卓球の世界へようこそ
「卓球を始めたばかりで、専門用語がよくわからない」「テレビで試合を見ているけど、解説者の言っている意味が掴みきれない」
そんな経験はありませんか?卓球は、スピーディーな展開の中に多彩な技術と戦術が詰め込まれた奥深いスポーツです。そして、その魅力を100%理解するためには、専門用語を知ることが欠かせません。
この記事では、卓球初心者はもちろん、観戦を楽しみたい方にも役立つ基本的な卓球用語50選を、カテゴリー別に分かりやすく解説します。用具のことから、ルール、基本的な打ち方、高度な戦術まで、これさえ読めば卓球の知識が格段に深まるはずです。さあ、一緒に卓球の世界を探求していきましょう。
1. まずはここから!用具に関する基本用語
卓球のプレーは、ラケットやボールといった用具の特性を理解することから始まります。ここでは、最も基本的な用具に関する用語を解説します。
- ラケット
 ボールを打つための用具。木材や特殊素材で作られた「ブレード(板)」と、握る部分の「グリップ」で構成されます。
- シェークハンド
 ラケットの握り方の一つ。握手をするようにグリップを握るスタイルで、現代卓球の主流です。フォアハンドとバックハンドの切り替えがしやすく、パワフルなプレーが可能です。
- ペンホルダー
 ペンを持つようにラケットを握るスタイル。手首の可動域が広く、サーブや台上技術で繊細なボールタッチをしやすいのが特徴です。
- ラバー
 ラケットのブレードに貼るゴム製のシート。ボールに回転をかけたり、スピードを制御したりする重要な役割を担います。
- 裏ソフトラバー
 表面が平らで、ボールとの摩擦力が高いラバー。強い回転をかけやすく、ドライブやカットなど多彩な技術に対応できるため、最も多くの選手が使用しています。
- 表ソフトラバー
 ボールが当たる面に短い粒が並んでいるラバー。ボールとの接地時間が短く、相手の回転の影響を受けにくいのが特徴。スピードの速いスマッシュ(ナックルボール)を打ちやすいです。
- 粒高ラバー
 表ソフトよりも細長く、柔らかい粒を持つラバー。相手の回転を反転させる効果があり、ブロックやカットで不規則な変化を生み出すことができます。
- ボール
 直径40mm、重さ2.7gのプラスチック製が現在の主流です。以前はセルロイド製でしたが、安全性や品質安定性の観点から変更されました。
初心者におすすめの卓球用品
これから卓球を始める方には、コントロールしやすく、基本技術を習得しやすい用具がおすすめです。
- ラケット:コントロール性能を重視した5枚合板のラケットが基本です。「バタフライ 張本智和2000」のような、ラバーが貼られた状態の「貼り上げラケット」は、すぐに始められて便利です。
- ラバー:最初の1枚には、回転とスピードのバランスが良い裏ソフトラバーが最適です。世界中で愛用されるロングセラー「ヤサカ マークV」は、基本を学ぶのに最適な一枚です。
- ボール:試合で使われるものと同じ品質の「3スターボール」で練習すると、打球感が身につきやすいです。「ニッタク 3スター プレミアム クリーン」は、多くの公式戦で使用されています。
2. 試合観戦が楽しくなる!ルール・進行に関する用語
試合の流れや得点の動きを理解すると、観戦の面白さが倍増します。ここでは、試合を理解するために不可欠な用語を紹介します。
- サーバー / レシーバー
 サーブを出す選手を「サーバー」、そのサーブを受ける選手を「レシーバー」と呼びます。
- サービス(サーブ)
 ラリーを始めるための最初の1打。ルールに則って正しく打つ必要があります。
- レシーブ
 相手のサーブを打ち返すこと。試合の流れを左右する重要な技術です。
- ラリー
 サーブ、レシーブの後、ボールを互いに打ち合うこと。
- レット
 サーブがネットに触れてから相手コートに入った場合など、プレーをやり直すこと。「ノーカウント」とも言います。
- エッジボール
 打球が相手コートの台の「角(エッジ)」に当たること。有効打となり、得点になります。
- サイドボール
 打球が台の「側面(サイド)」に当たること。ミスとなり、相手の得点になります。
- ネットイン
 ラリー中に打ったボールがネットに触れてから相手コートに入ること。有効打となり、プレーは続行されます。
- デュース
 スコアが10対10になった状態。ここから2点差がつくまでゲームは続きます。
- ゲームポイント
 あと1点でそのゲームに勝利できる状態。
- マッチポイント
 あと1点でその試合に勝利できる状態。
- チェンジエンド
 1ゲームが終わるごとに、選手がコートを交代すること。最終ゲームでは、どちらかの選手が5点に達した時点で交代します。
- タイムアウト
 1試合に1回、1分間の休憩を取ることができる制度。
3. プレーの土台を作る!基本的な技術に関する用語
卓球の華麗なラリーは、基本的な技術の組み合わせで成り立っています。まずは土台となる技術用語を覚えましょう。
- フォアハンド / バックハンド
 利き腕側で打つのが「フォアハンド」、体の正面を横切って反対側で打つのが「バックハンド」です。
- ドライブ
 ボールに強い順回転(トップスピン)をかけて打つ攻撃的な打法。弧線を描いて相手コートに深く入ります。
- スマッシュ
 チャンスボール(高く浮いた甘いボール)を、力強く叩きつけて決める決定打。
- ツッツキ
 台上で短く来た下回転ボールに対して、同じように下回転をかけて低く返球する守備的な技術。
- ストップ
 相手の短いサーブやツッツキに対して、ボールの勢いを殺し、ネット際に短く止めるように返球する技術。
- フリック
 台上の短いボールを、手首を使って弾くように攻撃的に打ち返す技術。
- ブロック
 相手の強打(ドライブやスマッシュ)に対して、ラケットの角度を合わせてボールの勢いを吸収し、返球する守備技術。
- ロビング
 相手の攻撃に対して、山なりの高いボールを打って時間を稼ぎ、体勢を立て直す守備的な技術。
- カット
 台から離れた位置で、相手のドライブに対して強い下回転をかけて返球する守備技術。カットを主体に戦う選手を「カットマン」と呼びます。
- 順回転(トップスピン)
 ボールが進行方向と同じ向きに回転すること。ドライブでこの回転をかけます。
- 逆回転(バックスピン)
 ボールが進行方向と逆向きに回転すること。ツッツキやカットでこの回転をかけます。「下回転」とも言います。
- 横回転(サイドスピン)
 ボールが進行方向に対して横向きに回転すること。サーブやレシーブで多用され、ボールがバウンド後に横に曲がります。
- ナックル(無回転)
 ボールがほとんど回転していない状態。相手は回転量の判断が難しく、ミスを誘いやすいです。
- チキータ
 バックハンドで、台上の短いボールに対して強い横回転をかけて攻撃的にレシーブする最先端技術。バナナのように曲がる軌道からこの名がつきました。
4. ライバルに差をつける!応用的な技術・戦術に関する用語
基本技術をマスターしたら、次はより高度な技術や戦術の世界です。これらの用語を知れば、トップ選手のプレーの意図が読めるようになります。
- カウンタードライブ
 相手のドライブに対して、さらに回転をかけて打ち返す攻撃的な技術。非常に高い技術と反射神経が求められます。
- ループドライブ
 スピードよりも回転量を重視した、山なりの軌道を描くドライブ。相手のブロックをオーバーさせたり、次の強打への布石として使われます。
- ミート打ち
 ボールの回転をあまり利用せず、ラケットをフラットに近い角度で当てて弾き飛ばすように打つ速攻技術。表ソフトラバーの選手が得意とします。
- 流し打ち
 ボールのコースを予測されにくいように、打点を少し遅らせて体の側面で捉え、相手のいない方向に打ち分ける技術。
- 逆チキータ
 通常のチキータとは逆の回転をかけるレシーブ技術。相手の予測を裏切る効果があります。
- YGサービス
 逆横回転をかけるサーブのこと。多くのトップ選手が使用する強力なサーブです。
- 巻き込みサービス
 フォアハンドで、体を巻き込むようにして強い横回転や横下回転をかけるサーブ。
- しゃがみ込みサービス
 体を低くしゃがみ込ませながら打つサーブ。ラケット面が見えにくく、多彩な回転を繰り出せます。
- 3球目攻撃
 「サーバーのサーブ(1球目)→レシーバーのレシーブ(2球目)→サーバーの攻撃(3球目)」という流れのこと。サーブから得点を奪うための最も基本的な戦術パターンです。
- 5球目攻撃
 3球目攻撃を防がれた後の、サーバー側の次の攻撃(5球目)のこと。ラリーの主導権を握る上で重要になります。
- 前陣
 卓球台に最も近いポジション。速いテンポで攻撃を仕掛ける速攻型の選手が主にこの位置でプレーします。
- 中陣
 卓球台から1〜2m離れたポジション。ドライブの引き合いなど、攻守のバランスが取れたプレーが展開されます。
- 後陣
 卓球台から大きく離れたポジション。カットマンや、ロビングで粘る選手がこの位置でプレーします。
まとめ:用語を覚えて卓球をさらに楽しもう
卓球は、100m走をしながらチェスをするようなスポーツだ。
これは有名な言葉ですが、まさにその通り、卓球はフィジカルと頭脳が高度に融合したスポーツです。今回ご紹介した50の用語は、その奥深い世界への入り口に過ぎません。
これらの言葉の意味を理解することで、自分のプレーを客観的に分析したり、トップ選手の試合で繰り広げられる戦術の意図を読み解いたりできるようになります。知識が増えれば、卓球をプレーするのも、観戦するのも、今よりもっと楽しくなるはずです。
ぜひこの記事をブックマークして、練習や試合観戦の際に役立ててください。
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