卓球のプレーに欠かせないボール。一見どれも同じように見えますが、実は「試合球」と「練習球」、大きさやメーカーによる違いなど、その種類は多岐にわたります。特に2000年にボールの素材がセルロイドからプラスチックに変更されて以降、メーカーごとの打球感の差が顕著になり、ボール選びの重要性はますます高まっています。
この記事では、2025年の最新情報に基づき、卓球ボールの市場動向から、初心者にも分かりやすい選び方のポイント、そして目的別のおすすめ人気ランキングまでを徹底的に解説します。自分にぴったりのボールを見つけて、卓球のパフォーマンスを一段と向上させましょう。
卓球ボール市場の現状と今後の展望
卓球用品市場は、健康志向の高まりや生涯スポーツとしての普及を背景に、安定した成長を続けています。市場調査レポートによると、卓球のボールとラケットを合わせた世界市場規模は2022年に15億米ドルと評価され、2030年には22億米ドルに達すると予測されています。これは、2024年から2030年にかけて年平均成長率(CAGR)5.3%で成長することを示しており、市場の堅調な拡大が見込まれます(Verified Market Reports)。
特にボール単体で見ても、市場は拡大傾向にあります。ある調査では、世界の卓球ボール市場は2024年の2億6480万米ドルから、2030年には4億3690万米ドルへと成長し、年平均成長率(CAGR)8.7%という高い伸びが予測されています(ShareFair)。この成長は、新しい素材(ABS樹脂)の採用による品質向上や、アジアを中心とした卓球人口の増加が主な要因と考えられます。
卓球ボールの選び方|知っておくべき5つのポイント
自分に合ったボールを選ぶことは、上達への近道です。ここでは、ボール選びで失敗しないための5つの重要なポイントを解説します。
1. 目的で選ぶ:「試合球(公認球)」と「練習球」の違い
卓球ボールは、品質に応じて大きく「試合球」と「練習球」に分けられます。
国際卓球連盟(ITTF)や日本卓球協会(JTTA)が定める厳格な品質基準(真円度、重量、硬さなど)をクリアしたボールだけが「3スター(スリースター)ボール」として認定され、公式大会での使用が許可されます。これがいわゆる「試合球」または「公認球」です。(プロ監修 卓球ボールの選び方)
一方、製造過程でこの厳しい基準からわずかに外れたボールが「練習球(トレーニングボール)」となります。練習球には品質に応じて「2スター」や「1スター」、あるいは星なしのボールが存在します。試合球に比べて品質に若干のばらつきはあるものの、価格が安いため、サーブ練習や多球練習など、大量のボールを消費するトレーニングに最適です。
- 試合・大会を目指す方:本番と同じ感覚を養うため、普段の練習から試合で使われる3スターボールに慣れておくことが重要です。
- 部活動や趣味で楽しむ方:コストパフォーマンスに優れた練習球を大量に用意し、思う存分練習するのがおすすめです。
2. 種類で選ぶ:「硬式(40mm)」と「ラージボール(44mm)」
卓球には、ボールのサイズが異なる2つの競技があります。
- 硬式卓球ボール(直径40mm):最も一般的なタイプで、国内外のほとんどの公式大会で使用されます。重さは2.7gで、色は白またはオレンジが規定されています。スピードと回転の変化に富んだ、競技性の高いプレーが特徴です。
- ラージボール(直径44mm):日本で生まれた生涯スポーツ向けの卓球です。ボールは直径44mmと大きく、重さは2.2〜2.4gと軽量です。色がオレンジのみと定められており、空気抵抗が大きいためスピードが出にくく、回転もかかりにくいため、ラリーが続きやすいのが魅力です。初心者や高齢者の方でも気軽に楽しめます。(Rallys – 卓球練習球おすすめ12選)
3. 素材で選ぶ:プラスチック(ABS樹脂)が主流
かつて卓球ボールの素材はセルロイドが主流でしたが、可燃性が高く危険という理由から、2014年以降、国際大会ではプラスチック製ボールが全面的に採用されるようになりました。現在市場に出回っているボールのほとんどは、ABS樹脂というプラスチックで作られています。
ABS樹脂製のボールは、セルロイド製に比べて硬く、弾みやすいのが特徴です。また、耐久性が高く、球筋が安定しているため、より公平なラリーが期待できます。メーカーによってABS樹脂の配合や製造方法が異なるため、打球感や弾み方に微妙な違いが生まれます。
4. メーカーで選ぶ:主要3大メーカーの特徴
ボール選びでは、メーカーごとの特徴を知ることも大切です。特に日本の3大メーカーは、それぞれ独自の強みを持っています。
- Nittaku(ニッタク):品質の高さに定評がある日本の老舗メーカー。「Made in Japan」の高品質なボールを数多く製造しており、打球感の良さや均一性で多くのトップ選手から信頼されています。近年では抗ウイルス・抗菌加工を施した「クリーンシリーズ」も人気です。
- Butterfly(バタフライ):世界的なトップブランドであり、多くの国際大会で公式球として採用実績があります。厳しい品質管理のもとで製造されるボールは、安定した性能と高い耐久性を誇ります。世界中のプレーヤーが使用するため、グローバルスタンダードな打球感と言えるでしょう。
- VICTAS(ヴィクタス):日本の卓球プロリーグ「Tリーグ」の公式ボールサプライヤーとしても知られる新進気鋭のブランド。TSPブランドの80年にわたるボール製造技術を継承しており、品質とコストパフォーマンスのバランスに優れています。
5. コストパフォーマンスで選ぶ:練習量に合わせた選択
特に練習球を選ぶ際は、コストパフォーマンスが重要な判断基準になります。部活動やクラブチームで毎日何時間も練習する場合、ボールは消耗品です。3個入りのパッケージよりも、1ダース(12個)や10ダース(120個)といった大容量の箱で購入する方が、1球あたりの単価を大幅に抑えることができます。
最近では、海外メーカー製の安価な練習球も多く販売されています。品質は国内メーカー品に及ばない場合もありますが、とにかく球数をこなしたいというニーズには応えてくれます。予算と練習内容に応じて、最適な選択をしましょう。
【2025年】卓球ボールおすすめランキング
ここからは、試合球、練習球、ラージボールのカテゴリ別に、2025年最新のおすすめ卓球ボールをランキング形式でご紹介します。Amazonの売れ筋ランキングや各種レビューサイトの評価を基に厳選しました。(あちこちデータ – ピンポン玉 最新売上人気おすすめランキング)
試合球(3スター公認球)おすすめTOP3
公式大会での使用を想定した、最高品質の3スターボールです。
第1位:Nittaku(ニッタク) 3スター プレミアム クリーン
数々の全日本選手権で使用されてきた、信頼と実績のニッタク製3スターボール。その中でも「プレミアム クリーン」は、独自の抗ウイルス・抗菌加工「メディカルナノコート」を施した、衛生面にも配慮されたモデルです。日本製ならではの厳しい品質管理によって生み出される、均一でブレの少ない打球感は、多くのトッププレーヤーから絶大な支持を得ています。「試合球はこれ一択」という声も多く、まさに王道の公認球です。

第2位:Butterfly(バタフライ) スリースターボールR40+
世界卓球選手権など、数多くの国際大会で採用実績を誇るバタフライの公認球。より厳しい品質管理基準のもとで製造されており、高い真円度と均一性が特徴です。これにより、安定した回転、スピード、バランスを実現します。打球感は硬めで、しっかりとした手応えを感じられると評価されています。世界のトップ選手が慣れ親しんだグローバルスタンダードなボールで練習したい方におすすめです。

第3位:VICTAS(ヴィクタス) VP40+ 3スター
日本の卓球プロリーグ「Tリーグ」の男子公式使用球にも採用されている、信頼性の高い公認球です。長年の歴史を持つTSPのボール製造技術と品質管理を継承し、競技者が安心して使えるボールを目指して開発されました。打球感はニッタクやバタフライとはまた異なる独特の感触があり、コストパフォーマンスにも優れていると評判です。Tリーグの選手と同じボールでプレーしたい方や、新しい打球感を試したい方におすすめです。

練習球(トレーニングボール)おすすめTOP5
日々の練習に欠かせない、コストパフォーマンスに優れた練習球をご紹介します。
第1位:Nittaku(ニッタク) Jトップ クリーン トレ球
ニッタクの試合球「3スター プレミアム クリーン」に近い素材を使い、同様の抗ウイルス・抗菌加工を施した高品質な練習球です。「試合球の打球感で常に練習したい」というニーズに応える製品で、品質のばらつきが少なく、安定した練習が可能です。日本製ならではの安心感と、衛生面への配慮が嬉しいポイント。少し価格は高めですが、質の高い練習を求める方には最適の選択肢です。

第2位:VICTAS(ヴィクタス) VP40+ トレーニングボール
VICTASの公認球「VP40+ 3スター」の材料仕様に準拠して作られた練習球。試合球に近い感覚で練習できるため、大会使用球がVICTASの選手にとっては非常に効果的です。耐久性にも優れており、コストパフォーマンスが高いと評価されています。部活動やクラブチームでの多球練習に最適なボールです。

第3位:Butterfly(バタフライ) トレーニングボール40+
バタフライの3スターボールに近い品質を持つ、厳選されたトレーニングボールです。高い真円度と均一性を備え、優れた耐久性も兼ね備えています。実戦に近い打球感覚で多球練習やサービス練習ができるため、質の高いトレーニングをサポートします。価格は他の練習球よりやや高めですが、その品質は確かです。
第4位:Merytes 専門試合用三ツ星レベル 卓球ボール
圧倒的なコストパフォーマンスで人気を集めているのがMerytesのボールです。「三ツ星レベル」と謳っており、ABS樹脂を採用し、弾性や耐久性を高めています。120個入りといった大容量パックで販売されており、1球あたりの価格が非常に安いのが最大の魅力。学校の部活動やレジャー施設など、とにかく大量のボールが必要な場面で重宝します。品質は国内メーカー品には及ばないものの、価格を最優先するなら有力な選択肢です。

第5位:Homraku 卓球ボール 専門三ツ星レベル
Merytesと同様に、低価格・大容量で人気の練習球です。最新のABS樹脂を採用し、硬度と弾力性を両立。安定した重心でブレが少ないとされています。100個入りで販売されており、コストパフォーマンスは抜群。卓球スクールや部活動での大量消費に最適です。気軽にたくさん打ち込みたい初心者の方にもおすすめです。
ラージボールおすすめ2選
ラリーが続きやすく、幅広い年代に人気のラージボールのおすすめをご紹介します。
第1位:Nittaku(ニッタク) ラージ3スター クリーン
ラージボールの公認球も、やはりニッタクが定番です。硬式ボールと同様に抗ウイルス・抗菌加工を施した「クリーン」仕様で、安心してプレーできます。ラージボール特有のやわらかい打球感を保ちつつ、品質の均一性を実現。公式大会を目指すプレーヤーにとって、練習から本番まで使える信頼の一球です。
第2位:Nittaku(ニッタク) プラトップラージボール
ニッタクのラージボール用練習球です。公認球である「ラージ3スター」に近い打球感と弾みを持つように設計されており、試合を想定した練習に最適です。ラージボールは硬式に比べてボールが割れやすいという特徴がありますが、この練習球はコストを抑えつつも十分な品質を確保しているため、気兼ねなく多球練習に取り組めます。
まとめ:最適なボールで卓球をさらに楽しもう
卓球ボールの世界は奥深く、ボール一つでプレーの感覚は大きく変わります。今回の記事でご紹介した選び方のポイントとランキングを参考に、ご自身のレベルや目的、そして予算に合った最適なボールを見つけてください。
試合での勝利を目指すなら、本番で使われる公認球に慣れること。
とにかく上達したいなら、コストパフォーマンスの良い練習球で球数をこなすこと。
これがボール選びの基本です。自分にぴったりのパートナー(ボール)と共に、卓球ライフをさらに充実させていきましょう。
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