三島市紅葉狩り絶景スポット12選！見頃時期・アクセス・撮影ポイント完全ガイド

富士山の雪解け水が湧き出る「水の都」として知られる静岡県三島市。東京からのアクセスも良く、箱根や伊豆への玄関口としても人気の観光地です。そんな三島は、秋になると街の至る所が鮮やかな色彩に包まれる、魅力的な紅葉スポットでもあります。この記事では、三島市内と、少し足を延して訪れたい周辺エリアの紅葉名所を12カ所厳選。2025年の見頃時期の予測からアクセス方法、美しい写真を撮るためのポイントまで、あなたの紅葉狩りを完璧にサポートする情報をお届けします。

富士山と箱根連山に挟まれた麓のまち、三島。秋の紅葉シーズンには、モミジやイチョウが美しく色づき、多くの観光客を魅了します。この記事を参考に、あなただけの特別な秋の思い出を作りに訪れてみてはいかがでしょうか。

三島の紅葉シーズンと見頃

静岡県東部に位置する三島市とその周辺エリアの紅葉は、標高差があるため比較的長い期間楽しむことができます。例年、標高の高い箱根や天城エリアでは10月下旬から色づき始め、三島市街地では11月中旬から12月上旬にかけて見頃のピークを迎えます。特にイロハモミジやイチョウ、ケヤキなどが街を彩り、訪れる人々の目を楽しませてくれます。

【厳選】三島と周辺の紅葉名所12選

ここからは、三島観光で外せない定番スポットから、少し足を延ばして訪れたい穴場まで、12の紅葉名所を詳しくご紹介します。

1. 楽寿園：駅前のオアシスで楽しむ紅葉と菊まつり

JR三島駅南口から徒歩すぐという絶好のロケーションにある市立公園 楽寿園。約1万年前に富士山から流れ出た溶岩の上に形成された自然豊かな森が広がり、国の天然記念物及び名勝に指定されています。秋にはイロハモミジやクヌギなど約160種の樹木が色づき、都会の喧騒を忘れさせてくれます。

特に楽寿館前の園路や正門付近は絶好の撮影ポイント。また、例年10月下旬から12月上旬にかけては「菊まつり」が開催され、見事な菊の造形と紅葉のコラボレーションを楽しめます。夜間ライトアップ期間もあり、昼間とは違った幻想的な雰囲気を味わうことができます。

2. 三島スカイウォーク：富士山と紅葉の空中散歩

日本最長の歩行者専用吊橋は、三島を代表する絶景スポットです。全長400mの橋の上からは、雄大な富士山と駿河湾、そして眼下に広がる紅葉の大パノラマを同時に楽しむことができます。空気が澄む秋は、一年の中でも特に美しい景色が望めるベストシーズンです。

橋を渡りながら、または展望エリアから、赤や黄色に染まった木々と富士山のコントラストを写真に収めるのがおすすめ。吊橋だけでなく、アスレチックパークやカフェ、お土産ショップも充実しており、一日中楽しめます。

3. 文教町イチョウ並木：黄金色のトンネルを歩く

三島駅北口の文教地区にあるは、地元市民に愛される黄葉の名所です。大正時代に植樹された117本のイチョウが約600mにわたって続き、11月下旬になると一斉に黄金色に輝きます。まるで黄色いトンネルの中を歩いているかのような幻想的な光景は圧巻です。

特に、通りの歩道橋の上からの眺めは絶好のフォトスポット。並木道全体を見渡すことができ、SNS映えする一枚が撮れること間違いなしです。夕日に照らされる時間帯は、黄金色がさらに深みを増し、ロマンチックな雰囲気に包まれます。

4. 山中城跡公園：歴史と自然が織りなす絶景

戦国時代、北条氏によって築かれた山城の跡地を整備した。国の史跡であり、「日本百名城」にも選定されています。この城の特徴である畝状の堀「障子堀」と、秋の紅葉が織りなす風景は、他では見られない独特の美しさです。

芝生の緑、紅葉の赤や黄色、そして晴れた日には背景に雄大な富士山が加わり、まさに絶景。歴史に思いを馳せながら、広々とした公園内を散策するのも一興です。特に岱崎出丸（だいさきでまる）からの眺望は格別です。

5. 三嶋大社：パワースポットで愛でる神聖な紅葉

伊豆国一宮として古くから信仰を集める。源頼朝が源氏再興を祈願したことでも知られる、静岡県屈指のパワースポットです。厳かな雰囲気に包まれた境内は、秋になると美しい紅葉で彩られます。

見どころは、総門や芸能殿の近くにある大イチョウ。黄金色に輝く姿は圧巻です。また、国の天然記念物で樹齢1200年ともいわれる金木犀（見頃は9月～10月）や、雄大な楠など、境内の常緑樹の緑と紅葉のコントラストが、神社の神聖な雰囲気を一層引き立てます。

6. 玉澤妙法華寺：静寂に包まれた古刹の庭園

市街地の喧騒から離れた箱根山麓に佇む。徳川家康の側室お万の方ゆかりの名刹で、静かな時間を過ごしたい方におすすめの穴場スポットです。境内を囲む「百間塀」沿いは、春は桜、秋は紅葉の名所として知られています。

手入れの行き届いた壮大な庭園では、四季折々の花々が訪れる人々を迎えてくれます。静寂の中でゆっくりと紅葉を鑑賞し、心を落ち着ける贅沢な時間を過ごせます。

7. 源兵衛川：水の都を彩るせせらぎと紅葉

楽寿園の小浜池を水源とし、市街地を流れるは、まさに“水の都・三島”の象徴。川の中に飛び石や木道が整備されており、水のせせらぎを聞きながら散策できる「せせらぎ散歩」が人気です。

夏はホタルが舞う清流ですが、秋には川辺の木々が色づき、水面に映る紅葉が美しい風景を描き出します。特に中流部にある「水の苑緑地」周辺では、澄んだ水と紅葉のコントラストが楽しめます。街中散策の途中に気軽に立ち寄れる癒やしスポットです。

8. 柿田川公園：神秘的な湧水と紅葉の共演

三島市の隣、清水町にあるは、富士山の雪解け水が湧き出す「柿田川湧水群」で有名な公園です。東洋一とも言われるその湧水量は圧巻で、展望台から見える“わき間”の神秘的な青さは必見です。

公園内は豊かな自然に恵まれており、秋にはケヤキなどが色づきます。透き通ったクリアブルーの水と紅葉のコントラストは、ここでしか見られない特別な景色。遊歩道を散策しながら、清らかな自然に癒やされてみてはいかがでしょうか。

9. 修善寺 虹の郷：異国情緒あふれる広大な紅葉の郷

伊豆市修善寺にある広大なテーマパーク。園内には日本庭園のほか、イギリス村やカナダ村などがあり、異国情緒と日本の伝統美が融合したユニークな空間が広がります。秋には園内全体が燃えるような赤や黄色に染まり、特に日本庭園のもみじ林は見事です。

夜間にはライトアップも実施され、昼とは異なる幻想的な紅葉が楽しめます。園内を走るSLやバスに乗りながら、車窓から紅葉を眺めるのもおすすめです。

10. 修善寺自然公園 もみじ林：伊豆最大級の紅葉群生地

修善寺温泉街の北側に位置するには、約1ヘクタールの敷地に約1,000本ものモミジが群生する「もみじ林」があります。伊豆最大級とも言われるその規模は圧巻で、見頃の時期には一面が赤や黄色のグラデーションに染まります。

頭上を覆うように広がる紅葉のトンネルは、散策するだけでも心が躍ります。温泉街からも近く、紅葉狩りと温泉をセットで楽しめるのも魅力です。

11. 天城（昭和の森会館周辺）：一足先に楽しむ山の紅葉

道の駅「天城越え」内にある周辺は、伊豆エリアの中でも比較的早く紅葉が始まるスポットです。標高が高いため、11月上旬にはカエデやケヤキが色づき始めます。

わさび田や水車がある中庭や、文豪・井上靖の旧邸など、日本の原風景を感じさせるスポットが点在。近くの滑沢渓谷まで足を延せば、渓流と紅葉が織りなす見事な景観に出会えます。

12. 香貫山：沼津市街から望む手軽な紅葉ハイキング

三島市の隣、沼津市のシンボルとして親しまれる。標高193mと低山ながら、山頂付近の展望台からは沼津市街はもちろん、富士山や南アルプスまで一望できます。手軽なハイキングコースとして人気で、秋には山全体が色づきます。

イロハモミジやイチョウ、ハゼノキなど様々な種類の木々が自生しており、色づく時期が少しずつ違うため、10月下旬から長めに紅葉を楽しめるのが特徴です。ハイキングを楽しみながら、富士山と紅葉のコラボレーションを写真に収めてみてはいかがでしょうか。

プロが教える！紅葉写真撮影のコツ

せっかくの絶景、より美しく写真に残したいですよね。ここでは、初心者でも簡単に実践できる紅葉撮影のテクニックをいくつかご紹介します。

• 光を意識する：おすすめは「逆光」または「半逆光」です。太陽を背にして葉っぱを見上げると、光が葉を透過して色が鮮やかに輝きます。
• 空の扱い方：晴れた日は、青空を背景に入れると紅葉の赤や黄色とのコントラストが際立ちます。曇りの日は、空を入れずに紅葉をアップで撮るか、地面に落ちた「落ち葉の絨毯」に注目すると、しっとりとした雰囲気の写真になります。
• 露出補正を活用する：カメラの明るさ設定（露出補正）を少しプラス（明るく）に調整すると、葉の色がより鮮やかに出ることが多いです。何枚か設定を変えて撮ってみましょう。
• 主役を引き立てる：背景をぼかす（絞りを開ける、ポートレートモードを使うなど）と、特定の一枚の葉や枝が際立ち、主役感のある写真になります。
• 構図を工夫する：見上げる、見下ろす、水面に映る「リフレクション」を狙うなど、いつもと違うアングルを探すだけで、独創的な一枚が生まれます。

モデルコース提案：三島の秋を一日で満喫する

どこから回ればいいか迷ってしまう方のために、三島の魅力を凝縮した日帰りモデルコースをご提案します。

1. 午前：三島駅スタート → 楽寿園
   まずは駅前の楽寿園へ。朝の清々しい空気の中、紅葉と菊まつりをのんびり散策。
2. 昼：源兵衛川 → 三嶋大社
   楽寿園から続く源兵衛川のせせらぎ散歩を楽しみながら、三嶋大社へ。参拝後、周辺で三島名物のうなぎやご当地グルメのランチを。
3. 午後：文教町イチョウ並木 → 三島スカイウォーク
   午後はバスで移動。まずはイチョウ並木の黄金色のトンネルを堪能。その後、ハイライトの三島スカイウォークへ。夕暮れ時の富士山と紅葉の絶景は格別です。

このコースは、三島市観光協会が提案する定番コースなどを参考に、秋の要素を加えてアレンジしたものです。体力や時間に合わせて、スポットを入れ替えてみてください。