【地元民推薦】静岡市のB級グルメランキング！隠れた名物料理8選

富士山と駿河湾に抱かれた静岡市は、温暖な気候と豊かな自然の恵みを受け、独自の食文化を育んできました。高級な海産物だけでなく、地元の人々に長年愛され続ける「B級グルメ」の宝庫でもあります。手頃な価格で、その土地ならではの味を深く楽しめるのがB級グルメの醍醐味です。

この記事では、数ある静岡市のグルメの中から、地元民が自信を持って推薦する「B級グルメ」をランキング形式で8つ厳選してご紹介します。定番の味から、知る人ぞ知る隠れた名物まで、あなたの静岡旅行をより一層豊かなものにする情報が満載です。

静岡市の食文化：B級グルメの魅力とは？

静岡市のB級グルメは、その土地の歴史や産物と深く結びついています。例えば、駿河湾でしか獲れない桜えびやしらすを使った料理、水産加工が盛んな土地ならではの黒はんぺん、そして東海道の宿場町として栄えた歴史から生まれたとろろ汁や安倍川もちなど、一つ一つの料理に物語があります。

静岡のB級グルメは、単に「安くて美味しい」だけではありません。その背景にある文化や歴史、そして地元の人々の暮らしに触れることができる、最高の観光コンテンツなのです。

今回のランキングでは、食べログやぐるなびなどのグルメサイトの評価、そして地元メディアの情報を総合的に分析し、「地元での人気度」「独自性」「歴史的背景」を基準に選定しました。さあ、静岡市の食の深淵を巡る旅に出かけましょう。

【決定版】静岡市民が愛するB級グルメランキングTOP8

第1位：静岡おでん – 黒い出汁が染み渡るソウルフードの王様

静岡のB級グルメといえば、まず「静岡おでん」を思い浮かべる人が多いでしょう。牛すじをベースにした真っ黒な出汁で具材を煮込み、串に刺して提供されるのが特徴です。食べる直前に、イワシの削り節やサバ節を混ぜた「だし粉」と青のりをたっぷりかけるのが静岡流。見た目の黒さとは裏腹に、意外とあっさりしていて、出汁の旨味が奥深い逸品です。

• 代表的な具材： 黒はんぺん、牛すじ、大根、玉子、しのだ巻き（魚のすり身を油揚げで巻いたもの）
• 食べられる場所： 静岡駅近くの「青葉おでん街」や「青葉横丁」には、風情ある小さなお店が軒を連ねています。また、駄菓子屋を兼ねた「静岡おでん おがわ」のようなお店で、昼間から味わうのも地元ならではの楽しみ方です。

第2位：桜えび料理 – 駿河湾の宝石を味わい尽くす

「駿河湾の宝石」と称される桜えびは、世界でも駿河湾と台湾でしか水揚げされない貴重な食材です。静岡市内の由比港は、その主要な水揚げ港の一つ。春漁（3月下旬～6月上旬）と秋漁（10月下旬～12月下旬）の時期には、新鮮な桜えびを求めて多くの人が訪れます。

一番人気の食べ方は、サクサクの衣と桜えびの甘みが絶妙な「かき揚げ」。その他、鮮度抜群の「生桜えび」や、ふっくらと炊き上げた「釜揚げ桜えび」も絶品です。様々な調理法で、桜えびの魅力を存分に堪能できます。

• 代表的なお店： 由比港漁港内にある「浜のかきあげや」は常に行列ができる人気店。また、桜えび料理の老舗「くらさわや」では、コース料理で桜えびを味わい尽くせます。

第3位：しらす丼 – 鮮度が命！港町ならではの贅沢

桜えびと並ぶ駿河湾の幸が「しらす」です。静岡市の用宗（もちむね）港は、全国有数のしらすの水揚げ港として知られています。ここで味わえるのが、鮮度抜群の「生しらす丼」。禁漁期間（1月中旬～3月下旬頃）を除き、漁があった日しか食べられない、まさに港町ならではのご馳走です。

ぷりぷりとした食感と、ほのかな磯の香りが口いっぱいに広がります。生が苦手な方には、ふっくらと塩茹でした「釜揚げしらす」とのハーフ丼もおすすめです。

• 代表的なお店： 用宗港にある「漁協直営どんぶりハウス」では、潮風を感じながら獲れたてのしらす丼をいただけます。

第4位：丸子とろろ汁 – 400年の歴史を持つ健康食

東海道五十三次の宿場町として栄えた丸子（まりこ）地区（現・静岡市駿河区）の郷土料理が「とろろ汁」です。自然薯をすりおろし、味噌仕立ての出汁でのばしたものを、麦飯にかけていただきます。その歴史は古く、江戸時代の旅人たちも道中の疲れを癒すために食したと言われています。

栄養価が高く、滋味深い味わいは、長旅の疲れを癒すだけでなく、現代人の健康食としても注目されています。茅葺き屋根の風情ある店内で歴史に思いを馳せながら味わうとろろ汁は格別です。

• 代表的なお店： 創業400年以上の歴史を誇る「丁子屋（ちょうじや）」は、歌川広重の浮世絵にも描かれた元祖とろろ汁の店としてあまりにも有名です。

第5位：安倍川もち – 徳川家康も愛した伝統の味

静岡土産の定番としても知られる「安倍川もち」。その名の通り、静岡市内を流れる安倍川のほとりで生まれた和菓子です。つきたてのお餅に、きな粉をまぶしたものと、こし餡を絡めたものの2種類がセットになっているのが一般的。徳川家康が名付け親という伝説も残っています。

シンプルながら、お米の甘さときな粉の香ばしさ、なめらかな餡の組み合わせが絶妙で、お茶処・静岡の深蒸し茶との相性は抜群です。店内で作りたてをいただくのが最高の贅沢です。

• 代表的なお店： 安倍川のたもとにある「石部屋（せきべや）」は、江戸時代から続く老舗。また、静岡駅ビル内の「やまだいち」では、手軽にお土産として購入できます。

第6位：黒はんぺん – 静岡の食卓に欠かせない名脇役

全国的に「はんぺん」といえば白くてふわふわしたものを想像しますが、静岡のはんぺんは黒いのが常識。イワシやサバを骨ごとすり身にして作るため、灰色がかった独特の色をしています。DHAやカルシウムが豊富で、魚の旨味が凝縮された濃厚な味わいが特徴です。

静岡おでんの具材として有名ですが、地元ではフライにしたり、軽く炙って生姜醤油で食べたりと、日常のおかずやおつまみとして親しまれています。スーパーでも手軽に購入できる、まさに静岡のソウルフードです。

• 食べ方： おでん、フライ、焼きはんぺん
• 特徴： 魚の旨味が強く、栄養価も高い。静岡の食文化を語る上で欠かせない食材。

第7位：もつカレー – 清水発祥の隠れたスタミナ食

「もつカレー」は、1950年頃に静岡市清水区の居酒屋で生まれたとされる、知る人ぞ知るB級グルメです。豚のもつ（内臓）を丁寧に下処理し、カレーでじっくり煮込んだもので、もつの旨味とカレーのスパイシーさが融合した、ご飯にもお酒にも合う一品です。

もつ煮込みのようでありながら、カレーの風味で食べやすく、多くの市民に愛されています。市内の居酒屋や食堂で提供されており、お店ごとに少しずつ味が違うのも魅力の一つ。隠れた名物を探す楽しみがあります。

• 発祥： 静岡市清水区
• 特徴： 豚もつをカレーで煮込んだ料理。濃厚でスタミナ満点。

第8位：うなぎ – 浜松だけじゃない！静岡市の隠れた名店

うなぎといえば浜松市が有名ですが、実は静岡市にも実力派のうなぎ店が数多く存在します。大井川の伏流水など、良質な水に恵まれた環境で育ったうなぎは、身がふっくらと柔らかいのが特徴です。

炭火で香ばしく焼き上げ、長年受け継がれてきた秘伝のタレで仕上げるうな重は、まさに絶品。特に、蒲焼きと白焼きの両方を一度に楽しめる「極み重」などを提供するお店もあり、うなぎ好きにはたまりません。少し贅沢なB級グルメとして、静岡市のうなぎを味わってみてはいかがでしょうか。

• 代表的なお店： 清水区にある「活うなぎ 橋本」や、静岡駅近くの「うなぎ満嬉多」など、地元で評価の高い名店が点在しています。

まとめ：静岡市のB級グルメ巡りで最高の食体験を

今回は、地元民が愛してやまない静岡市のB級グルメを8つご紹介しました。定番の「静岡おでん」や「桜えび」から、歴史を感じる「とろろ汁」、そして隠れた名物「もつカレー」まで、静岡市には多彩な食の魅力が溢れています。

これらのグルメは、ただお腹を満たすだけでなく、静岡の風土や文化を体感させてくれる貴重な存在です。ぜひこのランキングを参考に、あなただけのお気に入りの味を見つける旅に出かけてみてください。きっと忘れられない食の思い出ができるはずです。