1. バタフライ「レゾライン・レバリス」とは?
2024年10月1日に発売されたバタフライの新作卓球シューズ「レゾライン・レバリス」は、同社のハイエンドモデル「レゾライン」シリーズの新たなフラッグシップとして登場しました。卓球界のトップブランドであるバタフライが、張本智和選手をはじめとするトッププレイヤーの要求に応えるべく開発したこのシューズは、「優れたフィット感と快適な履き心地」をコンセプトに掲げています。従来の卓球シューズの常識を覆す可能性を秘めた一足として、発売直後から大きな注目を集めています。
1.1. 製品スペック一覧
まずは「レゾライン・レバリス」の基本的な製品情報を見ていきましょう。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 商品名 | レゾライン レバリス (LEZOLINE LEVALIS) |
| 品番 | 93710 |
| 発売日 | 2024年10月1日 |
| 価格 | 14,300円(税込) |
| カラー | フラッシュレッド、プラチナホワイト、ステルスブラック (+限定色 ロゼ×グレープ) |
| サイズ | 22.5〜30.0cm(16サイズ展開) |
| アッパー素材 | 合成繊維、合成樹脂 |
| ソール素材 | ゴム、EVA |
| 搭載機能 | ビーアブソーバー, ウィングリップ, ビーリッジ, ビーシャンク |
| 原産国 | 中国 |
1.2. 開発コンセプト:「優れたフィット感」と「快適な履き心地」の両立
レゾライン・レバリスの最大の特徴は、その開発コンセプトにあります。バタフライは、激しいフットワークの中でもブレない安定性を確保しつつ、まるで靴下のようなストレスのない履き心地を実現するという、一見すると相反する二つの要素を高い次元で両立させることを目指しました。このコンセプトを実現するため、後述する「ブーティ構造」や新たなアッパー設計など、数々の革新的な技術が投入されています。
『レゾライン レバリス』は、足にフィットする柔らかで通気性に優れたメッシュアッパーを採用。アッパーと一体化したシュータンが靴下のような快適な履き心地を実現し、中足部をわずかに絞ったラスト(靴型)がフィット感を高めます。
2. パフォーマンスを支える核心技術
レゾライン・レバリスの卓越した性能は、複数の独自技術の組み合わせによって実現されています。ここでは、その核心となる技術を「フィット感と安定性」および「4大テクノロジー」の2つの側面から深掘りします。
2.1. 新次元のフィット感と安定性:「柔らかさ」と「硬さ」の融合
レバリスが「新感覚」と評される所以は、快適なフィット感(柔らかさ)と、激しい動きを支えるホールド力(硬さ)を両立させた点にあります。
- ブーティ構造とメッシュアッパー: シュータン(ベロ)とアッパーを一体化させた「ブーティ構造」を採用。これにより、足を入れた瞬間に靴下のように足全体が均一に包み込まれる、シームレスなフィット感を実現しています。柔らかく通気性に優れたメッシュ素材は、長時間のプレーでも快適さを維持します。
- 外付けヒールカウンターと高めの履き口: 快適な履き心地とは対照的に、かかと部分には硬質素材の「外付けヒールカウンター」を配置。さらに、従来モデルより高く設計された履き口と組み合わせることで、足首周りをしっかりと固定。これにより、横方向へのブレを効果的に抑制し、安定したフットワークを支えます。
この「内側の柔らかさ」と「外側の硬さ」の絶妙なバランスが、プレーヤーに安心感と自由な動きをもたらすのです。
2.2. フットワークを進化させる4大テクノロジー
レバリスは、バタフライが誇る4つの主要なソールテクノロジーを搭載しており、これらが連携してトップレベルのフットワークを可能にします。
- Wingrip®(ウィングリップ): 卓球特有の急なストップ&ゴーや多方向への動きに対応するため、高いグリップ力を発揮する特殊配合のゴムをアウトソールに採用。床をしっかりと掴み、正確なステップをサポートします。
- B-Absorber®(ビーアブソーバー): 前足部のアウトソールとミッドソールの間に配置された特殊なスポンジ。着地時の衝撃を吸収して足への負担を軽減すると同時に、その反発力で次の一歩を力強くアシストします。クッション性としなやかさを両立させる重要な機能です。
- B-Shank®(ビーシャンク): シューズの中足部に搭載された剛性の高いパーツ。卓球の激しい動きによって生じるシューズの過度なねじれを防ぎ、安定性を高めます。これにより、パワーロスを抑え、効率的な力の伝達を可能にします。
- B-Ridge®(ビーリッジ): かかと部分のミッドソールに採用されたブリッジ型の構造。すり足での移動をスムーズにし、フットワークの連続性をサポートします。
3. 他のレゾラインシリーズとの徹底比較
レゾライン・レバリスを選ぶ上で、他のモデル、特に同じくフラッグシップである「レゾライン・リフォネス」との違いは多くのプレイヤーが気になるところでしょう。ここでは、各モデルの特性を比較し、レバリスの位置づけを明確にします。
3.1. レゾライン・レバリス vs リフォネス:二大巨頭の違い
レバリスとリフォネスは、共にトップアスリート向けに開発されたハイエンドモデルですが、その設計思想には明確な違いがあります。端的に言えば、「フィット感とスピードのレバリス」、「ホールド感とクッション性のリフォネス」と特徴づけることができます。
リフォネスは、アッパー前足部を硬質なKPU素材で覆う「ビーアーマー」により、非常に高いホールド性を実現しています。これにより、パワフルな動きでも足がシューズ内でブレることを防ぎます。一方、レバリスは前述のブーティ構造により、より柔軟で足に馴染むようなフィット感を重視しています。
あるユーザーの比較によると、リフォネスは足囲が細めのプレイヤーに、レバリスは足囲が広めのプレイヤーに向いているという意見もあり、ラスト(靴型)の設計にも違いが見られます。実際に、レバリスは従来のバタフライシューズより横幅にゆとりがあるというレビューも散見されます。
3.2. レゾラインシリーズにおける「レバリス」の位置づけ
バタフライは、シューズの特性を「パワースタイル(クッション性重視)」と「スピードスタイル(軽量・薄型ソール)」という軸で分類しています。この中で、レバリスとリフォネスは共に高機能な「アスリートモデル」に属します。
図が示すように、シリーズで最も厚いソールを持つ「レゾライン・ギグ」がクッション性を重視したパワースタイルの代表格であるのに対し、「レゾライン・マッハ」は軽量性を追求したスピードスタイルに位置づけられます。 「リフォネス」はパワーと安定性を両立したモデルであり、「レバリス」は優れたフィット感とグリップ力でスピードを活かしつつ、高い安定性も兼ね備えた、まさにスピードとパワーの中間に位置するオールラウンドなハイパフォーマンスモデルと言えるでしょう。
4. どのようなプレイヤーにおすすめか?
これまでの分析を踏まえると、レゾライン・レバリスは以下のようなプレイヤーに特におすすめです。
- フィット感を最優先するプレイヤー: 靴下のような一体感を求め、シューズとの一体感を重視する選手に最適です。
- 素早いフットワークを多用する前〜中陣の攻撃型選手: 高いグリップ力と安定性が、素早い切り返しや細かなステップを確実にサポートします。
- 足の横ブレに悩むプレイヤー: 強力なヒールカウンターとホールド性の高い設計が、安定したプレーを支えます。
- パフォーマンスとデザイン性を両立させたい選手: 機能性はもちろん、従来の卓球シューズとは一線を画すスタイリッシュなデザインも大きな魅力です。性能だけでなく見た目にもこだわりたいプレイヤーにとって、最高の選択肢の一つとなるでしょう。
- 足幅が広めでフィットするシューズを探している選手: 一部のレビューでは、従来のバタフライ製品よりも幅にゆとりがあるとの声もあり、これまでサイズ感に悩んでいたプレイヤーも試す価値があります。
一方で、絶対的な軽さや、最大限のクッション性を求める場合は、それぞれ「レゾライン・マッハ」や「レゾライン・ギグ」といった、より特化したモデルも選択肢に入ります。しかし、フィット感、グリップ、安定性、クッション性といった卓球シューズに求められる要素を極めて高いレベルでバランスさせているのが、レバリスの最大の強みです。
5. ユーザーレビューと市場の評価
発売から間もないながら、レゾライン・レバリスには多くのユーザーから高評価が寄せられています。その声を分析すると、製品の狙いが的確にユーザーに届いていることがわかります。
特に多く見られるのが、「フィット感」と「グリップ力」に関する絶賛の声です。
「ステルスブラックを購入しました。3年ほど履いた前の靴では体育館の床が滑りやすかったけれど、この靴はしっかり止まります。かっこよくて気に入っています。」
「バタフライのシューズは横幅にゆとりがない事が多かったが、このシューズはゆとりがあり希望のサイズでジャストフィットしました。満足してます。」
これらのレビューから、レバリスが謳う「靴下のようなフィット感」や「高いグリップ力」が実際に体感できるレベルで実現されていることがうかがえます。また、デザイン性の高さも購入の決め手となっているケースが多いようです。サイズ感については、普段より0.5cm大きいサイズを選ぶユーザーもおり、購入前には必ず試着することが推奨されます。
6. まとめ:レゾライン・レバリスは新たなスタンダードとなりうるか
バタフライ「レゾライン・レバリス」は、単なる新作シューズではありません。それは、「フィット感」と「安定性」という相反する要素を「ブーティ構造」と「外付けヒールカウンター」という革新的なアプローチで融合させた、次世代の卓球シューズです。
Wingrip®やB-Absorber®といった実績あるテクノロジーを基盤としながら、これまでにない履き心地とホールド感を提供することで、プレイヤーのポテンシャルを最大限に引き出すことを可能にします。特に、素早いフットワークが求められる現代卓球において、その高いグリップ力と安定性は大きな武器となるでしょう。
フラッグシップモデルである「レゾライン・リフォネス」とは異なるアプローチで頂点を目指したレバリスは、より多くのプレイヤーの足にフィットする可能性を秘めています。価格は14,300円(税込)と決して安価ではありませんが、その価格に見合うだけのパフォーマンスと満足感を提供してくれることは、多くのレビューが証明しています。
自分のフットワークを一段階上のレベルへ引き上げたいと願うすべてのプレイヤーにとって、「レゾライン・レバリス」は試す価値のある一足であると断言できます。


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