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マンスリー契約のPCレンタル、メリットとデメリットを正直にレビュー【法人向け完全ガイド】

2025年7月18日

マンスリー契約のPCレンタル、メリットとデメリットを正直にレビュー【法人向け完全ガイド】

KUREBA

デジタルトランスフォーメーション(DX)や働き方改革が加速する現代、ビジネスにおけるパソコン(PC)の重要性はますます高まっています。しかし、それに伴い「PCの調達コストがかさむ」「急な人員増減に対応できない」「IT担当者の管理負担が大きい」といった課題も深刻化しています。こうした悩みを解決する選択肢として、月額制の「PCレンタルサービス」が多くの企業から注目を集めています。

本記事では、PCレンタルサービスを提供する合同会社KUREBAが、公平な視点からマンスリー契約のPCレンタルのメリットとデメリットを徹底的にレビューします。購入やリースとの違いを明確にし、貴社にとって最適なPC調達方法を見つけるための判断材料を提供します。

なぜ今、PCレンタルが注目されるのか?市場動向と背景

PCレンタル市場は、単なる一時的な需要に応えるサービスから、企業のIT戦略を支える重要な基盤へと進化しています。その背景には、いくつかの大きな社会・経済的要因が存在します。

まず、働き方改革やDX推進に伴うIT人材不足が深刻化しており、多くの企業がPCの運用管理や保守を外部に委託するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)へとシフトしています。実際に、国内のPC運用管理・保守サービス市場は年々成長を続けており、2026年度には3,668億円規模に達すると予測されています。

さらに、近年の動向として、法人向けPCレンタル料金の高騰が挙げられます。2024年7月の報道では、平均料金が前年同月比で3割も上昇したと伝えられました。これは、コロナ禍以来の高い水準であり、人材獲得を急ぐ企業の強い需要を反映しています。

この需要の高まりは、PCレンタルが単なる「コスト削減」手段ではなく、事業の柔軟性やスピードを確保するための「戦略的投資」として認識され始めたことを示しています。

また、海外製ソフトウェアやクラウドサービスの価格上昇による「デジタル赤字」も、企業のITコストを圧迫する一因となっており、初期投資を抑えられるレンタルサービスへの関心を一層高めています。

PC調達の3大選択肢:レンタル・リース・購入の徹底比較

PCを導入するには、主に「レンタル」「リース」「購入」の3つの方法があります。それぞれに一長一短があり、自社の状況に合わせて最適な選択をすることが重要です。以下の表で、それぞれの特徴を比較してみましょう。

項目 レンタル リース 購入
初期費用 不要 不要 高額(一括払い)
月額費用 リースより割高な傾向 レンタルより割安 なし(維持費は別途)
契約期間 短期(1日、1ヶ月〜) 長期(通常2〜5年) なし
中途解約 可能 原則不可 不可(売却は可能)
保守・サポート 料金に含まれることが多い 別途契約・自己負担 自己負担
機種の選択 在庫から選択(中古品が主) 新品を自由に選択可能 新品を自由に選択可能
資産管理 不要(経費処理) 必要(資産計上)※ 必要(資産計上・減価償却)
審査 不要な場合が多い 必要(与信審査) 不要

※新リース会計基準の適用により、リース取引は原則としてオンバランス(資産計上)が求められます。

この比較から、「短期間だけ使いたい」「初期費用を抑えたい」「管理の手間を省きたい」というニーズにはレンタルが、「最新機種を長期間、月々の支払いを抑えて使いたい」というニーズにはリースが適していることがわかります。

【メリット】月額PCレンタルの5つの大きな利点

PCレンタルが多くの企業に選ばれる理由は、単に「借りられる」手軽さだけではありません。経営の根幹に関わる多くのメリットが存在します。

1. 圧倒的な初期費用の削減とキャッシュフロー改善

最大のメリットは、高額な初期投資(CAPEX)が不要な点です。PCを10台購入すれば100万円以上の出費になることも珍しくありませんが、レンタルなら月々の経費(OPEX)として処理できます。これにより、手元の資金を事業成長のための他の投資に回すことができ、キャッシュフローを健全に保てます。

2. 必要な時に必要な台数を。驚きの柔軟性とスピード

「新規プロジェクトで3ヶ月だけ20台必要」「新入社員が5人入社したので急遽PCを用意したい」といった突発的なニーズに迅速に対応できます。レンタルは在庫から貸し出すため、最短即日で導入可能な場合もあります。契約期間も月単位で調整できるため、事業の繁閑に合わせて保有台数を柔軟に増減させることが可能です。

3. 「見えないコスト」を削減する手厚いサポート体制

購入やリースの場合、故障時の修理費用や代替機の手配は自社の負担となり、業務がストップするリスクも伴います。一方、レンタルサービスでは、月額料金に故障時の交換サポートやメンテナンスが含まれていることがほとんどです。これにより、予期せぬ出費やIT担当者の対応工数といった「見えないコスト」を大幅に削減できます。

4. 資産管理・廃棄の手間から解放

購入したPCは固定資産として計上し、減価償却の計算や管理台帳の作成が必要です。廃棄時にも情報漏洩を防ぐためのデータ消去や適切な手続きが求められます。レンタルPCはこれらの煩雑な資産管理業務が一切不要です。経費として計上するだけで済むため、経理や総務部門の負担を大きく軽減します。

5. 与信審査不要で、スタートアップにも最適

リース契約には通常、与信審査が伴うため、設立間もない企業や個人事業主では審査に通らないケースがあります。レンタルサービスは審査が不要か、あっても簡易的な場合が多く、事業を始めたばかりのスタートアップでも利用しやすいというメリットがあります。

【デメリット】正直に伝えるPCレンタルの注意点

多くのメリットがある一方で、PCレンタルには注意すべき点も存在します。契約後に「こんなはずではなかった」と後悔しないよう、デメリットも正直にお伝えします。

1. 長期利用では総コストが割高になる可能性

最もよく指摘されるデメリットです。一般的に、3年以上の長期間にわたって同じPCを使い続ける場合、購入やリースの方が総支払額は安くなる傾向があります。レンタルは短〜中期的な利用を前提としたサービスであり、その柔軟性やサポートの対価として月額料金が設定されているためです。

2. 機種の選択肢が限られる場合がある

レンタルは、レンタル会社が保有する在庫の中からPCを選ぶのが基本です。そのため、最新モデルや特定のスペック、カスタマイズを希望する場合、選択肢が限られることがあります。多くは中古再生品(リファービッシュ品)であり、性能に問題はありませんが、新品にこだわりたい場合はリースや購入が適しています。

3. 返却時のデータ消去は大丈夫?セキュリティの懸念

レンタルPCを返却する際、内部に残ったデータの取り扱いは重要なセキュリティ課題です。利用者自身で初期化するだけでは、専門的なツールでデータを復元できてしまう可能性があります。信頼できるレンタル会社は、返却後に専門のスタッフが専用ソフトウェアや物理的破壊による確実なデータ消去を行っていますが、契約前にデータ消去のプロセスや証明書の発行が可能かを確認することが不可欠です。

コスト比較シミュレーション:レンタル vs リース vs 購入

「結局、どの方法が一番コストを抑えられるのか?」これは多くの方が抱く疑問でしょう。ここでは、一般的なビジネスPC(1台12万円相当)を10台、3年間利用するケースで総コストをシミュレーションしてみましょう。

【設定条件】
・利用PC:標準的なビジネスノートPC(1台あたり12万円と想定)
・利用台数:10台
・利用期間:3年間(36ヶ月)
・リース月額:4,000円/台
・レンタル月額(市場平均):7,000円/台
・レンタル月額(KUREBA):3,500円/台
※購入・リースの保守費用、資産管理の人件費などは含みません。

上のグラフが示すように、市場平均のレンタル料金では、3年間の総コストは購入やリースを上回ります。これが「レンタルは割高」と言われる所以です。しかし、合同会社KUREBAのように競争力のある価格設定を行っているサービスを利用すれば、総コストは購入と同等、あるいはそれ以下に抑えることが可能です。さらに、このシミュレーションには含まれていない「保守・サポート費用」や「管理工数」といった見えないコストを考慮すると、実質的なコストメリットはさらに大きくなる可能性があります。

こんな企業におすすめ!PCレンタルの最適な活用シーン

メリット・デメリットを踏まえると、PCレンタルは特に以下のようなニーズを持つ企業や状況において、その真価を発揮します。

  • スタートアップ・新規事業立ち上げ期: 初期投資を抑え、事業の成長に資金を集中させたい。
  • 人材の増減が激しい企業: 繁忙期やプロジェクト単位で増員する派遣・契約社員用にPCが必要。
  • イベント・研修での短期利用: 数日間〜数週間だけ、まとまった台数のPCが必要。
  • IT担当者がいない・少ない中小企業: PCの選定から設定、保守、廃棄まで任せたい。
  • Windows 10サポート終了対策: OSの移行期に、一時的に代替機として利用したい。
  • 就労継続支援事業所など: 利用者様の訓練用として、柔軟に台数を調整しながら、手厚いサポートを受けたい。

まとめ:自社に最適なPC調達方法を見極めるために

PCレンタルは、もはや単なる「間に合わせ」の選択肢ではありません。初期費用ゼロ、柔軟な台数調整、手厚いサポートといったメリットを活かすことで、企業のキャッシュフローを改善し、IT管理の負担を軽減し、事業のスピードを加速させる「戦略的な一手」となり得ます。

もちろん、長期利用でのコスト増や機種選択の制限といったデメリットも存在します。重要なのは、自社の利用期間、予算、ITリソース、そして何よりも「PC調達を通じて何を解決したいのか」を明確にすることです。短期的なコストだけでなく、管理の手間やサポート体制といったトータルな視点で判断することが、最適な選択へと繋がります。

この記事が、貴社のPC調達戦略を考える上での一助となれば幸いです。

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