バドミントンは、急なストップ&ゴーや激しい左右の動きが求められるスポーツです。そのため、足にフィットするシューズ選びは、パフォーマンス向上だけでなく、怪我の予防においても極めて重要です。特に、足幅が広い「幅広足」のプレーヤーにとって、自分に合うシューズを見つけるのは悩みの種ではないでしょうか。
この記事では、日本の大手スポーツメーカーであるミズノが提供する「4E(スーパーワイド)」モデルのバドミントンシューズに焦点を当て、その特徴や選び方、そしてAmazonで購入可能なおすすめモデルを徹底的に解説します。
なぜ「4E」幅のシューズが重要なのか?
シューズのサイズを選ぶ際、多くの人は「長さ(cm)」だけを気にしがちですが、実は「足幅(ウィズ)」も同じくらい重要です。足幅は、親指と小指の付け根の一番出っ張った部分をぐるりと一周測った「足囲」の長さで決まります。
日本のJIS規格では、この足囲の長さに応じて「E」「2E」「3E」「4E」といった記号で足幅を表します。一般的に、数字が大きくなるほど幅広になり、3Eから4Eに1サイズ上がると、足囲は約6mm広くなります。ミズノでは、標準ラスト(おそらく2E相当)より足囲が12mm広いものを「スーパーワイドフィット(4E相当)」と定義しています。
足幅に合わないシューズを履き続けると、以下のようなリスクが生じます。
- パフォーマンスの低下:シューズ内で足がズレてしまい、踏ん張りが効かずに力が正しく伝わらない。
- バランスの崩れ:不安定な足元は、素早いフットワークを妨げ、つまずきやすくなる。
- 怪我のリスク増加:足裏や足首、膝への負担が増加し、マメや捻挫、さらには長期的な足の変形につながる可能性があります。
特にバドミントンのような競技では、適切なウィズのシューズを選ぶことが、快適なプレーと安全性の確保に不可欠です。4Eモデルは、こうした悩みを抱える幅広足のプレーヤーにとって最適な選択肢となります。
正しいサイズの選び方:長さだけでなく「足囲」も測ろう
最適な一足を見つけるためには、まず自分の正確な足のサイズを知ることが第一歩です。柔らかいメジャーを用意し、「足長」と「足囲」を測定しましょう。日本のサイズ表記(cm)は足長を基準にしていますが、最も正確なフィット感を得るためには、ミリメートル(mm)単位で測定することが推奨されます。
理想は、実際に店舗で試着することですが、オンラインで購入する場合は以下の点を参考にしてください。
- つま先の余裕:立った状態で、つま先に1.0cm〜1.5cm程度の余裕があるか確認します。指が自由に動かせるスペースが必要です。
- かかとのフィット感:かかとがしっかりとホールドされ、歩いても浮かないかを確認します。
- ウィズの選択:測定した足囲を基に、適切なウィズ(例:4E)を選びます。もし自分の足囲に合うシューズがない場合、例えば「本当は4Eだが、気に入ったデザインが3Eしかない」というケースでは、サイズを0.5cm〜1.0cm上げることでフィットする場合もあります。ただし、これはあくまで妥協策であり、つま先に過度な空間が生まれるリスクも伴います。
自分の足の特徴を正確に把握し、最適なサイズとウィズの組み合わせを見つけることが、快適なプレーへの近道です。
【Amazonで買える】ミズノのおすすめ4Eバドミントンシューズ
ここでは、ミズノが展開する4Eモデルの中から、特に評価が高く、Amazonで購入可能な2つの人気モデルを詳しくご紹介します。
ウエーブクロー3 WIDE:最新技術を搭載したオールラウンダー
「ウエーブクロー3 WIDE」は、2024年春夏に発売された、軽量性と加速性をコンセプトにした最新モデルです。オールラウンドなプレーヤー向けに設計されています。
- MIZUNO ENERZY NXT搭載:前足部に新しい高反発素材「MIZUNO ENERZY NXT」を搭載し、柔らかいクッション性と高いエネルギーリターンを実現。
- Dyna-Eyelet Wrap:新しいアイレット(靴紐を通す穴)構造により、足を包み込むような一体感のあるフィット性を向上させています。
- 軽量設計:前モデルより約10g軽量化され、片足約305g(27.0cm)という軽さを実現しています。
- 環境配慮:アッパーの人工皮革や靴紐などに90%以上のリサイクル素材を使用しています。
プレーヤーのレビューによると、このシューズは「非常に速く、内側が柔らかく、グリップも素晴らしい」と評価されています。一方で、クッション性がやや控えめなため、パフォーマンスを最優先する競技志向のプレーヤーや、より軽量なシューズを好むプレーヤーに適しているとの意見もあります。
最新技術による高いフィット感と加速性を求める幅広足のプレーヤーに最適な一足です。
ウエーブクローEL 2 WIDE:シリーズ最軽量のスピードモデル
「ウエーブクローEL 2 WIDE」は、ウエーブクローシリーズの中で最も軽いモデルとして知られています。軽快なフットワークを重視するプレーヤーから絶大な支持を得ています。
- シリーズ最軽量:片足約290g(27.0cm)という驚異的な軽さが最大の特徴です。
- MBホールドフィット:足とシューズの一体感を高めるフィット構造を採用し、軽快な動きをサポートします。
- 優れた屈曲性:柔軟なソール設計により、スムーズな足の運びを可能にします。
- 高いコストパフォーマンス:高機能でありながら、比較的手に入れやすい価格帯も魅力の一つです。
愛用者からは「まるで裸足でプレーしているかのように軽い」「デザインもクール」といった声が上がっており、その軽さと快適な履き心地が高く評価されています。ただし、一部のレビューでは甲高の足には少しきつく感じる可能性も指摘されています。
とにかく軽さを追求し、コートを俊敏に駆け回りたい幅広足のプレーヤーにおすすめのモデルです。
ミズノ主要モデル性能比較
ここで紹介した4Eモデルと、安定性で定評のある「ウエーブファング2」の性能を比較してみましょう。ご自身のプレースタイルと照らし合わせてみてください。
- ウエーブクロー3:「反発性」が突出しており、加速力を重視する設計であることがわかります。安定性はやや控えめです。
- ウエーブクローEL 2:全体的にバランスが取れていますが、特に「安定性」は他のモデルより低く、軽量性を最優先した設計思想が見て取れます。
- ウエーブファング2:「安定性」と「衝撃吸収性」に優れており、パワーヒッターや足元の安定を求めるプレーヤー向けのモデルです。
まとめ:あなたのプレースタイルに合う一足は?
ミズノの4Eバドミントンシューズは、幅広の足を持つプレーヤーにとって、快適性とパフォーマンスを両立させるための強力な味方です。今回ご紹介した2つのモデルは、それぞれ異なる強みを持っています。
ウエーブクロー3 WIDEは、最新のテクノロジーを体感し、反発性と加速力を最大限に引き出したい競技志向のプレーヤーにおすすめです。
一方、ウエーブクローEL 2 WIDEは、何よりも軽さとスピードを重視し、コートを自由自在に駆け巡りたいアグレッシブなプレーヤーに最適です。

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