バドミントングリップ完全ガイド|握り方から選び方、おすすめ商品まで徹底解説

  1. なぜグリップが重要なのか?
  2. 第1部:パフォーマンスを劇的に変える!基本の握り方(グリップワーク)
    1. イースタングリップ:すべての基本となる握り方
    2. ウエスタングリップ:初心者が陥りやすい握り方
    3. バックハンドグリップ(サムアップ):力強いバックの要
    4. 状況で使い分ける応用グリップ
    5. グリップチェンジ:上達に不可欠な技術
  3. 第2部:パワーか、コントロールか?グリップの太さの選び方
    1. グリップサイズの「G」表記を理解する
    2. 太いグリップ vs 細いグリップ:メリットとデメリット
      1. 細いグリップ
      2. 太いグリップ
    3. プレースタイルに合わせた選び方
  4. 第3部:自分に最適な一本を!グリップテープの種類と選び方
    1. グリップテープの5つの重要な役割
    2. グリップテープの種類:ウェット、ドライ、タオル
      1. ウェットタイプ
      2. ドライタイプ
      3. タオルタイプ
    3. 機能性で選ぶ:多孔、凹凸(エンボス)加工
    4. 厚さで選ぶ:操作性か、衝撃吸収か
    5. 【2025年最新】Amazonで人気のおすすめグリップテープ10選
      1. 1. ヨネックス(YONEX) ウェットスーパーグリップ (AC102)
      2. 2. ヨネックス(YONEX) ウェットスーパーストロンググリップ (AC133/AC135)
      3. 3. ヨネックス(YONEX) ドライスーパーストロンググリップ (AC140)
      4. 4. ヨネックス(YONEX) タオルグリップDX (AC402DX)
      5. 5. Wilson(ウイルソン) PRO OVERGRIP
      6. 6. GOSEN(ゴーセン) スーパーグリップロング (AC26SP)
      7. 7. MIZUNO(ミズノ) ガチグリップ (ウェットタイプ)
      8. 8. Senston 多孔型超吸収タイプグリップ
      9. 9. ヨネックス(YONEX) ウェットスーパーメッシュグリップ (AC138)
      10. 10. キモニー(kimony) ハイソフトEXグリップテープ (KGT100)
  5. 第4部:最高の状態を維持する!グリップの巻き方とメンテナンス
    1. グリップテープの基本的な巻き方
    2. アンダーラップの活用法:太さとクッション性の微調整
    3. グリップバンドで見た目も機能もアップ
    4. 交換時期の目安は?
  6. まとめ:最適なグリップを見つけて、プレーを次のレベルへ

なぜグリップが重要なのか?

バドミントンにおいて、グリップはプレイヤーとラケットをつなぐ唯一の接点です。どんなに高性能なラケットを持っていても、どんなに優れたフットワークを身につけていても、グリップが正しくなければその能力を最大限に発揮することはできません。ショットの精度、パワー、スピード、そして疲労の度合いまで、すべてはグリップから始まります。

しかし、「グリップ」と一言で言っても、その世界は非常に奥深く、「握り方(グリップワーク)」「グリップの太さ」「グリップテープの種類」という3つの要素が複雑に絡み合っています。初心者から上級者まで、多くのプレイヤーが自分に最適なグリップを見つけるために試行錯誤を繰り返しています。

この記事では、バドミントンのパフォーマンスを向上させるためのグリップに関する全てを網羅的に解説します。基本の握り方から、あなたのプレースタイルに合ったグリップテープの選び方、さらにはAmazonで購入できる人気商品まで、この一本でグリップの悩みを解決します。

第1部:パフォーマンスを劇的に変える!基本の握り方(グリップワーク)

バドミントンには絶対的な「正しい握り方」は存在しませんが、基本となるいくつかの型が存在します。これらを理解し、状況に応じて瞬時に使い分ける「グリップチェンジ」こそが、上達への鍵となります。まずは、基本となる握り方をマスターしましょう。

イースタングリップ:すべての基本となる握り方

イースタングリップは、バドミントンにおける最も基本的で重要な握り方です。ラケット面が床と垂直になるように持ち、まるで包丁を握るか、相手と握手をするような感覚で握ります。親指と人差し指で「V字」を作るのが特徴です。

  • メリット:腕の回内・回外運動(腕を内側・外側にひねる動き)をスムーズに行えるため、フォアハンド、オーバーヘッド、アンダーハンドなど、あらゆるショットに柔軟に対応できます。プロ選手のほとんどがこのグリップを基本としています。
  • ポイント:構えるとき(レディポジション)は、常にこのイースタングリップでいることが推奨されます。ここから様々なショットへ移行する際の基準点となります。

力を入れすぎず、グリップと手のひらの間に少し空間ができるくらい、「生卵をそっと握るようなイメージ」で軽く持つのがコツです。打つ瞬間に中指・薬指・小指の3本でギュッと握り込むことで、しなやかで力強いショットが生まれます。

ウエスタングリップ:初心者が陥りやすい握り方

ウエスタングリップは、ラケット面が床と平行になるように、上から手をかぶせる握り方です。フライパンを持つようなイメージで、ラケットの握り方を教わっていない初心者に多く見られます。

  • メリット:ラケット面が常に正面を向くため、感覚的に分かりやすく、顔の正面に来たシャトルは打ち返しやすいです。
  • デメリット:手首の自由が効かず、バックハンド側のショットや、大きなスイングが必要なショット(クリア、スマッシュ)に対応するのが非常に困難です。競技レベルの向上を目指すのであれば、早期にイースタングリップへ矯正することが推奨されます。

バックハンドグリップ(サムアップ):力強いバックの要

バックハンドを打つ際には、イースタングリップから親指の位置を変える必要があります。これがバックハンドグリップ、通称「サムアップ」です。ラケットのグリップは多くが八角形をしており、その広い面に親指を立てて当てます。

  • メリット:立てた親指でラケットを押し出すように打つことで、手首のスナップだけでは生み出せないパワーをシャトルに伝えることができます。特にドライブやプッシュ、ネット前の処理でその効果は絶大です。
  • ポイント:スムーズなサムアップのためにも、普段から親指を折り曲げて強く握り込む癖は避けましょう。

バックハンドグリップは、親指でスイッチを押すような動作でシャトルを打ちます。この握り方をマスターすることで、バックハンドでも攻撃的なショットを打つことが可能になります。

状況で使い分ける応用グリップ

基本のグリップに加え、より高度なショットを打つために微調整されたグリップも存在します。これらはイースタングリップを基準に、少し回転させたものです。

  • イングリップ(ベベルグリップ): イースタンから少し内側に傾けた握り方。スマッシュやクリア、カット、ハイバックなど、シャトルを「切る」ような動きや、被せるような打ち方に適しています。
  • アウトグリップ: イースタンから外側に傾けた握り方。リバースカットやサイドのレシーブ、バック側のヘアピンなど、ダブルスで多用されるテクニカルなショットに適しています。
  • パンハンドルグリップ: ラケットの側面を親指と人差し指でつまむように持つ握り方。非常に遅れた体勢からのバックハンドや、ネット際の特殊なショットで使われることがあります。

グリップチェンジ:上達に不可欠な技術

試合中は、フォアハンドとバックハンド、ネット前とコート後方など、目まぐるしく状況が変わります。その一瞬一瞬で最適なショットを打つためには、これらのグリップを瞬時に切り替える「グリップチェンジ」が不可欠です。

グリップチェンジの速さと正確さは、ラリーの主導権を握る上で極めて重要です。トッププレイヤーたちは、どのグリップを使っているか意識することなく、無意識のレベルで自然にグリップチェンジを行っています。これは日々の反復練習の賜物です。まずはシャトルを使わずに、フォアとバックの握り替えを素早く行う練習から始めると良いでしょう。

第2部:パワーか、コントロールか?グリップの太さの選び方

ラケットの性能を最大限に引き出すためには、グリップの「太さ」も非常に重要な要素です。太さはパワーやコントロール性能に直接影響を与え、間違ったサイズは手首の怪我につながる可能性もあります。

グリップサイズの「G」表記を理解する

バドミントンラケットのグリップサイズは、一般的に「G」という記号と数字で表されます(例:4UG5の「G5」部分)。注意すべき点は、数字が大きくなるほどグリップは細くなるという点です。

  • G4 (約86mm): やや太め。アジア市場では標準的なサイズの一つ。
  • G5 (約83mm): 標準〜やや細め。現在、多くのラケットで採用されている主流のサイズ。
  • G6 (約80mm): 細め。手が小さいプレイヤーや、より繊細な操作を求めるプレイヤー向け。

多くのプレイヤーは、購入時のグリップ(元グリップ)の上から、さらにオーバーグリップテープを巻いて太さを調整します。そのため、迷った場合は細めのサイズ(G5やG6)を選び、テープで好みの太さに調整していくのが一般的です。太いグリップを細くするのは困難ですが、細いグリップを太くするのは簡単だからです 。

太いグリップ vs 細いグリップ:メリットとデメリット

グリップの太さにはそれぞれ一長一短があり、どちらが優れているということはありません。自分のプレースタイルや手の大きさに合わせて選ぶことが重要です。

細いグリップ

  • メリット: 指先での繊細な操作がしやすく、ラケットコントロールが向上します。フォアとバックの素早い握り替えにも有利です 。
  • デメリット: 強く握り込みにくいため、パワーが伝わりにくい傾向があります。また、ミスヒットした際の衝撃でラケット面がブレやすいです。

太いグリップ

  • メリット: しっかりと握り込めるため、スマッシュなどのパワーショットで力を伝えやすくなります。面の安定性が高く、相手の強い球に押し負けにくくなります 。
  • デメリット: 指先での細かい操作がしにくくなり、ラケットワークの自由度が下がります。握り替えに若干の時間がかかる場合があります。

プレースタイルに合わせた選び方

自分のプレースタイルを考慮することで、最適なグリップの太さが見えてきます。

  • パワーアタッキングスタイル: スマッシュやドライブを多用し、力で押し切るタイプのプレイヤーは、太めのグリップが適しています。しっかりと握り込むことで、より強力なショットを打つことができます。
  • スピード・コントロールスタイル: ネットプレーやドロップ、カットなど、繊細なタッチと素早いラケットワークで相手を翻弄するプレイヤーは、細めのグリップが有利です。操作性が向上し、多彩なショットを繰り出しやすくなります。

最終的には個人の感覚が最も重要です。チームメイトのラケットを借りて試してみるなど、様々な太さを実際に握って、自分が最も「しっくりくる」太さを見つけることが上達への近道です。

第3部:自分に最適な一本を!グリップテープの種類と選び方

グリップテープは、ラケットの握り心地を最終的に決定づける重要なアイテムです。滑り止めや吸汗性はもちろん、太さやクッション性の調整、さらにはデザイン性まで、その役割は多岐にわたります。

グリップテープの5つの重要な役割

  1. 滑り止め: 手汗や乾燥による滑りを防ぎ、安定したショットを可能にします。
  2. 吸汗性: プレー中の汗を吸収し、不快感を軽減します。
  3. 太さの調整: テープを巻くことで、自分に最適なグリップの太さに微調整できます。
  4. 衝撃吸収: 打球時の衝撃を和らげ、手や腕への負担を軽減します。
  5. 衛生面の維持: 消耗品であるテープを定期的に交換することで、グリップを清潔に保ちます。

グリップテープの種類:ウェット、ドライ、タオル

グリップテープは、主に3つのタイプに大別されます。それぞれの特徴を理解し、自分の体質や好みに合わせて選びましょう。

ウェットタイプ

手に吸い付くようなしっとりとした質感が特徴で、最も主流なタイプです。高いグリップ力(粘着性)により、握力が弱い人や手が乾燥しがちな人でもラケットをしっかり固定できます。商品数も豊富で、初心者から上級者まで幅広く愛用されています 。迷ったら、まずはウェットタイプから試すのがおすすめです。

ドライタイプ

さらさらとした手触りで、優れた吸汗性が特徴です。汗をかいても滑りにくく、特に手汗が多いプレイヤーや夏場のプレーに適しています。ウェットタイプの吸い付く感覚が苦手な人にも好まれます。耐久性が高い製品が多いのもメリットです。

タオルタイプ

タオル生地で作られており、最高の吸汗性を誇ります。大量の汗をかくプレイヤーや、長時間のプレーでも快適な握り心地を維持できます。柔らかく手になじみやすい反面、他のタイプに比べて汚れやすく、耐久性が低いため、こまめな交換が必要です 。

機能性で選ぶ:多孔、凹凸(エンボス)加工

基本的な3タイプに加え、さらに付加機能を持つグリップテープも人気です。

  • 多孔タイプ: テープ表面に多数の穴が開いており、通気性を高めて蒸れを軽減します。吸汗性とグリップ力を両立させたいプレイヤーにおすすめです。
  • 凹凸(エンボス/ウェーブ)タイプ: テープ表面や中央に凹凸の加工が施されており、指が引っかかりやすくなることでフィット感を向上させます。握る位置を安定させたい場合に有効です。

厚さで選ぶ:操作性か、衝撃吸収か

グリップテープの厚さも、プレーに大きく影響します。一般的な厚さは約0.6mmです。これを基準に選びましょう。

  • 薄手(約0.4mm〜): ラケット本来のグリップサイズをあまり変えたくない場合や、操作性、握り替えの速さを重視する場合におすすめです。
  • 厚手(約0.8mm〜): グリップを太くしたい場合や、クッション性を高めて衝撃を和らげたい場合、パワーショットを重視する場合に適しています。

【2025年最新】Amazonで人気のおすすめグリップテープ10選

ここでは、Amazonで実際に人気があり、多くのプレイヤーから支持されているグリップテープを厳選してご紹介します。

1. ヨネックス(YONEX) ウェットスーパーグリップ (AC102)

「グリップテープの王道」とも言えるロングセラー商品。優れたウェット感と高い耐久性、コストパフォーマンスのバランスが良く、初心者からトッププロまで幅広く愛用されています。カラーバリエーションも豊富で、迷ったらまずこれを試すのが間違いありません。

2. ヨネックス(YONEX) ウェットスーパーストロンググリップ (AC133/AC135)

AC102よりもウェット性と耐久性をさらに高めたモデル。エンボス加工が施されており、より強力なグリップ力を求めるプレイヤーにおすすめです。しっかりと握り込みたいパワーヒッターに適しています。

3. ヨネックス(YONEX) ドライスーパーストロンググリップ (AC140)

手汗に悩むプレイヤーの強い味方。サラサラとした感触ながら高い吸汗性を誇り、夏場のプレーでも快適さを保ちます。耐久性にも優れているため、交換頻度を抑えたい人にもおすすめです。

4. ヨネックス(YONEX) タオルグリップDX (AC402DX)

綿100%素材による抜群の吸汗性が魅力のタオルグリップ。抗菌加工も施されており、衛生的です。厚みが1.35mmあるため、グリップを太くしたい場合にも適しています。汗の量が多く、他のグリップでは滑ってしまうという方はぜひお試しください。

5. Wilson(ウイルソン) PRO OVERGRIP

世界のトッププロも使用する、信頼性の高いウェットタイプのグリップ。高品質な不織布とポリウレタン樹脂により、優れたフィット感とウェット感が長時間持続します。ヨネックスと並ぶ定番の一つです。

6. GOSEN(ゴーセン) スーパーグリップロング (AC26SP)

高品質な日本製で、吸い付くようなウェット感が特徴のベーシックなモデル。コストパフォーマンスに優れた4本入りで、練習量の多い学生や、頻繁にグリップを交換したい人に人気です。

7. MIZUNO(ミズノ) ガチグリップ (ウェットタイプ)

ミズノの定番モデルで、その名の通り「ガチ」っと握れる強力なグリップ力が特徴。乾いた状態でも濡れた状態でも滑りにくく、安定したパフォーマンスをサポートします。厚さ0.7mmとやや厚めで耐久性も高いです。

8. Senston 多孔型超吸収タイプグリップ

穴あき加工と隆起したエッジ(凹凸)を組み合わせた高機能グリップ。通気性による蒸れ軽減と、凹凸によるフィット感向上を両立しています。手汗が多く、かつ握る位置を固定したいプレイヤーに最適です。

9. ヨネックス(YONEX) ウェットスーパーメッシュグリップ (AC138)

ウェットタイプにメッシュ(穴あき)加工を施したモデル。ウェットタイプのグリップ力はそのままに、通気性をプラスすることで手汗による滑りを軽減します。ウェットとドライの良いとこ取りをしたい方におすすめです。

10. キモニー(kimony) ハイソフトEXグリップテープ (KGT100)

フィット感と耐久性に優れた高品質なウレタングリップ。手に優しくなじむソフトな握り心地が特徴で、多くのリピーターを持つ定番商品です。カラーバリエーションが非常に豊富なのも魅力の一つです。

第4部:最高の状態を維持する!グリップの巻き方とメンテナンス

お気に入りのグリップテープを見つけたら、次は正しく巻く技術と、適切なメンテナンス方法を身につけましょう。きれいに巻かれたグリップは、見た目が良いだけでなく、パフォーマンスの安定にもつながります。

グリップテープの基本的な巻き方

グリップテープを巻くのは一見難しそうですが、ポイントを押さえれば誰でもきれいに仕上げることができます。

  1. 古いテープを剥がす: まず、現在巻かれているオーバーグリップテープをきれいに剥がします。このとき、元のグリップ(元グリ)は剥がさないのが一般的です。
  2. 巻き始めの準備: 新しいグリップテープの細くなっている側の裏についている両面テープのフィルムを剥がします。
  3. グリップエンドから巻く: ラケットのグリップエンド(底の部分)にテープの端を貼り付け、利き手と逆方向に(右利きなら左回り)巻き始めます。最初の1周は少し重ねてしっかりと固定します。
  4. 一定のテンションで巻く: テープを少し引っ張りながら、3mm〜5mm程度の幅が重なるように斜めに巻いていきます。重なり幅が一定だと、仕上がりがきれいになります。
  5. 巻き終わりをカット: グリップの上端(シャフトとの境目)まで来たら、テープがまっすぐになるようにハサミで斜めにカットします。
  6. 固定する: 付属の仕上げ用テープを巻きつけて、しっかりと固定すれば完成です。

グリップテープを巻く作業は、回数を重ねるごとに上達します。最初はうまくいかなくても、焦らず丁寧に挑戦してみましょう。

アンダーラップの活用法:太さとクッション性の微調整

アンダーラップ(クッションラップとも呼ばれる)は、オーバーグリップテープの下に巻く、粘着性のない薄いフィルム状のテープです。主な目的は以下の通りです。

  • 太さの調整: 元グリップの上から巻くことで、ミリ単位での繊細な太さ調整が可能です。
  • クッション性の向上: 衝撃吸収性を高め、よりソフトな握り心地にします。
  • 元グリップの保護: オーバーグリップを交換する際に、元グリップが傷ついたり汚れたりするのを防ぎます。

上級者の中には、元グリップをすべて剥がして木のハンドルをむき出しにし、アンダーラップで自分好みの太さや形状(例えばグリップエンドを太くするなど)を作り込んでからオーバーグリップを巻くプレイヤーもいます 。

アンダーラップは、YONEXの「クッションラップ」などが人気で、グリップのカスタマイズには欠かせないアイテムです。

グリップバンドで見た目も機能もアップ

グリップバンドは、グリップテープの巻き終わりを固定するためのゴム製のリングです。仕上げ用テープの上からかぶせることで、テープの剥がれを確実に防ぎ、見た目をすっきりとさせることができます。

また、カラーバリエーションが豊富なため、ラケットやウェアの色とコーディネートする楽しみもあります。チームで色を揃えたり、自分のラケットの目印にしたりと、カスタマイズの幅を広げてくれるアイテムです。

交換時期の目安は?

グリップテープは消耗品です。性能が劣化したグリップを使い続けると、滑りやすくなって無駄な力が入ったり、ショットの精度が落ちたりと、パフォーマンスに悪影響を及ぼします。以下のサインが見られたら交換のタイミングです。

  • 表面がツルツルして滑りやすくなった。
  • テープが擦り切れたり、剥がれたりしている。
  • 汗や汚れで黒ずみ、臭いが気になる。
  • ウェットタイプの粘着性がなくなった、またはドライタイプが汗を吸わなくなった。

交換頻度は使用頻度や汗の量によって大きく異なりますが、一般的には週に数回プレーする人で1〜2ヶ月に1回程度が目安とされています。常に最高のパフォーマンスを発揮するためにも、定期的な交換を心がけましょう。

まとめ:最適なグリップを見つけて、プレーを次のレベルへ

バドミントンのグリップは、単なる「持ち手」ではありません。それは、あなたの技術、パワー、そして個性をコート上で表現するための、最も重要なインターフェースです。

本記事で解説した「握り方(グリップワーク)」「グリップの太さ」「グリップテープの種類と巻き方」という3つの要素を理解し、自分なりに探求していくプロセスそのものが、バドミントンの上達につながります。

1. 基本の握り方をマスターし、スムーズなグリップチェンジを身につける。
2. 自分のプレースタイル(パワー重視かコントロール重視か)に合わせてグリップの太さを選ぶ。
3. 自分の体質(汗の量など)や好みに合ったグリップテープを選び、正しく巻く。

完璧なグリップは一夜にして見つかるものではありません。YONEXの「ウェットスーパーグリップ」のような定番商品から始め、様々な種類や太さを試し、時にはアンダーラップで微調整を加えながら、試行錯誤を繰り返してみてください。その先に、あなたのパフォーマンスを最大限に引き出す「自分だけの最高のグリップ」が待っているはずです。

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