卓球ウェアブランド比較｜機能性とデザインで選ぶベスト10

卓球ウェア選びの重要性

卓球は、瞬時の判断力と俊敏なフットワークが求められるスポーツです。最高のパフォーマンスを発揮するためには、ラケットやラバーだけでなく、身につける「ウェア」も極めて重要な要素となります。適切なウェアは、単に動きやすさを提供するだけでなく、体温調節、汗の処理、そして精神的なモチベーションにも大きく影響します。

体育館で使うTシャツと何が違うのか？と疑問に思う方もいるかもしれません。卓球専用ウェアは、激しい動きを妨げないカッティング、汗を素早く吸収・乾燥させる高機能素材、そして公式試合で着用するための規定（JTTA公認マーク）など、プレーヤーをサポートするための工夫が随所に凝らされています。デザイン性の高いウェアを選べば、練習や試合への意欲も高まるでしょう。

この記事では、数ある卓球ウェアブランドの中から、特に人気と実力を兼ね備えた10ブランドを厳選。それぞれの機能性、デザイン性、歴史や特徴を徹底比較し、あなたに最適な一着を見つけるお手伝いをします。

卓球ウェア人気ブランド比較：総合評価チャート

各ブランドの特徴をひと目で把握できるよう、5つの指標（機能性、デザイン性、プロ使用率、価格帯、ブランド認知度）で総合評価をレーダーチャートにまとめました。各項目は5段階で評価しています。ウェア選びの最初のステップとしてご活用ください。

【2025年最新】おすすめ卓球ウェアブランド ベスト10

ここからは、各ブランドの詳細な特徴とおすすめ商品を紹介します。あなたのプレースタイルや好みに合うブランドがきっと見つかるはずです。

1. Butterfly（バタフライ）

ブランドの特徴と歴史

株式会社タマスが展開する「バタフライ」は、1950年の創業以来、卓球界をリードし続ける日本のトップブランドです。その品質と信頼性は世界中のトッププレイヤーから絶大な支持を得ており、世界的なラバーのシェア率は圧倒的です。長年にわたり卓球日本代表のオフィシャルサプライヤーを務めており、名実ともに卓球ブランドの王様と言えるでしょう。

機能性とデザインの評価

バタフライのウェアは、選手のパフォーマンスを最大限に引き出すための機能性が追求されています。例えば、「Cool Dry Lycra」のような素材は、高い伸縮性、速乾性、UV耐性を兼ね備え、快適な着心地を維持します。デザインは、伝統的なスタイルから、日本の「刃文（はもん）」をモチーフにしたようなモダンで洗練されたものまで幅広く、あらゆる世代のプレイヤーに愛されています。

おすすめ商品紹介

バタフライ ネイサス・シャツ
鮮やかなグラデーションが特徴的なゲームシャツ。吸水速乾性と伸縮性に優れ、快適なプレーをサポートします。チームウェアとしても人気が高いモデルです。

2. VICTAS（ヴィクタス）

ブランドの特徴と歴史

「VICTAS」は、2011年に元卓球日本代表の松下浩二氏によって立ち上げられた日本のブランドです。「今の勝者を破り、明日の勝者になる」というコンセプトのもと、革新的で高品質な製品を開発しています。現在は卓球男子日本代表のオフィシャルサプライヤーも務めており、その勢いはとどまるところを知りません。

機能性とデザインの評価

VICTASのウェアは、機能性とデザイン性の両立を高いレベルで実現しています。特にデザイン面では、従来の卓球ウェアのイメージを覆すような、ポップでスタイリッシュなカラーリングやグラフィックが特徴です。トップ選手たちの意見を取り入れた「Advisory Board」制度により、常に最先端のニーズに応える製品開発が行われています。

おすすめ商品紹介

VICTAS プレイロゴTシャツ
ブランドロゴを大胆にあしらった、シンプルながらも存在感のあるデザイン。吸汗速乾性に優れた素材で、練習着として最適です。カラーバリエーションも豊富で、自分らしい一枚を選べます。

3. TIBHAR（ティバー）

ブランドの特徴と歴史

1969年にドイツで誕生した「TIBHAR」は、ヨーロッパを代表する卓球用品メーカーです。長年にわたり、ウラジーミル・サムソノフ選手のようなレジェンドを支え、現在はフランスの天才、ルブラン兄弟などをサポートしています。「Play it your way!」をスローガンに、プレイヤーの個性を尊重する製品開発を行っています。

機能性とデザインの評価

TIBHARのウェアは、ドイツブランドらしい質実剛健な機能性が魅力です。アウトドアスポーツの技術をインドアスポーツに応用し、超軽量で伸縮性に富み、汗を素早く蒸発させる素材を開発しています。デザインは、シンプルで洗練されたヨーロピアンスタイルが中心。「他の人とは違うウェアを着たい」という個性派プレイヤーから支持されています。

おすすめ商品紹介

TIBHAR エボリューション Tシャツ
ブランドの人気ラバー「エボリューション」シリーズの名を冠したTシャツ。吸湿性に優れ、プレー後もサラサラとした着心地を保ちます。シンプルで力強いデザインが特徴です。

4. STIGA（スティガ）

ブランドの特徴と歴史

1944年創業のスウェーデンを代表するブランド「STIGA」。特に木材ラケットの製造技術には定評があり、そのクラフトマンシップは世界中のプレイヤーから高く評価されています。アパレル製品においても、ラケットスポーツのために開発された機能的なウェアを多数展開しています。

機能性とデザインの評価

STIGAのウェアは、軽量で通気性の良い素材を使用し、ハイスピードなフットワークをサポートします。デザインは、北欧ブランドならではの洗練されたスカンジナビアンデザインが特徴で、シンプルながらもスタイリッシュな印象を与えます。

おすすめ商品紹介

STIGA DNAシャツ
大胆なグラフィックとカラーリングが目を引くゲームシャツ。軽量で通気性に優れた素材が、プレー中の快適さを保ちます。デザイン性を重視するプレイヤーにおすすめです。

5. andro（アンドロ）

ブランドの特徴と歴史

ドイツに本拠を置く「andro」は、特にスピン系テンションラバー「ラザンター」シリーズで日本でも高い人気を誇るブランドです。ウェアに関しても、機能性とファッション性を融合させたユニークな製品を次々と発表しています。

機能性とデザインの評価

androのウェアは、ハイテク繊維とユニークなデザインの融合がコンセプト。最上位の「PRO LINE」では、極めて軽量で速乾性、通気性に優れた繊維が使用されています。デザインはカジュアルで高級感のあるものが多く、グラデーションや斬新なパターンを取り入れたシャツは、コート上で際立った存在感を放ちます。

おすすめ商品紹介

andro ナパTシャツ
胸元のシンプルなボックスロゴが特徴のTシャツ。リーズナブルな価格帯でありながら、吸水速乾性を備えており、チームウェアとしても非常に人気があります。

6. Yasaka（ヤサカ）

ブランドの特徴と歴史

「Yasaka」は、東京に本社を置く日本の老舗卓球メーカーです。特に、高弾性裏ソフトラバーの代名詞ともいえる「マークV」は、数多くのチャンピオンを生み出した伝説的な製品として知られています。ウェアにおいても、長年の経験に裏打ちされた信頼性の高い製品を提供しています。

機能性とデザインの評価

Yasakaのウェアは、快適さと機敏性を重視して設計されています。ポリエステルとエラスタン（伸縮素材）を組み合わせた生地は、優れた伸縮性と通気性を提供し、激しい試合中の快適性を確保します。デザインは、スポーティーなエレガンスを感じさせるものが多く、シンプルながらも洗練された印象を与えます。

おすすめ商品紹介

Yasaka ジオスパークルユニフォーム
幾何学的なラインが輝くようなデザインのゲームシャツ。吸汗速乾性に優れ、JTTA公認のため公式試合でも着用可能です。コストパフォーマンスの高さも魅力です。

7. JOOLA（ヨーラ）

ブランドの特徴と歴史

ドイツ発祥の「JOOLA」は、長年にわたりオリンピックの公式用具サプライヤーを務めるなど、国際的な信頼が厚いブランドです。近年はアメリカ市場でのプレゼンスも高めており、卓球だけでなくピックルボール用品も手掛けています。

機能性とデザインの評価

JOOLAのウェアは、パフォーマンスと見た目の両方を重視しています。機能的な素材を使用しつつ、コートからクラブハウスまで着られるようなスタイリッシュなデザインが特徴です。サイズ展開も豊富で、自分の体型に合った一着を見つけやすいのもポイントです。

おすすめ商品紹介

JOOLA ゼファーポロシャツ
クラシックなポロシャツスタイルに、現代的な機能素材を取り入れたモデル。通気性が良く、快適な着心地が持続します。練習から移動着まで幅広く活躍します。

8. JUIC（ジュウイック）

ブランドの特徴と歴史

「JUIC」は、ユニークで遊び心のあるデザインで知られる日本のブランドです。フランス人デザイナーを起用した可愛らしいデザインのシャツや、ペットボトルからリサイクルしたSDGs対応素材「Greenpoly」を採用するなど、他社とは一線を画す取り組みが特徴です。

機能性とデザインの評価

JUICのウェアは、軽量で汗を素早く吸収・乾燥させるドライメッシュ素材を基本としており、機能性も十分です。最大の魅力はやはりデザインの多様性。ジュニアサイズから大きいサイズまで幅広く展開し、チームで揃えやすい価格帯の製品も多いです。

おすすめ商品紹介

JUIC ハイパーJ
鮮やかなグラデーションが特徴のゲームシャツ。軽量素材で動きやすく、吸水速乾機能も備えています。男女兼用で、幅広いサイズ展開も魅力です。

9. Nittaku（ニッタク）

ブランドの特徴と歴史

「Nittaku」は、バタフライと並ぶ日本の大手卓球用品メーカーです。特に高品質なボールは国際大会でも公式球として採用されることが多く、その品質は世界的に認められています。ウェアに関しても、長年のノウハウを活かした信頼性の高い製品をラインナップしています。

機能性とデザインの評価

Nittakuのウェアは、吸汗速乾性、伸縮性といった基本性能を高いレベルで満たしています。デザインは、シンプルでオーソドックスなものから、星や幾何学模様を取り入れた遊び心のあるものまで多岐にわたります。幅広いプレイヤーのニーズに応える製品展開が特徴です。

おすすめ商品紹介

Nittaku ムーブラインシャツ
斜めに走るラインがシャープな印象を与えるゲームシャツ。伸縮性に優れた素材「Viscotecs（ビスコテックス）」を使用し、動きやすさを追求しています。JTTA公認です。

10. Mizuno（ミズノ）

ブランドの特徴と歴史

日本の総合スポーツ用品メーカーである「Mizuno」も、卓球用品に力を入れています。長年にわたるスポーツ科学の研究から生まれた技術は、卓球ウェアやシューズにも活かされており、高い機能性を誇ります。特にシューズは、多くのトッププレイヤーに愛用されています。

機能性とデザインの評価

Mizunoのウェアは、汗を素早く吸収、拡散する「ドライサイエンス」や、動きやすさを科学した「ダイナモーションフィット」など、独自の高機能素材・設計が特徴です。デザインは、総合スポーツメーカーらしく、機能美を追求したスポーティーでオーソドックスなものが中心です。

おすすめ商品紹介

Mizuno ゲームシャツ（82JA2Z01）
ダイバーシティグラフィックを採用したデザイン性の高いゲームシャツ。吸汗速乾性に優れ、体のラインにフィットするスリムフィット設計で、スマートな着こなしが可能です。

卓球ウェア選びのQ&A

JTTA公認マークとは？

JTTA公認マークは、日本卓球協会（Japan Table Tennis Association）が定めたユニフォーム規定を満たしていることを証明する証です。公式の大会（中体連、高体連、全日本選手権など）に出場する場合、このマークが付いたウェア（シャツ、パンツ、スカート）を着用する必要があります。練習用であれば不要ですが、試合に出る可能性がある方は、購入時に必ずJTTAマークの有無を確認しましょう。

シューズも専用品が良い？

はい、専用の卓球シューズを履くことを強く推奨します。卓球は前後左右への素早い切り返しが多いため、シューズには高いグリップ力と安定性が求められます。体育館シューズや他のスポーツシューズでは滑りやすく、怪我の原因にもなりかねません。卓球シューズは、薄いソールで床を感じやすく、軽量で、激しい動きに対応できるよう設計されています。

練習着と試合着の違いは？

最も大きな違いは「JTTA公認マーク」の有無です。試合着は公認マークが必須ですが、練習着には必要ありません。そのため、練習ではデザインや価格をより自由に選ぶことができます。多くのプレイヤーは、試合用の高機能なウェアとは別に、コストパフォーマンスの高いTシャツなどを練習着として使い分けています。

まとめ：自分に最適な一枚を見つけよう

パフォーマンスは、最高のギアから生まれる。

この記事では、機能性とデザイン性を軸に、10の主要な卓球ウェアブランドを比較・紹介しました。王者「バタフライ」の信頼性、新進気鋭「ヴィクタス」のスタイリッシュさ、欧州の風を感じる「ティバー」や「スティガ」、個性派の「アンドロ」や「ジュウイック」まで、各ブランドには独自の魅力があります。

最終的にどのブランドを選ぶかは、あなたのプレースタイル、好み、そして予算次第です。本記事の比較チャートや各ブランドの特徴を参考に、ぜひお気に入りの一着を見つけてください。自分に合ったウェアは、技術的なサポートだけでなく、卓球をより楽しむための最高のパートナーとなってくれるはずです。