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【2025年最新・三島/静岡東部版】LINE公式アカウントで売上を伸ばす!顧客育成プログラム完全ガイド(初心者でもわかる7ステップ)

2025年7月17日

【2025年最新・三島/静岡東部版】LINE公式アカウントで売上を伸ばす!顧客育成プログラム完全ガイド(初心者でもわかる7ステップ)

KUREBA

LINEで友だちは増えたのに、なぜ売上につながらないのか?

はじめまして。静岡県三島市でLINE公式アカウントの運用支援を行っている、合同会社KUREBAの河合です。日頃、三島市や沼津市、富士市など静岡県東部の多くの経営者様から、このようなご相談をいただきます。

「LINEの友だち追加キャンペーンをやって、数は100人、200人と増えてきた。でも、正直なところ売上はほとんど変わっていない…」
「割引クーポンを配信すると、その時だけは来店してくれる。でも、その後が続かない。結局、割引分だけ利益が減っているような気がする…」
「とりあえず新商品の案内を送っているけど、ほとんど反応がなくて。ブロックされていないか心配になる…」

もし、あなたがこの記事を読んでいるなら、同じような悩みを抱えているのではないでしょうか。店頭のPOPやSNSでの呼びかけで、せっかくLINEの「友だち」になってくれたお客様。その貴重なつながりを、なぜ活かしきれていないのか。夏の三嶋大祭りで一時的に増えたお客様が、その後リピーターになってくれないのはなぜか。

その問題の核心は、非常にシンプルです。それは、集めた「友だち」を、あなたのビジネスを心から応援してくれる**「ファン(優良顧客)」へと育てる『顧客育成プログラム』**という視点が、すっぽりと抜け落ちてしまっていることにあります。

多くの場合、LINE公式アカウントは単なる「一斉お知らせ配信ツール」として使われがちです。しかし、それでは顧客との関係は深まりません。テレビCMや折り込みチラシと本質的に変わらない、一方通行のコミュニケーションになってしまうからです。

重要な視点:LINEの本当の価値は、友だちの「数」を集めることではなく、一人ひとりの顧客との「関係の質」を高めることにあります。

本記事では、この「関係の質」を高め、あなたのLINE公式アカウントを単なるお知らせツールから**「自動で売上を育てる仕組み」**へと変革させるための、具体的な顧客育成プログラムの作り方を、明日からでも実践できる7つのステップに分けて徹底的に解説します。静岡県三島市に拠点を置き、この地域のビジネスの特性を深く理解している私たちが、机上の空論ではない、地に足のついた実践的ノウハウをご提供することをお約束します。

なぜ今、LINEでの「顧客育成」がビジネスの成長に不可欠なのか?

「顧客育成」と聞くと、少し難しく感じるかもしれません。しかし、その本質は「お客様と仲良くなり、長くお付き合いを続けるための工夫」です。なぜ、この「工夫」が2025年の今、これほどまでに重要なのでしょうか。

新規獲得からLTV(顧客生涯価値)最大化へ

現代のビジネス環境は、新規顧客を獲得するためのコスト(CAC: Customer Acquisition Cost)が年々高騰しています。広告費は上昇し、情報の洪水の中で自社のサービスを見つけてもらうこと自体が困難になっています。このような状況で、常に新規顧客だけを追い求め続けるビジネスモデルは、体力的にも経営的にも非常に厳しいと言わざるを得ません。

そこで重要になるのが、**LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)**という考え方です。LTVとは、一人の顧客が取引を開始してから終了するまでの間に、自社にどれだけの利益をもたらしてくれるかを示す指標です。一度きりのお客様よりも、何度もリピートしてくれるお客様の方が、LTVは当然高くなります。

マーケティングの法則:
・「1:5の法則」:新規顧客を獲得するコストは、既存顧客を維持するコストの5倍かかる。
・「5:25の法則」:顧客離れを5%改善すれば、利益が最低でも25%改善される。

これらの法則が示すように、安定した事業成長の鍵は、新規顧客の獲得と同時に、いかに既存顧客との関係を深め、LTVを最大化できるかにかかっています。顧客育成とは、まさにこのLTVを向上させるための戦略的な活動なのです。

LINEが最強の「顧客育成ツール」である3つの理由

では、なぜその顧客育成の舞台としてLINEが最適なのでしょうか。メールマガジンや他のSNSと比較して、LINEが持つ圧倒的な優位性を3つのポイントで解説します。

1. 圧倒的なリーチと開封率

LINEは、日本国内で月間9,600万人以上が利用する、もはや社会インフラとも言えるコミュニケーションアプリです。年齢や性別を問わず、幅広い層が日常的に利用しています。企業からのメッセージは、ユーザーのスマートフォンのロック画面にプッシュ通知として表示されるため、他のメディアと比べて圧倒的に見てもらいやすいのが特徴です。

メールマガジンの平均開封率が15〜25%程度と言われる中、LINE公式アカウントのメッセージ開封率は60%を超えることも珍しくありません。これは、顧客に届けたい情報が、確実に「見てもらえる」確率が非常に高いことを意味します。

2. 1to1(ワントゥワン)の双方向コミュニケーション

LINEの最大の強みは、企業と顧客が1対1で対話できる「チャット機能」にあります。これは、情報を一方的に送りつけるだけのメールマガジンや、不特定多数に向けた発信が基本のSNSとは決定的に異なる点です。顧客は、普段友人や家族とやり取りするのと同じ感覚で、企業に質問や相談ができます。この「心理的なハードルの低さ」が、顧客との深い関係構築を可能にします。

3. 顧客データを活用したパーソナライズ

LINE公式アカウントは、拡張ツール(後述するLステップなど)と連携することで、顧客一人ひとりの属性や行動履歴に基づいた、きめ細やかなアプローチが可能になります。「友だち」という一つの大きな塊ではなく、「30代の女性で、先月カットで来店し、髪のダメージに悩んでいるAさん」というように、顧客を「個」として捉え、最適な情報を提供できるのです。このパーソナライズこそが、顧客育成の精度を飛躍的に高めます。

三島のような地域ビジネスにこそLINEが不可欠なワケ

そして、これらのLINEの特性は、特に私たちのような地域密着型ビジネスと非常に高い親和性を持ちます。三島市は、富士山の湧水が流れる「水の都」として知られ、歴史と文化が根付く街です。このような地域でビジネスを成功させるためには、価格や品揃えだけでなく、お客様との「信頼関係」や「人のつながり」が何よりも重要になります。

例えば、行きつけの八百屋さんで「今日のトマトは美味しいよ!」と声をかけられるような、温かいコミュニケーション。LINEは、この地域ならではの人間関係をデジタル上で再現し、加速させることができるツールなのです。最近では、三島市でも「コミュニティマーケティング」という手法が注目され、地域内外の人がつながって課題解決を目指す動きが活発化しています。LINEは、まさに自社の顧客をコミュニティ化し、エンゲージメントを高めるための最も身近で強力なプラットフォームと言えるでしょう。

【本編】売上を自動化する!LINE顧客育成プログラム構築7ステップ

ここからが本記事の核心です。顧客を単なる「友だち」から熱心な「ファン」へと変え、安定的・自動的に売上を生み出すための「顧客育成プログラム」の構築手順を、7つの具体的なステップに分けて解説していきます。初心者の方でも理解できるよう、一つひとつ丁寧に説明しますので、ぜひご自身のビジネスに置き換えながら読み進めてみてください。

ステップ1:【設計】目的とゴールを明確にする

何事も、最初が肝心です。顧客育成プログラムを始める前に、まず「何のために、何を達成したいのか?」という目的とゴールを明確に定義する必要があります。ここが曖昧なままでは、施策が場当たり的になり、効果測定もできず、途中で挫折してしまいます。

なぜ?を5回繰り返す

「売上を上げたい」という漠然とした目標だけでは不十分です。なぜ売上を上げたいのか、そのために何をすべきかを深掘りしましょう。例えば、以下のように自問自答を繰り返します。

  1. なぜ? → 売上を上げたい。
  2. なぜ? → 新規客が減ってきたから、リピーターを増やして売上を安定させたい。
  3. なぜ? → お客様が一度来店しても、再来店するきっかけがないから。
  4. なぜ? → お店の魅力や次のイベント情報が伝わっていないから。
  5. なぜ? → LINEでただクーポンを配るだけで、関係構築ができていないから。

ここまで深掘りすると、「LINEを使ってお客様との関係を構築し、再来店のきっかけを作ることで、リピート率を向上させる」という、より具体的な目的が見えてきます。

SMART原則でゴールを設定する

目的が明確になったら、次は測定可能なゴールを設定します。ビジネス目標設定のフレームワークである「SMART」原則を活用するのがおすすめです。

  • S (Specific):具体的か? – 「リピート率を上げる」→「LINE経由での月間リピート客数を増やす」
  • M (Measurable):測定可能か? – 「増やす」→「月間リピート客数を現在の20人から40人にする」
  • A (Achievable):達成可能か? – 「100人にする」→(現実的に)「40人にする」
  • R (Relevant):関連性があるか? – (事業目標と)「売上の安定化という目標に関連している」
  • T (Time-bound):期限があるか? – 「いつか」→「3ヶ月以内に」

SMARTな目標設定の例

悪い例:「LINEで売上を上げる」

良い例:「今後3ヶ月間で、LINEの顧客育成プログラムを実施し、LINE経由での月間リピート客数を現在の20人から40人に倍増させることで、リピート売上を30%向上させる」

このように具体的なゴールを設定することで、チーム全員が同じ方向を向き、施策の進捗や効果を客観的に評価できるようになります。

ステップ2:【理解】友だち追加時のアンケートで顧客を知る

顧客育成の第一歩は、顧客を「知る」ことから始まります。相手が誰で、何を求めているのか分からなければ、心に響くコミュニケーションは不可能です。そのために最も効果的なのが、友だち追加直後に実施する簡単なアンケートです。

「あいさつメッセージ」にアンケートを組み込む

LINE公式アカウントには、友だち追加された際に自動で送信される「あいさつメッセージ」という機能があります。このメッセージに、感謝の言葉と共にアンケートへの協力を依頼します。ここで重要なのは、長々としたアンケートではなく、1〜3問程度の簡単な質問にすることです。回答のハードルを下げ、楽しみながら答えてもらう工夫が求められます。

Lステップで実現する「自動タグ付け」

ここで強力な武器となるのが、LステップなどのLINEマーケティングツールです。Lステップの「回答フォーム」機能を使えば、ユーザーがアンケートの選択肢をタップするだけで、その顧客情報に自動で「タグ」を付けることができます。

タグとは、顧客を分類するための目印のようなものです。例えば、「#30代女性」「#肩こりの悩み」「#新商品に興味あり」といったタグを付けておくことで、後のステップで解説する「セグメント配信」が可能になります。

業種別アンケートと自動タグ付けの実践例

三島市の飲食店の場合:

  • 質問:「当店のご利用は初めてですか?」
    • → はい(#新規客 タグを付与)
    • → いいえ(#リピーター タグを付与)
  • 質問:「どんなシーンでご利用されますか?(複数回答可)」
    • → 友人との食事(#友人利用
    • → デート(#デート利用
    • → 会社の飲み会(#宴会利用

沼津市の美容室の場合:

  • 質問:「あなたの年代を教えてください」
    • → 20代(#20代
    • → 30代(#30代
    • → 40代以上(#40代以上
  • 質問:「今一番気になる髪のお悩みは?」
    • → ダメージ・パサつき(#ダメージ悩み
    • → クセ・うねり(#クセ悩み
    • → 白髪(#白髪悩み

このようにして得られた情報は、顧客を理解するための貴重なデータベースとなります。顧客は自分に合った情報が届くようになり、企業側は無駄な配信を減らしてブロック率を下げることができる、まさにWin-Winの関係を築くための第一歩です。

ステップ3:【関係構築】ステップ配信で信頼を育てる

顧客情報を把握したら、次はいよいよ本格的な関係構築のフェーズです。ここで中心的な役割を果たすのが「ステップ配信」です。ステップ配信とは、友だち追加や特定のアンケート回答などを起点として、あらかじめ用意しておいた複数のメッセージを、決められたタイミングで自動的に配信する機能です。

この機能の最大のメリットは、「教育」と「信頼醸成」のプロセスを自動化できる点にあります。一度シナリオを設定してしまえば、新しい友だちが追加されるたびに、システムが24時間365日、あなたに代わって丁寧なコミュニケーションを行ってくれます。

売り込みは厳禁!価値提供に徹するシナリオ設計

ステップ配信で最も重要な心構えは、「すぐに売り込もうとしない」ことです。友だち追加直後の顧客は、まだあなたのビジネスに対する信頼度が低い状態です。そこでいきなりセールスをかけても、警戒されてブロックされるのが関の山です。まずは、顧客にとって有益な情報(お役立ち情報)を提供し、「このアカウントはフォローしておくと得だな」と感じてもらうことが先決です。

【具体例】顧客の心を掴む5日間ステップ配信シナリオ

ここでは、多くの業種で応用可能な、基本的な5日間のステップ配信シナリオをご紹介します。

配信日 目的 内容(例:三島市のオーガニックカフェ)
1日目
(友だち追加直後)
感謝と自己紹介 「友だち追加ありがとうございます!店長の鈴木です。当店は三島の新鮮な湧水と、契約農家さんから届く無農薬野菜を使った、心と体に優しい料理を提供しています。お店の裏側や想いを少しずつお伝えしていきますね!」
2日目
(1日後)
お役立ち情報①
(価値提供)
「【売り込みではありません!】ご家庭でもできる、野菜を長持ちさせる簡単な保存テクニックをご紹介します。実は、トマトは冷蔵庫に入れない方が甘みが増すんですよ♪」
3日目
(2日後)
社会的証明
(信頼獲得)
「先日ご来店いただいたお客様から『ここの人参ラペを食べると、野菜ってこんなに美味しいんだって感動します』という嬉しいお言葉をいただきました!当店の人気メニューTOP3をご紹介します。」
4日目
(3日後)
不安の解消 「『一人でも入りやすいですか?』というご質問をよくいただきます。ご安心ください!当店はカウンター席も充実しており、お一人でゆっくり読書をされるお客様も多いですよ。店内の雰囲気がわかる動画はこちらです。」
5日目
(5日後)
限定オファー
(行動喚起)
「ここまで読んでいただき、ありがとうございました!感謝の気持ちを込めて、このLINEを見てくれた方限定の『自家製ジンジャーエール1杯プレゼント』クーポンをお届けします。ぜひ、お店の味を試しに来てくださいね。」

このシナリオのポイントは、5日間かけて徐々に店の魅力やこだわりを伝え、信頼関係を築いた上で、最後に特別なオファーを提示している点です。ある皮膚科クリニックでは、このようなステップ配信を活用して予約数を120%に増加させた事例もあります。この「焦らず、じっくり育てる」という姿勢が、顧客をファンに変える上で極めて重要です。

ステップ4:【最適化】セグメント配信で「自分ごと化」させる

ステップ配信で基本的な信頼関係を築いた後は、よりパーソナライズされたコミュニケーションへと移行します。ここで活躍するのが、ステップ2で準備した「タグ」を活用した「セグメント配信」です。

セグメント配信とは、友だち全体に同じメッセージを送るのではなく、特定の条件(タグ、年齢、性別、居住地など)で絞り込んだグループに対して、それぞれに最適化されたメッセージを送り分ける機能です。

なぜセグメント配信が重要なのか?

考えてみてください。あなたが男性なのに女性向けの化粧品の案内が届いたらどう思いますか?興味がないだけでなく、少し不快に感じるかもしれません。メッセージが「自分に関係ない」と感じられた瞬間、顧客の心は離れてしまいます。セグメント配信は、メッセージを「その他大勢への広告」から「“あなただけ”への特別なご案内」へと昇華させ、顧客に「自分ごと」として捉えてもらうための強力な手法なのです。

効果的なセグメント配信の活用例

  • 富士市の工務店:
    • #平屋に興味あり タグが付いた人にだけ、平屋の完成見学会の案内を送る。
    • #子育て世代 タグが付いた人に、子供部屋のアイデア集や収納術のコラムを送る。
  • 三島市の学習塾:
    • #中学生保護者 タグが付いた人に、高校受験対策セミナーの情報を送る。
    • #小学生保護者 タグが付いた人に、夏休みの自由研究イベントの案内を送る。
  • 沼津港近くの海鮮料理店:
    • #県外からの観光客 タグが付いた人に、「週末限定!深海魚丼」の情報を送る。
    • #地元住民 タグが付いた人に、平日のランチ限定メニューのクーポンを送る。

A/Bテストで効果を最大化する

さらに一歩進んで、セグメント配信の効果を科学的に検証するのが「A/Bテスト」です。これは、同じセグメントの顧客をランダムに2つのグループに分け、異なるメッセージ(例えば、キャッチコピーや画像を変える)を送り、どちらの反応が良かったか(クリック率やコンバージョン率など)を比較する手法です。

例えば、「【半額】」という訴求と「【1杯無料】」という訴求、どちらがよりクリックされるかをテストすることで、自社の顧客に響く「勝ちパターン」を見つけ出すことができます。この地道な改善の繰り返しが、顧客育成プログラム全体の成果を大きく左右します。

ステップ5:【ファン化】リッチメニューを戦略的に使いこなす

LINEのトーク画面下部に固定表示される「リッチメニュー」。多くの企業がこれを単なるウェブサイトへのリンク集としてしか使えていませんが、それは非常にもったいないことです。戦略的に設計されたリッチメニューは、顧客がいつでも好きな時にアクセスできる「お店のデジタルな玄関」となり、ファン化を強力に促進します。

Lステップで実現する「動く」リッチメニュー

LINE公式アカウント標準のリッチメニューは全ユーザーに同じものが表示されますが、Lステップを使えば、これを顧客の状態に合わせて動的に変更できます。

  • タブ切り替え式メニュー:1つのリッチメニュー内に複数のタブを設け、情報を整理して表示できます。「サービス一覧」「予約」「店舗情報」「Q&A」のように分けることで、ユーザーは迷わず目的の情報にたどり着けます。資生堂やANAなどの大手企業もこの手法を巧みに活用しています。
  • セグメント別表示メニュー:ステップ4で解説したセグメント配信と同様に、リッチメニューそのものを顧客のタグに応じて出し分けることができます。これにより、究極のパーソナライズ体験を提供できます。

セグメント別リッチメニューの設計例(整体院)

初回利用の顧客に表示されるメニュー:

  • 当院の紹介
  • 施術メニュー一覧
  • お客様の声
  • アクセス
  • 初回限定クーポン
  • よくある質問

3回以上来院したリピーターに表示されるメニュー:

  • LINE会員証
  • ポイント確認
  • 簡単WEB予約
  • 担当者へ直通チャット
  • リピーター様限定メニュー
  • お友達紹介特典

このように、顧客のステージに合わせてメニューを変えることで、「自分は特別扱いされている」という満足感を与え、ロイヤリティを高めることができます。リッチメニューは、もはや静的な画像ではなく、顧客と共に成長する「対話型インターフェース」なのです。

思わずタップしたくなるデザインのヒント

機能だけでなく、デザインも重要です。ただボタンを並べるだけでなく、雑誌の表紙のように見せたり(MAQUIA事例)、ブランドの世界観を表現したり(TORY BURCH事例)と、クリエイティブな工夫でクリック率を大きく向上させることができます。三島市の事業者様であれば、三島の風景や特産品(例えば、みしまコロッケなど)をモチーフにしたデザインも親近感が湧き、効果的でしょう。

ステップ6:【改善】データ分析でPDCAを回す

顧客育成プログラムは、一度作ったら終わりではありません。顧客の反応を見ながら、継続的に改善していくことが成功の鍵です。そのためには、「感覚」や「思い込み」に頼るのではなく、「データ」に基づいた客観的な判断が不可欠です。幸い、LINE公式アカウントやLステップには、そのための分析機能が豊富に備わっています。

見るべき重要指標(KPI)

まずは、どの数値に注目すべきかを理解しましょう。

  • メッセージ配信の分析:
    • 開封数/率:どれだけの人がメッセージを開いたか。タイトルや配信時間に課題がないかを探る指標。
    • クリック数/率:メッセージ内のURLをどれだけの人がクリックしたか。コンテンツの魅力度を測る指標。
    • コンバージョン数/率:クリックした人のうち、どれだけが最終的なゴール(商品購入、予約完了など)に至ったか。
  • 友だち数の分析:
    • 友だち追加数:どの経路(店頭POP、ウェブサイトなど)からの追加が多いか。
    • ブロック数/率:メッセージ配信後にブロックが増えていないか。配信内容や頻度に問題がないかを確認する重要な指標。
  • リッチメニューの分析(Lステップ):
    • 各ボタンのタップ数/率:どのボタンがよく押されているか、逆に押されていないボタンは何かを把握する。

PDCAサイクルの回し方

これらのデータを元に、改善のサイクル(PDCA)を回していきます。

  1. Plan(計画):データ分析から課題を発見し、改善のための仮説を立てる。「クリック率が低いのは、画像よりもテキスト中心のメッセージだからではないか? → 次回は画像をメインにしたメッセージを送ってみよう」
  2. Do(実行):仮説に基づいて、新しい施策を実行する。
  3. Check(評価):施策の結果をデータで評価する。仮説通りクリック率は上がったか?逆に開封率は下がらなかったか?
  4. Action(改善):評価結果を元に、次のアクションを決める。「画像メインは効果があったので、今後はこの形式を基本にしよう。次は配信時間を変えてテストしてみよう」

このサイクルを地道に、しかし継続的に回し続けることが、LINE顧客育成プログラムを成功に導く唯一の道です。最初は難しく感じるかもしれませんが、週に一度、30分でも良いのでデータと向き合う時間を作りましょう。

ステップ7:【未来】AI連携で次世代の顧客体験を創る

最後のステップは、少し未来の話、しかし既に現実のものとなりつつある応用編です。2025年現在、マーケティングの世界では生成AI(ChatGPTなど)の活用が急速に進んでいます。そして、このAIとLINEを連携させることで、これまでの常識を覆すような、次世代の顧客体験を創り出すことが可能になっています。

LINE × AI連携で何ができるのか?

Lステップと、Makeのようなノーコード自動化ツール、そしてOpenAIのAPIを組み合わせることで、プログラミングの専門知識がなくても、高度なAIチャットボットをLINE上に構築できます。

これにより、以下のようなことが実現可能になります。

  • 24時間365日の高度な自動応答:単なるキーワード応答ではなく、顧客の質問の意図を汲み取り、自然な対話で回答します。深夜の問い合わせや、定休日でも、AIがスタッフに代わって一次対応を行ってくれます。
  • 超パーソナライズされた会話:顧客の過去の会話履歴や購買データ、さらにはその時の文脈を理解し、一人ひとりに完全に最適化されたレコメンドや提案を行います。まるで、あなたのことを何でも知っている優秀なコンシェルジュと話しているような体験を提供できます。
  • 社内ナレッジの活用:自社の製品情報、マニュアル、過去の接客事例などをAIに学習させることで、その企業「専用」のAIアシスタントを作ることができます。これにより、新人スタッフでもベテランのような的確な回答が可能になります。

AI連携の本質:汎用的なAIが「高性能な検索エンジン」だとしたら、企業専用にカスタマイズされたAIは、顧客一人ひとりに寄り添う「身近なメンター」や「頼れる専門家」のような存在になります。

専門家と共に未来を創る

もちろん、このような高度な仕組みを自社だけで構築するのは簡単ではありません。どのようなツールを使い、どのようにシナリオを設計し、どうやってAIに学習させるかなど、専門的な知識とノウハウが求められます。しかし、この分野は日進月歩で進化しており、数年後には多くの企業が導入している可能性があります。

「うちのビジネスでもAIを活用できないか?」「競合に先んじて新しい顧客体験を提供したい」そうお考えの三島市・静岡東部の事業者様は、ぜひ一度、私たちのような専門家にご相談ください。あなたのビジネスの未来を、共に描くお手伝いをさせていただきます。

【三島市・静岡東部】業種別・LINE顧客育成の成功事例

ここまでは、顧客育成プログラムの構築ステップを理論的に解説してきました。このセクションでは、より具体的にイメージしていただくために、三島市および周辺地域のビジネスを想定した、3つの成功事例をご紹介します。

事例1:三島市の飲食店(創作居酒屋「楽座」)

背景:三島広小路駅近くにある、地元の食材を使った創作料理が自慢の居酒屋。三嶋大祭りなどのイベント時には新規客で賑わうが、なかなかリピートに繋がらず、常連客の高齢化も課題だった。

課題:

  • 新規客の再来店率が低い(推定10%未満)。
  • クーポンの効果が一時的で、利益を圧迫している。
  • 店のこだわりや想いがお客様に伝わっていない。

 

実施した顧客育成プログラム:

  1. 友だち追加特典の変更:「生ビール1杯無料」から「店主厳選!本日の隠し酒1杯 or 前菜3種盛り」に変更。店の個性を伝え、次回来店の期待感を醸成。
  2. 5日間のステップ配信:
    • 1日目:店主の自己紹介と、箱根西麓野菜へのこだわりを語る。
    • 2日目:人気メニュー「三島甘藷の唐揚げ」の美味しさの秘密を公開。
    • 3日目:常連様の「こんなお店が欲しかった」という声を紹介。
    • 4日目:意外と知られていない個室の利用シーンを提案。
    • 5日目:次回来店時に使える「〆の出汁茶漬け」クーポンを配信。
  3. 戦略的リッチメニュー:
    • 「今週の隠し酒」コーナーを設置し、毎週更新。来店動機を創出。
    • 「WEB予約」ボタンを大きく配置。
    • リピーターには「裏メニューを見る」ボタンが表示されるように設定。
  4. セグメント配信:誕生日を登録してもらい、誕生月の顧客にだけ「年の数だけ手羽先プレゼント」クーポンを配信。グループでの来店を促進。

成果:

  • LINE経由のリピート率が前年比で30%向上。
  • クーポンの乱発をやめたことで、客単価が5%アップ。
  • お客様から「LINE読んでますよ!」と声をかけられることが増え、スタッフのモチベーションも向上した。

事例2:沼津市の美容室(ヘアサロン「Lumiere」)

背景:沼津駅南口エリアで10年続く、30代〜40代の女性をメインターゲットにした美容室。技術には定評があるが、近隣に競合店が増え、顧客の来店周期の長期化と客単価の伸び悩みが課題だった。

課題:

  • 平均来店周期が3ヶ月と長く、売上が不安定。
  • カットのみのお客様が多く、トリートメントなどの追加メニューに繋がらない。
  • お客様一人ひとりの髪の悩みに、来店時以外でアプローチできていない。

 

実施した顧客育成プログラム:

  1. 友だち追加時アンケート:「髪のお悩み(ダメージ、クセ、白髪など)」と「希望のヘアスタイル(ショート、ロングなど)」をヒアリングし、自動でタグ付け。
  2. お悩み別ステップ配信:
    • #ダメージ悩み の人には「お家でできるヘアケア術」を配信。
    • #クセ悩み の人には「梅雨時期のスタイリング術」を配信。
    • 専門知識を提供し、プロとしての信頼を構築。
  3. 来店後のサンクス&フォロー配信:来店から3日後に、担当スタイリストの名前で「先日はありがとうございました。スタイリングで分からないことはありませんか?」というお礼メッセージを自動送信。さらに、来店から45日後に「そろそろ髪が気になり始める頃では?次回予約で炭酸スパサービス」というクーポンを自動配信。
  4. セグメント配信:#ロングヘア の顧客にだけ、夏のまとめ髪アレンジ動画を送るなど、パーソナライズされたコンテンツを提供。

成果:

  • 平均来店周期が約2.5ヶ月(約75日)に短縮。
  • ステップ配信で髪の悩みを喚起した結果、高単価な髪質改善トリートメントのオーダー率が1.5倍に。
  • LINEでの事前相談が増え、来店時のカウンセリングがスムーズになった。

事例3:富士市の工務店(「富士ひのき工房」)

背景:地元の富士ひのきを使った注文住宅を手掛ける工務店。完成見学会には多くの人が訪れるが、その後のフォローが営業担当者任せになっており、長期的な検討顧客を逃している可能性があった。

課題:

  • 見学会参加者へのフォローが属人化し、ムラがある。
  • 家づくりは検討期間が長いため、顧客との接点が途切れがち。
  • 他社との比較検討段階で、自社の強みを伝えきれていない。

 

実施した顧客育成プログラム:

  1. 見学会でのLINE登録:見学会の来場者アンケートをLINEの回答フォームで実施。その場で友だち登録を促し、「限定公開の施工事例集」をプレゼント。
  2. 長期ステップ配信(3ヶ月コース):
    • 1週目:家づくりの資金計画のポイント
    • 2週目:土地探しのコツ
    • 3週目:富士ひのきの性能と魅力(動画付き)
    • …以降、OB施主様のインタビューや、メンテナンス方法など、家づくり検討者に役立つ情報を週1回ペースで配信。
  3. リッチメニューの活用:「施工事例」「お客様の声」「見学会情報」「個別相談(予約)」の4つに絞り、シンプルで分かりやすい導線を設計。
  4. チャットでの個別相談:「こんな土地でも建てられますか?」といった専門的な質問にも、チャットで気軽に相談できる体制を構築。担当者が迅速に対応することで、信頼関係を深めた。

成果:

  • 見学会参加者からの個別相談・商談化率が25%アップ。
  • ステップ配信により、顧客が自社の家づくりの哲学を深く理解した状態で商談に臨むため、契約までの期間が短縮。
  • 営業担当者のフォロー業務が効率化され、より重要な提案活動に集中できるようになった。

まとめ:さあ、あなたのビジネスも「顧客を育てるLINE」へ

本記事では、LINE公式アカウントを「自動で売上を育てる仕組み」に変えるための、顧客育成プログラムの作り方を7つのステップで解説してきました。

顧客育成プログラムの核心

要点を再確認すると、成功の鍵は以下の3つに集約されます。

  1. 【理解】アンケートなどを通じて、まずはお客様一人ひとりを深く知ること。
  2. 【関係構築】ステップ配信などを活用し、売り込まずに価値を提供し、段階的に信頼を築くこと。
  3. 【最適化】セグメント配信や動的リッチメニューを駆使し、「あなただけ」の特別なコミュニケーションを行うこと。

「なんだか難しそう…」と感じた方もいるかもしれません。しかし、難しく考える必要はありません。最初から完璧なプログラムを目指さなくて良いのです。まずは、「友だち追加してくれたお客様に、どんな情報を届けたら喜んでくれるだろう?」と、相手の顔を思い浮かべながら考えることから始めてみてください。その小さな思いやりが、顧客育成の偉大な第一歩となります。

この記事が、あなたのビジネスを次のステージへと進める一助となれば、これほど嬉しいことはありません。

三島市・静岡東部でLINE活用にお困りの事業者様へ

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このようなお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度、私たち合同会社KUREBAにご相談ください。三島という地域に根ざし、このエリアのビジネスを知り尽くした私たちが、あなたの会社の強力なパートナーとなって、課題解決を伴走支援いたします。

まずは、あなたのビジネスの現状や課題をじっくりお聞かせください。

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