、オーセンティック
• アクセス：JR三島駅より徒歩約10分

2. [デート] TEA&BAR ナビガチオーネ

昼は英国製紅茶専用ケトルで淹れる本格的な紅茶とチーズケーキが楽しめるティールーム、夜はオーセンティックなバーとして営業するユニークなお店。店内に置かれた多くの植物が、落ち着いた空間に癒やしを加えています。昼下がりのデートから、夜にしっとりとお酒を楽しむデートまで、時間帯によって異なる表情を見せてくれるのが魅力です。

• 特徴：昼はカフェ、夜はバー、植物の多い癒やし空間
• アクセス：三島広小路駅より徒歩約4分

3. [カジュアル] Green-room（グリーン ルーム）

地元の野菜をふんだんに使った料理が自慢のダイニングバー。ランチ営業もしており、バーとしては比較的カジュアルな雰囲気で、気負わずに入ることができます。もちろんお酒の種類も豊富で、食事メインでも、お酒メインでも楽しめる使い勝手の良いお店です。友人との食事会などにもぴったりです。

• 特徴：ダイニングバー、地産地消、カジュアル
• アクセス：三島広小路駅より徒歩約5分

4. [イベント] ぐらBar亭

音楽好きが集まる、三島では貴重なライブバー。定期的に様々なジャンルのライブイベントが開催されており、音楽とお酒を同時に楽しむことができます。イベントがない日も、もちろんバーとして利用可能。いつもとは一味違う、エネルギッシュな夜を過ごしたい時におすすめです。

• 特徴：ライブ演奏、イベント
• アクセス：三島市本町9-26

5. [カフェ＆バー] Cafe&Bar Blooming

「みしま未来研究所」という市民活動拠点内にある、ユニークな立地のカフェ＆バー。昼間はカフェとして、夜はバーとして営業しており、開放的でアットホームな雰囲気が特徴です。ワークショップやイベントが開催されることもあり、地域の人々との交流も生まれるかもしれません。新しい出会いや発見がある、コミュニティスペースのようなバーです。

• 特徴：カフェ＆バー、コミュニティスペース、開放的な雰囲気
• アクセス：三島田町駅より徒歩約6分

まとめ：三島のバー文化を体験し、最高の夜を

ここまで、三島市が誇る個性豊かなバーを15軒ご紹介してきました。世界レベルのカクテルを提供する実力派、三島の水と風土が生んだ蒸留所、葉巻と静寂を愛でる隠れ家、そして様々なシーンを彩るユニークなバーたち。これほど多様で質の高いバーが一つの街に集まっているのは、まさに三島ならではの魅力と言えるでしょう。

今宵はどの一杯で、どんな夜を過ごしますか？この記事を片手に、ぜひ三島の奥深いバーの世界へ足を踏み入れてみてください。きっと、あなたの心に残る特別な時間が見つかるはずです。