静岡でホームページ制作を依頼する前に。失敗しないための10の質問リスト
静岡でホームページ制作を依頼する前に。失敗しないための10の質問リスト
KUREBA
そのホームページ制作、本当に成功しますか?
静岡県。富士山を望む豊かな自然、製造業から観光、農業まで多様な産業が息づくこの地で、多くの企業が日々、ビジネスの成長を目指して奮闘しています。特に中小企業においては、「人手不足の深刻化」「新たな販路の開拓」「自社ブランドの確立」といった経営課題が、これまで以上に重くのしかかっています。このような状況下で、24時間365日働く営業マンとして、また企業の顔として、ホームページ(Webサイト)の重要性は論を俟ちません。
静岡県や静岡市もDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に力を入れており、多くの企業がその第一歩としてホームページの新規制作やリニューアルを検討しています。実際に、ホームページを戦略的に活用することで、「問い合わせが2倍になった」「県外からの受注が増えた」といった成功事例も県内で数多く報告されています。
「作っただけ」で終わるホームページの悲劇
しかし、その一方で、多額の投資をしたにもかかわらず、期待した成果が全く得られない「失敗プロジェクト」が後を絶たないのも事実です。なぜ、このような悲劇が起こるのでしょうか。多くの失敗事例には共通のパターンがあります。
「デザインは綺麗だけれど、誰にも見つけてもらえない」
「スマートフォンで見ると表示が崩れていて、訪問者がすぐに離れてしまう」
「情報が古いままで、更新方法も分からず、何年も放置されている」
「問い合わせフォームから連絡が来ても、迷惑メールばかりで肝心の顧客からの連絡がない」
これらの問題の根源は、多くの場合、ホームページ制作の「入り口」、すなわち制作会社選びの段階にあります。多くの経営者や担当者が、「なんとなく良さそうだったから」「一番安かったから」といった曖昧な理由でパートナーを選んでしまいがちです。しかし、ウェブサイトが失敗する主な理由は、ユーザーにとって使いにくい、コンテンツが不十分、モバイル対応が不完全、そして検索エンジンで見つけてもらえない(SEOが弱い)といった、制作段階で考慮されるべき本質的な問題に起因します。
成功の鍵は「契約前の質問力」にある
ホームページ制作は、単に「モノ」を作る作業ではありません。自社のビジネスを深く理解し、共に汗を流し、成果を追求してくれる「パートナー」を見つけるプロジェクトです。そして、その優れたパートナーを見極めるために最も強力な武器となるのが、契約前の「質問力」です。
的確な質問を投げかけることで、制作会社の技術力、戦略的思考、誠実さ、そしてビジネスへの熱意を浮き彫りにすることができます。それは、見積もり金額や実績リストの表面的な情報だけでは決して見えてこない、企業の「本質」を測るためのリトマス試験紙なのです。
本記事では、静岡県内でホームページ制作を検討している中小企業の経営者・担当者の皆様が、最適なパートナーを見つけ、ビジネスを成功に導くために不可欠な「10の戦略的質問」を、具体的なチェックポイントや注意すべき回答例と共に、徹底的に解説していきます。この質問リストを携え、自信を持って制作会社との対話に臨んでください。
準備編:質問の前に決めるべき3つのこと
優れた制作会社から的確で価値ある回答を引き出すためには、まず自社の状況や要望を明確にしておくことが不可欠です。いわば、良い球を投げなければ、良いバッティングは期待できないのと同じです。いきなり制作会社に「いい感じのサイトをお願いします」と丸投げしてしまうのは、失敗への最短ルートと言っても過言ではありません。ここでは、質問を始める前に、必ず社内で整理しておくべき3つの基本事項を解説します。
1. ホームページで「何を」達成したいのか?(目的の明確化)
「なぜ、ホームページを作る(リニューアルする)のですか?」このシンプルな問いに、明確に答えられるでしょうか。目的が曖昧なままでは、サイトの方向性が定まらず、結果的に誰にも響かない、中途半端なものが出来上がってしまいます。まずは、自社が抱える課題の中から、ホームページで解決したい最も重要な目的を一つ、あるいは二つに絞り込みましょう。
- 売上向上:
- ECサイトでの商品販売(例:静岡の特産品であるお茶やわさび、プラモデルの全国販売)
- 問い合わせ件数の増加による新規顧客獲得(例:BtoB製造業の技術紹介、工務店の施工事例)
- 実店舗への来店促進(例:飲食店のメニュー紹介と予約機能、観光施設の魅力発信)
- 人材採用:
- 採用サイトを通じた応募者数の増加(例:企業の理念や働く社員の姿を発信)
- ミスマッチの防止(例:具体的な仕事内容やキャリアパスを明示)
- 企業ブランディング:
- 企業の信頼性・認知度の向上(例:専門性の高いブログ記事、メディア掲載実績の紹介)
- 競合他社との差別化(例:独自の技術やサービスの強みを分かりやすく伝える)
- 業務効率化:
- オンライン予約システムの導入(例:宿泊施設、クリニック、サロン)
- よくある質問(FAQ)ページの充実による問い合わせ対応の削減
中小企業のホームページ活用法でも示されているように、目的を明確にすることで、サイトに必要な機能やコンテンツ、デザインの方向性が自ずと決まってきます。この「目的」が、制作会社選びからサイト設計、公開後の運用まで、全ての判断基準となります。
2. 「誰に」情報を届けたいのか?(ターゲットの具体化)
目的が決まったら、次にその情報を「誰に届けたいのか」を具体的にします。「すべての人」をターゲットにしたサイトは、結果的に「誰の心にも響かない」サイトになります。ターゲット顧客の人物像を具体的に描く「ペルソナ設定」を行いましょう。難しく考える必要はありません。理想の顧客像を、以下のような項目で書き出してみるのです。
【ペルソナ設定の例:静岡県の産業別】
- 観光業(伊豆の温泉旅館)の場合:
- 氏名:佐藤 恵子
- 年齢:45歳
- 職業:会社員(都内在住)
- 家族構成:夫、中学生の娘
- 情報収集:旅行情報サイト、Instagram、友人からの口コミ
- 課題・ニーズ:「日々の仕事の疲れを癒したい」「家族でゆっくり過ごせる、少し贅沢な旅行がしたい」「美味しい海の幸が食べたい」
- 製造業(BtoBの精密部品メーカー)の場合:
- 氏名:鈴木 一郎
- 年齢:38歳
- 職業:大手機械メーカーの購買部 課長
- 情報収集:業界専門誌、Web検索(「〇〇加工 静岡」「高精度 部品」など)、展示会
- 課題・ニーズ:「コストを抑えつつ、品質の高い部品を安定的に供給してくれるサプライヤーを探している」「短納期に対応してくれる、技術力のある会社と取引したい」
- 農業(お茶農家)の場合:
- 氏名:高橋 美咲
- 年齢:32歳
- 職業:主婦(横浜市在住)
- 情報収集:健康・美容系のWebメディア、ECサイトのレビュー、SNS
- 課題・ニーズ:「安心・安全で美味しいお茶を子供に飲ませたい」「ギフトとして見栄えの良い、こだわりの商品を贈りたい」
このようにターゲットを具体化することで、その人がどのような情報に興味を持ち、どのような言葉に惹かれ、どのようなデザインを好むのかが見えてきます。このペルソナが、コンテンツ作成やデザイン決定の際の「羅針盤」となります。
3. 「いくらまで」投資できるのか?(予算の策定)
ホームページ制作は投資です。そして、投資である以上、予算を明確に設定する必要があります。制作会社に相談する前に、大まかな予算の上限を決めておきましょう。これにより、制作会社は予算内で実現可能な最大限の提案をしてくれますし、無駄な交渉に時間を費やすこともなくなります。
静岡県内のホームページ制作費用は、制作するサイトの種類や規模、機能によって大きく異なりますが、一般的な相場観を把握しておくことは重要です。Web幹事の調査によると、静岡県のホームページ制作費用の平均は104.4万円(中央値は57.3万円)とされています。より具体的な費用感は以下の通りです。
また、予算を検討する際には、国や自治体が提供する補助金の活用も積極的に視野に入れましょう。ホームページ制作は「販路開拓」や「生産性向上」に繋がる投資として、多くの補助金の対象となります。静岡県内の中小企業が活用できる代表的な補助金には以下のようなものがあります。
- 小規模事業者持続化補助金:小規模事業者の販路開拓等の取り組みを支援する、最も代表的な補助金の一つです。Webサイト関連費も対象となります。
- IT導入補助金:中小企業がITツールを導入する際の経費の一部を補助する制度です。ECサイト機能を持つホームページなどが対象になる場合があります。
- 小規模企業経営力向上事業費補助金:静岡県独自の補助金で、「新たな需要の開拓」や「生産性の向上」を目指す取り組みを支援します。
- 各市町村の独自補助金:静岡市や富士市など、市町村単位で独自の補助金制度を設けている場合があります。最寄りの商工会議所や市役所に確認してみましょう。
これらの準備が整って初めて、制作会社との対話が実りあるものになります。自社の「目的」「ターゲット」「予算」という三つの軸をしっかりと固め、次の実践編に進みましょう。
実践編:静岡の優良Web制作会社を見極める「10の戦略的質問」
さあ、ここからが本番です。準備編で固めた自社の軸を基に、制作会社に鋭い質問を投げかけていきましょう。全国に10,000社以上あると言われるホームページ制作会社の中から、静岡という地域で、本当に自社のパートナーとなりうる一社を見極めるための質問リストです。各質問の意図、確認すべき具体的なチェックポイント、そして注意すべき「危険信号」となる回答例をセットで解説します。
質問1:実績と専門性について
質問例: 「弊社と同じ〇〇業界(例:製造業、観光業、建設業)での制作実績はありますか?特に静岡県内の企業の事例があれば、そのホームページがもたらした成果(問い合わせ数、売上など)と合わせて具体的に教えてください。」
確認の目的
この質問の目的は、単に「綺麗なサイトを作れるか」ではなく、「自社のビジネスを理解し、成果を出せるか」という核心部分を確認することです。業界特有の商習慣、顧客心理、専門用語などを理解している会社であれば、話が早く、的確な提案が期待できます。特に、静岡県内の同業他社の実績があれば、地域市場への理解度も測ることができます。
チェックポイント
- ☐ 同業種・同規模の実績:自社と似たビジネスモデルの会社のサイトを手がけた経験があるか。BtoBとBtoCでは、サイトの作り方が全く異なります。
- ☐ 静岡県内、特に同エリアでの実績:静岡県は東部・中部・西部で文化や経済圏が異なります。地元の地理や特性を理解しているかは、地域密着型ビジネスにおいて重要です。
- ☐ デザインのテイスト:実績サイトのデザインが、自社の目指すブランドイメージと合致しているか。高級路線なのか、親しみやすい路線なのか、方向性を確認します。
- ☐ 成果の具体性:「実績の質」を見極めることが重要です。「デザインをリニューアルしました」で終わるのではなく、「リニューアル後、問い合わせが月5件から20件に増えました」「『静岡 和菓子』の検索で1位を獲得し、EC売上が150%になりました」といった、具体的な数値に基づいた成果を語れるかを確認しましょう。
要注意な回答
- 「どんな業種でも対応できます」:一見頼もしく聞こえますが、専門性がない「器用貧乏」である可能性があります。具体的な強みや得意分野を語れない会社は注意が必要です。
- 「守秘義務があるので、具体的な実績はお見せできません」:もちろん守秘義務は重要ですが、公開されているサイトの実績すら一切見せられない、あるいは成果について全く語れないのは、実績がないか、成果を出せていない可能性を疑うべきです。
質問2:企画・戦略の提案力について
質問例: 「弊社の目的(例:静岡県東部エリアからの住宅購入に関する問い合わせを増やす)を達成するために、どのようなWeb戦略を提案しますか?デザインだけでなく、SEOやMEO(ローカルSEO)の観点から具体的な提案が欲しいです。」
確認の目的
この質問は、相手が単なる「作業者」なのか、ビジネスの成功を共に目指す「戦略家」なのかを見極めるためのものです。優れた制作会社は、依頼者の要望を鵜呑みにするのではなく、プロの視点から分析し、より効果的な戦略を提案してくれます。
チェックポイント
- ☐ 論理的な道筋:目的達成のための重要業績評価指標(KGI/KPI)を設定し、そこから逆算した具体的な施策を提示できるか。
- ☐ 地域SEO/MEO戦略:「静岡 注文住宅」「三島市 工務店」「沼津 リフォーム」といった、ターゲット地域とサービスを組み合わせたキーワード戦略を具体的に提案できるか。Googleビジネスプロフィールの最適化など、店舗型ビジネスに不可欠なMEOへの言及があるかも重要です。
- ☐ 競合分析:地域の競合サイトをいくつか挙げ、その強み・弱みを分析した上で、自社サイトがどう差別化すべきかを語れるか。
- ☐ プラスアルファの提案:こちらの要望に対して、「それも良いですが、ターゲット層を考えるとこちらの訴求の方が響くかもしれません」「その機能を追加するなら、SNSとの連携も視野に入れると効果が倍増しますよ」といった、専門家としての付加価値を提供してくれるか。
要注意な回答
- 「ご要望通りに忠実に作ります」:一見、従順で良いように聞こえますが、提案力がないことの裏返しです。言われたことしかできない会社とでは、期待以上の成果は望めません。
- 「SEOは専門ではないので…」:現代のWebサイトにおいて、SEOはデザインや機能と同等、あるいはそれ以上に重要です。デザイン会社がSEOを理解していないケースは致命的です。制作段階からSEOを考慮した設計ができない会社は避けるべきです。
質問3:費用と見積もりの透明性について
質問例: 「お見積もりの詳細な内訳を教えてください。企画費、デザイン費、コーディング費など、項目ごとに分けていただけますか?また、制作途中や公開後に追加費用が発生する可能性はありますか?あるとすれば、どのようなケースが考えられますか?」
確認の目的
費用の透明性は、その会社の誠実さを測るバロメーターです。後から「あれも別料金」「これも追加費用」といったトラブルに見舞われないために、契約前に費用の全体像と変動要因を徹底的にクリアにしておく必要があります。
チェックポイント
- ☐ 詳細な内訳:「ホームページ制作一式」ではなく、「企画・ディレクション費」「トップページデザイン費」「下層ページデザイン費(〇ページ分)」「コーディング費」「CMS導入費」「問い合わせフォーム設置費」「保守管理費(月額)」のように、作業項目ごとに費用が明記されているか。
- ☐ 作業範囲の明記:各項目で「どこまでやってくれるのか」が具体的に記載されているか。例えば、「デザイン修正は2回まで無料」「写真はクライアント支給、10点まで弊社で加工」「文章はクライアントが用意した原稿をリライト」など。
- ☐ 見積もり外費用の言及:サーバー・ドメインの契約・更新費用、SSL証明書の費用、有料のストックフォトやフォントを使用する場合の費用など、見積書本体以外に発生しうるコストについて、事前に説明があるか。
- ☐ 相場との比較:準備編で確認した静岡県の制作費用相場と照らし合わせ、極端に安すぎたり高すぎたりしないか。安すぎる場合は、テンプレートをそのまま使うだけ、SEO対策が全くない、サポートが手薄いなどの可能性があります。
要注意な回答
- 「ホームページ制作一式 〇〇万円」:いわゆる「どんぶり勘定」の見積もりです。何にいくらかかっているのかが全く分からず、後々のトラブルの原因になります。詳細な内訳の提出を拒む会社は論外です。
- 「追加費用はやってみないと分かりません」:追加費用が発生する可能性について質問した際に、具体的なケース(例:当初の仕様から大幅な変更があった場合、ページ数が追加になった場合など)を提示せず、曖昧な返事しかしない会社は危険です。
質問4:制作プロセスとコミュニケーションについて
質問例: 「制作はどのような流れで進みますか?ヒアリングから公開までの具体的なスケジュールを教えてください。また、打ち合わせの頻度や方法(対面、オンライン)はどうなりますか?制作中の主な連絡担当者と、使用する連絡ツール(電話、メール、チャット)も知りたいです。」
確認の目的
ホームページ制作は数ヶ月に及ぶ共同プロジェクトです。円滑な進行と成功のためには、明確なロードマップとスムーズなコミュニケーション体制が不可欠です。この質問で、プロジェクト管理能力とコミュニケーションへの配慮があるかを確認します。
チェックポイント
- ☐ 具体的なスケジュール提示:ヒアリング→企画提案→設計(ワイヤーフレーム作成)→デザイン→コーディング→テスト→公開といった、各工程の所要期間を示したWBS(作業分解構成図)やガントチャートを提示してくれるか。
- ☐ 打ち合わせの形式と頻度:プロジェクトの節目(キックオフ、デザイン確定時など)に定例ミーティングが設定されているか。また、三島市や沼津市など近隣であれば対面での打ち合わせに対応してくれるかなど、柔軟性を確認します(直接会って進める制作スタイルの会社もあります)。
- ☐ 明確な担当者:プロジェクト全体の責任者であるディレクターが誰なのかが明確か。質問や相談の窓口が一本化されていると、コミュニケーションロスが防げます。
- ☐ 迅速・丁寧なレスポンス:問い合わせに対する返信の速さや、説明の分かりやすさは、その会社の顧客対応姿勢を反映します。専門用語を多用せず、こちらのレベルに合わせて説明してくれるかも重要なポイントです。
要注意な回答
- 「だいたい3ヶ月くらいでできます」:明確な工程表やスケジュールを提示せず、漠然とした期間しか答えない。プロジェクト管理がずさんである可能性があります。
- 「担当者はその都度、手の空いている者が対応します」:責任の所在が曖昧になり、伝言ゲームによるミスや認識の齟齬が発生しやすくなります。
- 連絡しても返信が遅い、電話に出ない:契約前の段階でレスポンスが悪い会社は、契約後にはさらに悪化する可能性が高いと考えられます。
質問5:コンテンツ(文章・写真)の準備について
質問例: 「サイトに掲載する文章(キャッチコピーや事業内容など)や写真は、基本的にどちらが準備する想定でしょうか?もし御社でプロのライターによるライティングや、カメラマンによる写真撮影も依頼する場合、その費用はどのくらいかかりますか?」
確認の目的
ホームページの品質を最終的に決定づけるのは、デザイン以上に「コンテンツの質」です。そして、このコンテンツ作成は、制作プロセスの中で最も時間と労力がかかる部分でもあります。誰が、何を、どこまで担当するのか、その責任範囲を契約前に明確にすることが、スムーズな進行の鍵となります。
チェックポイント
- ☐ 文章作成(ライティング)の担当範囲:キャッチコピー、事業紹介、サービス説明文など、どの部分をどちらが作成するのか。制作会社が作成する場合、取材やヒアリングの有無、費用を確認します。
- ☐ 写真・動画撮影の可否と費用:プロのカメラマンによる撮影を依頼できるか。静岡県内での出張撮影に対応しているか。商品撮影、スタッフ紹介、社屋の外観・内観など、撮影内容に応じた費用の目安を確認します。
- ☐ 素材提供の仕様:自社で文章や写真を用意する場合、どのような形式(Wordファイル、JPEGデータなど)で、いつまでに提供する必要があるのかを確認します。
- ☐ ロゴ・イラスト制作:既存のロゴがない場合、新規作成は可能か。その費用は見積もりに含まれているか、あるいは別途必要なのかを確認します。
要注意な回答
- 「コンテンツはすべてお客様側でご用意ください」:予算を抑えたプランではこれが標準仕様の場合もありますが、丸投げで柔軟性がない場合は注意が必要です。コンテンツ作成に不安があるクライアントに対して、アドバイスやサポート体制(例:原稿のテンプレート提供、リライトサービスなど)が全くない会社は、親身とは言えません。
- ライティングや撮影の費用が不明確:「別途お見積りします」と繰り返すだけで、概算費用すら提示できない場合、外注先との連携がスムーズでない可能性があります。
質問6:SEO・Webマーケティング施策について
質問例: 「SEO対策として、具体的にどのような内部対策・コンテンツ対策を行っていただけますか?また、サイト公開後にGoogleアナリティクスなどを使ってアクセス解析を行い、改善提案をいただくことは可能ですか?」
確認の目的
「作って終わり」の制作会社と、「成果を追求し続ける」マーケティングパートナーを見分けるための重要な質問です。オーガニック検索からの流入は、ウェブサイトの成功に不可欠な要素であり、制作段階からSEOを意識した設計が行われているかを確認する必要があります。
チェックポイント
- ☐ 具体的な内部SEO施策:キーワード選定、各ページの適切なタイトル・メタディスクリプション設定、見出しタグ(H1, H2)の最適化、内部リンク構造の設計、モバイルフレンドリー対応、表示速度の高速化など、具体的な施策について説明できるか。
- ☐ コンテンツSEOへの理解:ターゲットユーザーが検索するであろうキーワード(例:「静岡 製造業 課題解決」)に対して、価値ある情報を提供するコンテンツの企画・制作を支援してくれるか。
- ☐ 分析ツールの導入と活用:GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールの設定を標準で行ってくれるか。公開後、それらのデータに基づいた定期的なレポート提出や改善提案(PDCAサイクル)のサービスがあるか。
- ☐ Web広告との連携:必要に応じて、リスティング広告やSNS広告の運用代行もワンストップで依頼できるか。静岡の広告代理店業務も行っている会社は、より統合的なマーケティング提案が期待できます。
要注意な回答
- 「SEOは完璧です」「必ず1位にします」:SEOに絶対はありません。このような根拠のない断言をする会社は、知識が浅いか、不誠実である可能性が高いです。
- 「ブログをたくさん書けば大丈夫です」:コンテンツの重要性は事実ですが、戦略なき大量投下は無意味です。キーワード戦略やユーザーの検索意図を無視した、抽象的なアドバイスに終始する会社は要注意です。
質問7:公開後の運用・保守サポートについて
質問例: 「サイト公開後の保守・運用サポートには、どのようなプランがありますか?月額料金と、その料金に含まれる具体的なサービス内容(テキスト修正、画像の差し替え、サーバー障害時の対応範囲など)を教えてください。」
確認の目的
ホームページは公開してからが本当のスタートです。情報の更新、セキュリティの維持、万が一のトラブル対応など、公開後も継続的な管理が必要です。自社に専門知識を持つ担当者がいない場合、安心して任せられるサポート体制があるかどうかは、極めて重要な選択基準となります。
チェックポイント
- ☐ 明確なプランと料金体系:月額保守プランが複数用意されており、それぞれの料金とサービス内容が明確に比較できるか。
- ☐ 具体的なサポート範囲:「月〇回までのテキスト修正」「画像の差し替え〇点まで」といった更新作業の範囲、サーバー・ドメインの管理代行、定期的なバックアップ、WordPressなどのCMSやプラグインのアップデート、セキュリティ監視、障害発生時の復旧作業など、どこまでがプラン内で、どこからが別途費用かが明記されているか。
- ☐ 緊急時の対応:サーバーダウンなどの緊急事態が発生した場合の連絡手段(電話、メール)と、対応可能な時間帯(平日日中のみ、24時間365日など)を確認します。
- ☐ CMS(コンテンツ管理システム)の導入:ブログやお知らせなど、自社で簡単に更新したい部分について、WordPressなどのCMSを導入する提案があるか。その操作方法に関するレクチャーが含まれているかも重要です。
要注意な回答
- 「公開後のサポートは特にありません」:作って終わり、という姿勢の典型です。長期的なパートナーシップは期待できません。
- 「何かあればその都度お見積りします」:一見合理的ですが、料金体系が不透明で、軽微な修正でも高額な請求をされるリスクがあります。また、緊急時の対応スピードも期待できない可能性があります。
質問8:契約と「著作権」の取り扱いについて
質問例: 「納品されるホームページの著作権(デザイン、ソースコード、コンテンツ)は、最終的にどちらに帰属しますか?契約書に『著作権の譲渡』に関する条項は明確に含まれていますか?また、制作会社側が『著作者人格権』を行使しないという約束はありますか?」
確認の目的
これは10の質問の中で最も重要かつ、見落とされがちな質問です。この確認を怠ると、将来的に「自社のお金で払って作ったサイトなのに、自由に修正・リニューアルできない」「制作会社と関係が悪化したら、サイトを人質に取られた」という最悪の事態に陥る可能性があります。
法律の原則では、創作物(デザイン、文章、コードなど)の著作権は、お金を払った発注者ではなく、実際に創作した制作者に帰属します。そのため、契約によって権利を発注者側に移す手続きが不可欠なのです。
チェックポイント
- ☐ 契約書に「著作権譲渡」の条項があるか:契約書の中に、「本契約に基づき制作された成果物に関する一切の著作権(著作権法第27条及び第28条に定める権利を含む)は、成果物の納品完了をもって、制作会社から発注者に譲渡される」といった趣旨の条項が明確に記載されているかを確認します。
- ☐ 「著作者人格権不行使」の条項があるか:著作権が譲渡されても、「著作者人格権」という制作者固有の権利が残ります。これを行使されると、デザインの改変などを禁じられる可能性があります。そのため、「制作会社は発注者および発注者が指定する第三者に対し、著作者人格権を行使しないものとする」という不行使特約(不行使条項)が含まれているかを確認します。
- ☐ ドメイン・サーバーの契約名義:ホームページの「住所」にあたるドメインと、「土地」にあたるサーバーの契約名義が、自社名義で取得・契約できるかを確認します。制作会社名義になっていると、移管時にトラブルになる可能性があります。
要注意な回答
- 「著作権は弊社に帰属します」:これは最も危険な回答です。サブスクリプション型のサービスなど特殊なケースを除き、オーダーメイドの制作でこの条件を提示する会社は避けるべきです。「所有権は貴社にあります」という言葉も要注意です。Webサイトのような無体財産物に所有権はなく、守られるべきは「著作権」です。
- 著作権に関する質問に曖昧な回答をする、または契約書がない:権利関係に無頓着か、意図的に曖昧にしようとしている可能性があります。口約束は絶対に避け、書面での契約を拒む会社とは取引してはいけません。
質問9:静岡県ならではの強みについて
質問例: 「静岡県が実施している『小規模企業経営力向上事業費補助金』などの、ホームページ制作に活用できる補助金の申請サポートは可能ですか?また、静岡の地域性(例:富士山観光、お茶産業、ものづくり)を活かしたWebサイトのアイデアがあれば教えてください。」
確認の目的
この質問は、その会社が単に静岡県に「ある」だけなのか、それとも静岡県に「根ざしている」のかを見極めるためのものです。地元の情報網や知見を持つ会社であれば、コスト削減に繋がる情報提供や、より地域に密着した効果的な戦略提案が期待できます。
チェックポイント
- ☐ 補助金・助成金への知見:静岡県や各市町村(静岡市、浜松市、沼津市、三島市など)が提供する補助金制度に精通しているか。申請手続きのサポートや、採択されやすい事業計画書の書き方についてアドバイスをもらえるか。
- ☐ 地域産業への理解:静岡の主要産業である製造業、観光業、農業・漁業などの特性を理解し、それをWebサイトのコンテンツやデザインに反映させる具体的なアイデアを提案できるか。
- ☐ 地域イベントとの連携:「大道芸ワールドカップin静岡」や「浜松まつり」、各地の花火大会など、地域のイベント情報と連動したキャンペーンやコンテンツ企画を提案できるか。
- ☐ 地元ネットワーク:必要に応じて、地元のカメラマン、ライター、モデルなどを紹介してくれるネットワークを持っているか。
要注意な回答
- 「補助金のことはよく分かりません」:クライアントの利益を最大化しようという姿勢に欠けている可能性があります。情報収集能力が低いとも言えます。
- 「地域性は特に考慮せず、標準的な作り方で対応します」:ローカルビジネスの成功の鍵である「地域密着」の視点が欠けています。全国どこでも同じようなサイトしか作れない可能性があります。
質問10:担当者との相性・会社の姿勢について
質問例: 「少しお時間をいただき、弊社のビジネスの現状や将来の展望についてお話しさせていただいてもよろしいでしょうか?また、少し抽象的な質問ですが、御社がWeb制作という仕事において、最も大切にしていることは何ですか?」
確認の目的
最後の質問は、スキルや実績といった定量的な評価軸だけでは測れない、長期的なパートナーとしての信頼性や「相性」を確認するためのものです。結局のところ、プロジェクトを動かすのは「人」です。担当者や会社の理念に共感できなければ、良い関係は築けません。
チェックポイント
- ☐ 傾聴の姿勢:担当者がこちらの話を最後まで真摯に聞き、ビジネスの背景や課題、想いを深く理解しようと努めているか。
- ☐ 分かりやすい説明:こちらの知識レベルに合わせて、専門用語を噛み砕いて丁寧に説明してくれるか。質問しやすい雰囲気を作ってくれるか。
- ☐ ビジネスへの共感:単なる「Webサイト制作」という作業としてではなく、こちらのビジネスの成功に興味や情熱を持ってくれているか。
- ☐ 会社の理念や哲学:「なぜこの仕事をしているのか」「何を通じて社会に貢献したいのか」といった、会社の制作に対する理念や哲学が感じられるか。その理念に共感できるか。
要注意な回答
- こちらの話を遮って、自社のサービス説明ばかりする:クライアントの課題解決よりも、自社の製品を売ることが目的になっています。
- レスポンスが遅い、態度が高圧的、質問しづらい雰囲気:コミュニケーションの基本ができていない担当者とは、円滑なプロジェクト進行は望めません。
- 「とにかく安く、早く作ることです」:品質や成果よりも、効率や件数を重視する姿勢が透けて見えます。安かろう悪かろうの結果になるリスクが高いです。
まとめ:失敗しない制作会社選びのためのアクションプラン
ここまで、静岡県で成果の出るホームページを制作するためのパートナー選びについて、10の戦略的な質問を軸に解説してきました。情報量が多かったと思いますが、これら全ては、あなたの会社の重要な投資を成功に導くための不可欠なステップです。最後に、具体的なアクションプランとしてまとめます。
1. 10の質問で「ヒアリングシート」を作成する
本記事で紹介した10の質問とチェックポイントを参考に、自社専用の質問シート(Excelやスプレッドシートなど)を作成しましょう。問い合わせをする各社に同じ質問を投げかけ、その回答をシートに記録していくことで、後から客観的に比較・検討することが容易になります。
2. 静岡県内の複数社(3社以上が理想)に問い合わせる
1社だけの話を聞いて決めるのは非常に危険です。必ず複数社から話を聞き、比較検討してください。その際、静岡県内には多様な制作会社があることを念頭に置き、タイプの違う会社を比較するのも有効です。例えば、以下のような組み合わせが考えられます。
- 地元密着型:三島市、沼津市、富士市など、自社の所在地に近い会社。フットワークが軽く、対面での打ち合わせがしやすいメリットがあります。
- 都市型:静岡市や浜松市に拠点を置く、比較的規模の大きい会社。実績が豊富で、マーケティング全般に強い傾向があります。
- 専門特化型:特定の業界(医療、不動産、観光など)や特定の技術(ECサイト構築、SEO対策)に強みを持つ会社。
3. 回答を客観的に評価し、パートナーを決める
作成したヒアリングシートを元に、各社を評価します。価格だけで判断せず、「提案の質」「費用の透明性」「実績の信頼性」「担当者との相性」「地域理解度」といった複数の軸で点数化し、総合的に最も信頼できるパートナーを選びましょう。役員や上司を説得する際にも、この評価シートは強力な武器となります。
4. 最終確認:契約書の内容を徹底的にチェックする
パートナー候補が決まったら、契約です。しかし、ここで気を抜いてはいけません。提示された契約書に隅々まで目を通し、不明な点や納得できない点があれば、必ず契約前に確認・交渉してください。特に、本記事の質問8で解説した「著作権」と、質問7の「保守範囲」に関する項目は、何度でも確認する価値があります。ここでの一手間が、将来の大きなトラブルを防ぎます。
【PR】静岡県東部でのホームページ制作なら、合同会社KUREBAにご相談ください
私たち合同会社KUREBAは、静岡県三島市を拠点に、県東部エリアの中小企業様一社一社に真摯に寄り添い、見た目の美しさだけでなく、ビジネスの成果に繋がるホームページ制作を行っています。
「人手不足を解消したい」「新しい顧客を獲得したい」といった経営課題に対し、Webの力で何ができるのかを、お客様と一緒になって考え抜きます。
本記事で挙げた10の質問はもちろん、どんな些細な疑問や不安にも、誠実にお答えすることをお約束します。初回のご相談は無料です。まずはお気軽にお話をお聞かせください。