安倍川餅の老舗から新店まで!静岡市の和菓子店おすすめ10選

徳川家康も愛した静岡の味「安倍川餅」

静岡市と聞いて、お茶やうなぎを思い浮かべる方は多いでしょう。しかし、忘れてはならないのが、古くから愛され続ける郷土菓子「安倍川餅」です。その歴史は江戸時代まで遡り、徳川家康公がその名の名付け親になったという逸話も残っています。

つきたての柔らかいお餅に、黄金色のきな粉と上品な甘さのあんこをまとった安倍川餅は、素朴ながらも奥深い味わいが魅力です。この記事では、静岡が誇る安倍川餅の伝統を守り続ける老舗から、お土産に便利な人気店、さらには市内で評判の和菓子店まで、厳選した10店舗をご紹介します。静岡の和菓子の魅力を存分にお楽しみください。

【まずはココから】安倍川餅を味わうなら外せない名店4選

静岡市には数多くの安倍川餅のお店がありますが、まずは「ここだけは押さえておきたい」という代表的な4店をご紹介します。それぞれに個性があり、食べ比べてみるのも一興です。

石部屋(せきべや):200年の歴史を誇る、できたての感動

安倍川餅の「聖地」とも言えるのが、安倍川のほとりに佇む「石部屋」です。創業は1804年(文化元年)という、200年以上の歴史を持つ正真正銘の老舗。店内は昔ながらの趣が残り、まるでタイムスリップしたかのような空間が広がっています。食べログ百名店にも選出されており、その人気は折り紙付きです。

ここの魅力は、何と言っても注文を受けてから作るできたてのお餅。まだ温かく、驚くほど柔らかいお餅は、一度食べたら忘れられない感動的な美味しさです。メニューは「安倍川もち」と、わさび醤油でいただく「からみ餅」の二種類のみ。お土産用もありますが、賞味期限は当日中なので、ぜひ店内でその格別な味を体験してみてください。

やまだいち:安倍川餅を復活させた元祖の味

「やまだいち」は、戦後の物資が乏しい時代に、途絶えてしまっていた安倍川餅を「静岡復興の証として」復活させたことで知られています。創業者・山田一郎氏の情熱が、今日の安倍川餅文化の礎を築きました。そのため、多くの人に「元祖」として親しまれています。

やまだいちには、異なる魅力を持つ2つの店舗があります。

  • 登呂 もちの家:登呂遺跡の近くにあり、約200年前の古民家を移築した風情ある店舗です。水車が回るのどかな雰囲気の中で、つきたての温かい安倍川餅を味わえます。
  • パルシェ やまだいち:JR静岡駅ビル「パルシェ」内にあり、アクセス抜群。お土産用の商品が豊富に揃い、手作り実演販売も行っています。観光客にとって非常に便利な一店です。

松柏堂本店(しょうはくどうほんてん):お土産に最適な小分けパックが人気

1867年(慶応3年)創業の「松柏堂本店」も、静岡を代表する和菓子の老舗です。こちらの安倍川餅は、一人前ずつ包装されたミニパックが特徴で、お土産として配りやすく大変人気があります。もちろん、味も本格的で、厳選された国産素材のみを使用して作られています。

静岡駅パルシェ内にも店舗があるほか、駿河区曲金には工場直売所があり、いつでも定価の4割引という驚きの価格で購入できるため、地元の人々にも愛されています。お得に名店の味を楽しみたい方には見逃せないスポットです。

かごや:日曜限定!知る人ぞ知る幻の安倍川餅

石部屋のすぐ近くにありながら、全く異なる個性を持つのが「かごや」です。このお店の最大の特徴は、営業日が基本的に日曜日のみという点。そのため、県外からの観光客にとっては訪問難易度が高く、「幻の安倍川餅」とも呼ばれています。

100年以上続く老舗で、その味は地元で高く評価されています。とにかく柔らかいお餅と、絶妙なバランスのあんこ・きな粉が特徴です。もし日曜日に静岡を訪れる機会があれば、ぜひ立ち寄ってみたい、通好みの名店です。

【こちらも必見】静岡市で人気の和菓子店6選

安倍川餅以外にも、静岡市には魅力的な和菓子がたくさんあります。ここでは、地元で愛される実力派の和菓子店を6つご紹介します。

田子の月(たごのつき):富士山麓で愛される銘菓

富士市で創業し、静岡県内で広く親しまれている「田子の月」。看板商品は、北海道産小豆の餡とお餅を香ばしい皮で挟んだ「田子の月もなか」です。70年以上の歴史を持つこの銘菓は、静岡土産の定番の一つ。季節限定の味も登場し、訪れるたびに新しい発見があります。

又一庵(またいちあん):きんつばが名物の老舗

磐田市に本店を構える明治4年創業の老舗で、「きんつばといえば又一庵」と言われるほどの有名店です。伝統的な製法で作られるきんつばは、皮が薄く、中の餡の風味が存分に楽しめます。近年はモダンなカフェも併設し、新しい和菓子の楽しみ方を提案しています。

虎屋(とらや):最高峰の羊羹を静岡で

室町時代後期に京都で創業した、日本を代表する和菓子店「虎屋」。その伝統の味は、静岡市内の松坂屋静岡店でも購入可能です。看板商品の羊羹は、贈答品としても絶対的な信頼を誇ります。特別な日のお菓子や、大切な方への贈り物に最適です。

幸煎餅 静岡店(さいわいせんべい):多彩な味が楽しめるお煎餅専門店

甘いものが続いたら、少し趣向を変えてお煎餅はいかがでしょうか。「幸煎餅」は、七福神にちなんだあられで知られるお店です。店内には200種類以上のお煎餅やあられが並び、選ぶだけでも楽しい時間を過ごせます。お茶請けにもぴったりな一品が見つかるはずです。

小松屋(こまつや):100年以上続く地域密着の和菓子処

静岡市新通りで100年以上にわたり和菓子一筋で商いを続けてきた地域密着型の名店です。季節感を大切にした上生菓子や、日常のおやつにぴったりの団子など、代々受け継がれてきた確かな技術で作られるお菓子が地元の人々に愛されています。

風月堂(ふうげつどう):清水名物「次郎長笠」のどら焼き

静岡市清水区にある「風月堂」は、ジャンボどら焼き「次郎長笠」で有名なお店です。その名の通り笠のような大きなサイズが特徴で、インパクトも抜群。ふんわりとした生地と上品な甘さの餡が絶妙にマッチしています。清水を訪れた際のお土産におすすめです。

そもそも安倍川餅とは?歴史と魅力を深掘り

ここまで様々なお店を紹介してきましたが、改めて「安倍川餅」そのものについて詳しく見ていきましょう。その背景を知ることで、味わいがさらに深まるはずです。

由来と歴史:家康公が名付け親?

安倍川餅の由来には諸説ありますが、最も有名なのが徳川家康にまつわる話です。慶長年間(約400年前)、家康が安倍川上流の金山を視察した際、土地の者がきな粉をまぶしたお餅を献上しました。その際、きな粉を安倍川で採れる砂金に見立てて「金な粉餅(きんなこもち)」と名乗ったところ、家康はその機転と味を大いに気に入り、「安倍川餅」と名付けることを許したと言われています。この逸話が、安倍川餅の名を広めるきっかけとなりました。

その後、東海道五十三次の府中宿(現在の静岡市)の名物として旅人たちの間で評判となり、今日まで静岡を代表する銘菓として愛され続けています。

特徴と食べ方:きな粉とあんこの絶妙な調和

安倍川餅の最大の特徴は、つきたて、あるいは湯通しした柔らかいお餅です。元々はきな粉をまぶしたものが主流でしたが、現在ではきな粉餅とこしあんをからめたあんこ餅がセットになっているのが一般的です。

香り高いきな粉の風味と、なめらかで上品な甘さのあんこが、お餅本来の味を引き立てます。お土産用のものはそのまま食べられますが、もしお餅が少し硬くなっていたら、軽くお湯にくぐらせると柔らかさが戻ります。

信玄餅との違いは?

見た目が似ているため、山梨県の銘菓「信玄餅」と混同されることがあります。実は、信玄餅は安倍川餅にヒントを得て作られたお菓子で、安倍川餅のほうが歴史は古いとされています。大きな違いは、信玄餅が黒蜜をかけて食べるのに対し、安倍川餅はきな粉に砂糖が混ぜ込まれている点です。どちらも美味しいきな粉餅ですが、そのルーツと食べ方には明確な違いがあります。

まとめ

静岡市が誇る銘菓「安倍川餅」は、その歴史的背景と素朴で優しい味わいで、多くの人々を魅了し続けています。200年の伝統を守る「石部屋」のできたての味、お土産に最適な「やまだいち」や「松柏堂本店」の便利なパック、そして日曜限定の「かごや」の希少な逸品まで、それぞれに異なる魅力があります。

また、安倍川餅だけでなく、「田子の月」や「又一庵」など、静岡にはまだまだ美味しい和菓子がたくさん眠っています。この記事を参考に、ぜひあなただけのお気に入りの味を見つける旅に出かけてみてください。静岡の豊かな食文化が、きっとあなたを温かく迎えてくれることでしょう。

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