九星気学入門:一白水星から九紫火星までの基本特性

九星気学とは? あなたの本質を知る第一歩

九星気学(きゅうせいきがく)は、古代中国から伝わる「気」の思想を基にした占術の一つです。宇宙のエネルギーを9つの「星」に分類し、生まれ年によって定まる「本命星(ほんめいせい)」から、個人の性格、運勢、才能、そして他者との相性などを読み解きます。単なる吉凶判断だけでなく、自分自身の本質を深く理解し、より良い人生を歩むための指針を与えてくれるのが、九星気学の大きな魅力です。

この記事では、九星気学の基本である「一白水星」から「九紫火星」までの9つの星が持つ基本的な特性を、初心者の方にも分かりやすく解説します。まずはご自身の本命星を知り、その星が持つエネルギーを感じてみましょう。

自分の本命星の調べ方

本命星は、生まれた年から簡単に調べることができます。ただし、九星気学では一年の始まりを元旦ではなく「立春(りっしゅん)」(2月4日頃)と考えるため、1月1日から立春の前日までに生まれた方は、前年の生まれとして計算します。例えば、1990年2月2日生まれの方は、1989年生まれとして本命星を判断します。

自分の本命星が分からない場合は、後述する「九星の特性 早わかり一覧表」に記載の生まれ年から確認することができます。

九星ごとの基本特性:あなたの星が持つ意味

ここからは、9つの星それぞれの基本的な性格や才能について詳しく見ていきましょう。ご自身の星だけでなく、ご家族や友人の星を知ることで、人間関係をより円滑にするヒントが見つかるかもしれません。

一白水星(いっぱくすいせい)

象徴:水、困難、始まり
万物の源である「水」を象徴する星です。柔軟な思考と優れた順応性を持ち、どんな環境にも巧みに適応できます。思慮深く、物事の本質を見抜く洞察力がありますが、内面には強い意志と秘密主義な一面を秘めています。困難な状況から新しい可能性を生み出す力を持つ、大器晩成型の星です。

  • 長所:順応性が高い、思慮深い、企画力がある、粘り強い
  • 短所:悩みやすい、秘密主義、本心を見せにくい
  • 運勢の傾向:若い頃は苦労を経験しやすいが、中年期以降に才能が開花する。人との交流が運を開く鍵。

二黒土星(じこくどせい)

象徴:大地、育成、堅実
作物を育む「大地」を象徴し、母性的な優しさと勤勉さを持つ星です。派手さはありませんが、真面目で誠実な人柄で、周囲からの信頼は絶大です。人を育て、サポートすることに長けており、縁の下の力持ちとして組織に貢献します。地道な努力を積み重ねることで、大きな成功を手にします。

  • 長所:勤勉、誠実、面倒見が良い、人を育てるのが得意
  • 短所:受け身になりがち、決断に時間がかかる、頑固な一面も
  • 運勢の傾向:安定志向で、着実に成果を上げるタイプ。補佐的な役割で能力を発揮しやすい。

三碧木星(さんぺきもくせい)

象徴:雷、発展、若さ
春の訪れを告げる「雷」のように、エネルギッシュで行動的な星です。好奇心旺盛で新しい物好き、先進的なアイデアで時代を切り拓く力を持っています。声や言葉に力があり、弁が立つため、発表や交渉の場で活躍します。情熱的ですが、時に軽率な行動で失敗することもあるため注意が必要です。

  • 長所:行動力がある、積極的、先進的、チャレンジ精神が旺盛
  • 短所:短気、軽率、飽きっぽい、言葉がストレートすぎる
  • 運勢の傾向:若いうちから頭角を現す早熟型。声や音、電気に関連する分野で成功しやすい。

四緑木星(しろくもくせい)

象徴:風、信用、調和
穏やかに吹く「風」を象徴し、社交的で誰からも好かれる平和主義者です。人当たりが良く、調整能力に優れているため、人と人との縁を結ぶ役割を果たします。優柔不断に見えることもありますが、内面は芯が強く、一度決めたことは粘り強くやり遂げます。信用を第一に考えることで、運が開けていきます。

  • 長所:社交的、協調性がある、温厚、信用を重んじる
  • 短所:優柔不断、八方美人、決断が遅い
  • 運勢の傾向:人との縁が財産となる運勢。遠方との取引や通信、旅行に関連することで発展する。

五黄土星(ごおうどせい)

象徴:帝王、腐敗、支配
九星の中心に位置し、他の八星を支配する強力なエネルギーを持つ「帝王」の星です。強いリーダーシップとバイタリティを持ち、一度決めたことは何があってもやり遂げる不屈の精神を持っています。良くも悪くも影響力が絶大で、その強さから孤立することもありますが、多くの人を惹きつけるカリスマ性があります。

  • 長所:リーダーシップ、強い意志、バイタリティ、面倒見が良い
  • 短所:自己中心的、強引、好き嫌いが激しい
  • 運勢の傾向:波乱万丈な運勢を歩みやすい。どん底からでも這い上がる強さを持ち、最終的に大きな成功を掴む力がある。

六白金星(ろっぱくきんせい)

象徴:天、正義、高貴
尊い「天」を象徴し、プライドが高く、正義感の強い星です。リーダーとしての資質に恵まれ、理想を高く掲げて行動します。完璧主義で自分にも他人にも厳しいですが、困っている人を見ると放っておけない優しさも持ち合わせています。組織のトップや指導者として活躍する人が多いです。

  • 長所:正義感が強い、リーダーシップ、責任感が強い、活動的
  • 短所:プライドが高い、完璧主義、融通が利かない
  • 運勢の傾向:社会的な成功を収めやすい運勢。目上の人からの引き立てを受けやすく、公的な立場で力を発揮する。

七赤金星(しちせききんせい)

象徴:沢、喜び、金銭
潤いと喜びをもたらす「沢」を象徴し、明るく社交的で、会話上手な星です。人生を楽しむことを大切にし、ユーモアのセンスで周囲を和ませます。感受性が豊かで、美的センスにも優れています。金運や恋愛運に恵まれやすいですが、楽観的すぎて詰めが甘くなることもあります。

  • 長所:社交的、愛嬌がある、表現力が豊か、金運が良い
  • 短所:軽率、贅沢好き、口が軽い、飽きっぽい
  • 運勢の傾向:人を楽しませることで運が開ける。飲食、金融、レジャーに関連する分野で成功しやすい。

八白土星(はっぱくどせい)

象徴:山、変化、改革
どっしりと構える「山」を象徴し、強い意志と探求心を持つ星です。一度決めたことは最後までやり遂げる努力家で、代々続く家業や財産を受け継ぐ運も持っています。現状に満足せず、より良い方向へ変革しようとする改革者の気質があり、大きな変化の節目で力を発揮します。

  • 長所:意志が固い、努力家、探求心が強い、改革精神がある
  • 短所:頑固、プライドが高い、身内に甘い
  • 運勢の傾向:大きな変化を経験しながら成長する運勢。不動産や相続に縁があり、親族との関係が運を左右する。

九紫火星(きゅうしかせい)

象徴:火、知性、離合
燃え盛る「火」のように、情熱的で華やかな魅力を持つ星です。頭脳明晰で美的センスに優れ、注目を浴びることで輝きを増します。感情の起伏が激しく、熱しやすく冷めやすい一面もありますが、その先見性と直感力で時代をリードします。「離合集散」の象徴でもあり、人との出会いと別れを繰り返しながら成長します。

  • 長所:頭脳明晰、美的センスがある、情熱的、華やか
  • 短所:感情の起伏が激しい、見栄っ張り、熱しやすく冷めやすい
  • 運勢の傾向:中年期に運勢のピークを迎える。学問、芸術、美容など、知性や美に関連する分野で才能を発揮する。

九星の特性 早わかり一覧表

これまでに解説した各星の特性、五行、象徴などを一覧にまとめました。ご自身の星や気になる人の星を比較してみてください。

九星 五行 象徴 基本性格 代表的な生まれ年(西暦)
一白水星 水、困難、始まり 順応性が高く思慮深いが、悩みやすい。企画力に優れる。 1945, 1954, 1963, 1972, 1981, 1990, 1999, 2008, 2017
二黒土星 大地、育成、堅実 真面目で誠実な努力家。人を育てるのが得意だが、受け身になりがち。 1944, 1953, 1962, 1971, 1980, 1989, 1998, 2007, 2016
三碧木星 雷、発展、若さ 行動的でチャレンジ精神旺盛。先進的だが、時に短気で軽率。 1943, 1952, 1961, 1970, 1979, 1988, 1997, 2006, 2015
四緑木星 風、信用、調和 社交的で協調性がある平和主義者。優柔不断な面も。 1942, 1951, 1960, 1969, 1978, 1987, 1996, 2005, 2014
五黄土星 帝王、腐敗、支配 強力なリーダーシップを持つが、強引で自己中心的になりやすい。 1941, 1950, 1959, 1968, 1977, 1986, 1995, 2004, 2013
六白金星 天、正義、高貴 正義感が強く責任感があるリーダー。プライドが高く完璧主義。 1940, 1949, 1958, 1967, 1976, 1985, 1994, 2003, 2012
七赤金星 沢、喜び、金銭 明るく愛嬌があり、会話上手。金運に恵まれるが、贅沢好き。 1948, 1957, 1966, 1975, 1984, 1993, 2002, 2011, 2020
八白土星 山、変化、改革 意志が固い努力家。改革精神を持つが、頑固な一面も。 1947, 1956, 1965, 1974, 1983, 1992, 2001, 2010, 2019
九紫火星 火、知性、離合 頭脳明晰で華やか。情熱的だが、感情の起伏が激しい。 1946, 1955, 1964, 1973, 1982, 1991, 2000, 2009, 2018

※生まれ年は一例です。1月1日から立春(2月4日頃)までに生まれた方は前年の星となります。

まとめ:九星気学を人生の羅針盤に

今回は、九星気学の基本となる9つの星の特性について解説しました。ご自身の本命星が持つ長所や短所、運勢の傾向を知ることは、自己理解を深めるための大きな一歩となります。自分の強みをどう活かし、弱みをどう補っていくかを考えることで、日々の選択や行動が変わってくるはずです。

九星気学は、運命を固定するものとして捉えるのではなく、自分らしく輝くための「羅針盤」として活用するものです。

また、他者の星を知ることで、なぜその人がそのような行動をとるのか、といった背景が理解できるようになり、より円滑な人間関係を築く助けにもなります。この記事をきっかけに九星気学への興味を深め、ご自身の人生をより豊かにするツールとして役立てていただければ幸いです。

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