【パワースポット】三嶋大社参拝完全ガイド！ご利益別お参り方法と周辺グルメ8選

静岡県東部、伊豆の玄関口に鎮座する三嶋大社。古くから「伊豆国一宮（いずのくにいちのみや）」として崇敬を集め、鎌倉幕府を開いた源頼朝が深く信仰したことでも知られる、東海地方屈指のパワースポットです。

商売繁盛や勝負運アップを願う経営者やビジネスパーソン、人生の節目に再起を誓う人々が後を絶ちません。しかし、そのご利益を最大限にいただくためには、歴史やご祭神を理解し、正しい作法で参拝することが大切です。

この記事では、三嶋大社の歴史からご利益、目的別の参拝方法、境内の見どころ、さらには参拝後に楽しめる周辺の絶品グルメまでを網羅した「完全ガイド」をお届けします。この記事を読めば、あなたの三嶋大社参拝がより深く、意義のあるものになるはずです。

三嶋大社とは？歴史と格式を知る

三嶋大社への参拝をより有意義なものにするため、まずはその長い歴史と高い格式について理解を深めましょう。

火山の恵みと信仰が生んだ古社

三嶋大社の創建時期は定かではありませんが、奈良・平安時代の古書にもその名が記されているほど、非常に古い歴史を持つ神社です。その起源は、伊豆半島や伊豆諸島の成り立ちに関わる火山の噴火への信仰にあるとされています。。

興味深いことに、三嶋大社が鎮座する土地は、約2900年前に起きた富士山の大崩壊による土石流の堆積物の上にあることがわかっています。境内にある「たたり石」も、この土石流によって運ばれてきた巨石です。。まさに、大地のエネルギーの上に立つパワースポットと言えるでしょう。

源頼朝の崇敬を集めた「勝負運」の聖地

三嶋大社の名を語る上で欠かせないのが、鎌倉幕府初代将軍・源頼朝との深い関わりです。伊豆に流されていた頼朝は、三嶋大社を深く崇敬し、源氏再興を繰り返し祈願しました。そして、見事に挙兵を成功させ、天下統一を果たしたことから、三嶋大社は「旗挙げの神様」として、また勝負運・必勝祈願にご利益のある神社として全国に知られるようになりました。

主なご祭神と期待できるご利益

三嶋大社にはどのような神様が祀られており、私たちはどのようなご利益を期待できるのでしょうか。

三嶋大明神と呼ばれる二柱の神様

三嶋大社には、主に二柱の神様が祀られています。

• 大山祇命（おおやまつみのみこと）：山森農産の神様。大地の恵みや産業の発展を守護します。
• 積羽八重事代主神（つみはやえことしろぬしのかみ）：福徳の神様で、「恵比須様（えびすさま）」として広く知られています。商売繁盛や漁業の神様として親しまれています。

この二柱の神様を総称して「三嶋大明神（みしまだいみょうじん）」と呼びます。。

特に有名なご利益は「商売繁盛」と「勝負運」

三嶋大明神の神徳により、多岐にわたるご利益が期待できますが、特に信仰を集めているのが「商売繁盛」と「勝負運」です。

恵比須様のご神徳による商売繁盛、そして源頼朝の旗挙げ成功に由来する勝負運・仕事運アップは、多くの経営者や個人事業主、スポーツ選手などが参拝に訪れる大きな理由となっています。その他にも、家内安全、厄除け、交通安全など、生活全般にわたるご利益を授かることができるとされています。

各種資料で言及される主なご利益の頻度を分析すると、その人気の傾向が見えてきます。

【目的別】ご利益を最大限にいただく参拝方法

神様への敬意を表し、願いをしっかりと届けるためには、正しい作法で参拝することが重要です。

基本の参拝作法

神社の参拝には基本的な作法があります。三嶋大社でも、この作法に則ってお参りしましょう。

1. 鳥居をくぐる：鳥居の前で立ち止まり、軽く一礼してから境内に入ります。
2. 参道を進む：参道の中央は「正中（せいちゅう）」と呼ばれ、神様の通り道とされています。中央を避け、左右どちらかの端を歩きましょう。
3. 手水舎（てみずしゃ）で清める：参拝の前に心身を清めます。柄杓で水を汲み、左手、右手の順に清め、左手に水を受けて口をすすぎ、最後に柄杓の柄を洗い流します。
4. 拝礼する：お賽銭を静かに入れ、「二拝二拍手一拝（にはいにはくしゅいっぱい）」の作法で拝礼します。深く二回お辞儀をし、二回拍手を打ち、手を合わせて祈願した後、最後に深く一回お辞儀をします。

商売繁盛・仕事運アップを願うなら

事業の成功や仕事運の向上を願う方は、特に恵比須様（事代主神）を意識してお参りすると良いでしょう。日々の感謝と共に、具体的な事業内容や目標を心の中で静かに報告し、今後のご加護を祈願します。参拝後は、商売繁盛のお守りを受けるのがおすすめです。財布に入れやすいカード型のお守りもあります。。

勝運・必勝祈願を願うなら

大事な商談、試験、試合などを控えている方は、源頼朝があやかった「勝負運」のご利益をいただきましょう。頼朝が源氏再興という大きな目標を成し遂げたように、自身の「旗挙げ」となる挑戦への強い決意を神様にお伝えください。授与所では、その名も「勝守（かちまもり）」が人気です。。

より強い後押しをいただく「ご祈祷」

個人的な願いをより丁寧にお伝えしたい場合は、「ご祈祷」を申し込むのが良いでしょう。社殿に上がり、神職を通じて神様に願い事を奏上してもらえます。家内安全、商売繁盛、厄除けなど様々な願意に対応しており、予約なしで当日申し込むことができます。

• 受付場所：客殿 祈祷受付所
• 受付時間：午前8時30分頃～午後4時00分（年中無休）
• 初穂料：5,000円からお気持ちを納めます。

境内の見どころパワースポット4選

約15,000坪の広大な境内には、歴史と自然のエネルギーを感じられるスポットが点在しています。

1. 総ケヤキ造りの壮麗な「御殿」

本殿・幣殿・拝殿が連なる「御殿」は、国の重要文化財に指定されています。江戸時代末期に再建された総ケヤキ造りの建物で、その高さは約23mと出雲大社と並ぶ日本最大級の規模を誇ります。伊豆の名工による精緻な彫刻は圧巻の一言です。。

2. 樹齢1200年超の「キンモクセイ」

本殿の近くにそびえるキンモクセイは、なんと樹齢1200年を超えるとされる国の天然記念物。9月頃になると甘い香りを境内に漂わせ、多くの参拝者を魅了します。その生命力あふれる姿からは、強力なパワーをいただけることでしょう。

3. 富士山の噴火が運んだ「たたり石」

大鳥居をくぐってすぐ右手にある「たたり石」は、かつて富士山の噴火によって流れ着いた溶岩です。古来、この石に触れたり動かしたりすると祟りがあると信じられてきました。大地のエネルギーを秘めた、神聖な石として静かに手を合わせましょう。。

4. 国宝を収蔵する「宝物館」

境内には、北条政子が奉納したとされる国宝「梅蒔絵手箱」をはじめ、数多くの貴重な文化財を収蔵・展示する宝物館があります。歴史好きならずとも一見の価値ありです。。

お守りと御朱印

参拝の記念に、そして神様とのご縁の証として、お守りや御朱印をいただくのも良いでしょう。

願いを込めて選ぶ「お守り」

本殿横の授与所では、様々な種類のお守りやお札を授与しています。商売繁盛、勝負運、厄除け、縁結びなど、自分の願いに合ったものを選びましょう。特に、毎年絵柄が変わる縁起物「三嶋駒」は、開運大吉の御守として人気です。。

参拝の証「御朱印」

御朱印は、神門の手前にある「客殿」でいただくことができます。初穂料は300円です。三嶋大社の社紋が入ったオリジナルの御朱印帳も数種類用意されているので、これを機に御朱印集めを始めるのも素敵です。

アクセスと基本情報

• 所在地：静岡県三島市大宮町2-1-5
• 電話番号：055-975-0172
• 参拝時間：境内は終日開放（授与所・宝物館の時間は公式サイトをご確認ください）
• アクセス：
  • 電車：JR「三島駅」南口から徒歩約15分
  • 車：東名高速「沼津IC」または新東名「長泉沼津IC」から約20分
• 駐車場：有り（有料）。ご祈祷を受ける場合は2時間無料になります。

参拝後に立ち寄りたい！三嶋大社周辺の絶品グルメ8選

三島は「水の都」とも呼ばれ、富士山の伏流水に育まれた美味しいものがたくさんあります。参拝で心を満たした後は、絶品グルメでお腹も満たしましょう。

【うなぎ】三島の代名詞！名店の味を堪能

三島といえば、何と言っても「うなぎ」。産地ではありませんが、富士山の清らかな伏流水に数日間うなぎをさらすことで、臭みが抜けて身が引き締まり、極上の味わいになると言われています。

【ご当地グルメ】サクサク食感がたまらない「みしまコロッケ」

三島のご当地B級グルメ「みしまコロッケ」。箱根西麓で栽培された甘みの強い「三島馬鈴薯（メークイン）」を100%使用しており、お店ごとに形や味が違うのも楽しみの一つです。

【その他】ランチ＆ディナーにおすすめのお店