静岡茶カフェのおすすめ15選！お茶の本場で味わう極上のひととき

なぜ今、静岡の「お茶カフェ」が熱いのか？

日本の緑茶生産量の約4割を占める「お茶の都」、静岡県。その圧倒的な生産量と品質の高さで、古くから日本の茶文化を牽引してきました。急須で淹れる伝統的なお茶はもちろんのこと、近年ではその楽しみ方が大きく進化しています。

その象徴が、県内各地に続々とオープンしている「お茶カフェ」です。老舗の茶問屋が長年の知見を活かして開いた本格的な茶寮から、オーガニック抹茶や斬新なティードリンクを提供するモダンなカフェまで、そのスタイルは多種多様。伝統を守りつつ、現代のライフスタイルに合わせた新しいお茶の魅力を提案しています。これらのカフェでは、お茶を飲むだけでなく、高品質な茶葉を使ったスイーツや料理も楽しむことができ、静岡ならではの食体験が待っています。

この記事では、静岡県内にある数多くのお茶カフェの中から、特におすすめの15店を厳選してご紹介します。地元民に愛される名店から、観光で訪れたい話題のカフェまで、あなたの静岡旅行をさらに豊かにする一軒がきっと見つかるはずです。

【静岡市エリア】中心街で出会う最先端の茶文化

県庁所在地である静岡市は、まさに「お茶屋の激戦区」。市内だけでも120軒以上のお茶屋が存在し、伝統と革新が融合したユニークなカフェが集まっています。駅からアクセスしやすいお店も多く、気軽に立ち寄れるのが魅力です。

1. chagama（チャガマ）

1877年創業の老舗製茶問屋「マルモ森商店」が手がける日本茶専門店。「若い人にもっとお茶を」という想いから、100種類以上ものお茶を取り揃え、そのすべてが試飲可能という画期的なスタイルを確立しています。店内にはティースタンドが併設されており、エスプレッソマシンの高圧で抽出する「煎茶エスプレッソ」や「煎茶ラテ」など、ここでしか味わえない斬新なメニューが人気です。お茶の新たな可能性に触れたい方に最適な一軒です。

2. CHA10（チャトウ）

「カラダにやさしく、おいしい」をテーマにしたオーガニック抹茶カフェ。静岡の山間部で農薬や化学肥料を使わずに栽培された、希少な有機抹茶のみを使用しています。看板メニューは、窒素ガスを加えてクリーミーな泡立ちを実現した「NITRO抹茶」。香り高く濃厚ながらも、すっきりとした後味が特徴です。豆乳カスタードやソイアイスを使ったヘルシーな「抹茶ジャーケーキ」も人気で、心も体も喜ぶひとときを過ごせます。

3. オーガニック抹茶カフェ 和み

静岡駅から少し歩いた路地裏に佇む、隠れ家のようなカフェ。その名の通り、オーガニック抹茶に徹底的にこだわり、どこか懐かしい温もりのある空間で穏やかな時間を提供しています。最大の魅力は、抹茶の濃さを4段階から選べる「オーガニック抹茶ラテ」。自分の好みに合わせて、抹茶の風味を心ゆくまで堪能できます。濃厚ながら甘さ控えめの「抹茶テリーヌ」は、抹茶好きにはたまらない逸品です。

4. ななや 静岡店

「世界で一番濃い抹茶ジェラート」で一躍有名になった、1907年創業の老舗「丸七製茶」が運営するスイーツ店。藤枝市に本店を構え、静岡市中心部の呉服町通りにも店舗があります。名物の抹茶ジェラートは、No.1のやさしい風味から、プレミアムNo.7の衝撃的な濃さまで、7段階のレベルから選ぶことができます。自分の限界に挑戦するもよし、好みの濃さを見つけるもよし。お茶の奥深さをジェラートで体感できる、エンターテイメント性あふれるお店です。

5. T’s green omachi（ティーズグリーンオマチ）

静岡市駿河区にある人気カフェ「T’s green」の姉妹店。親戚の茶農家から直送されるこだわりの深蒸し茶と、見た目も華やかな「映えスイーツ」のセットが人気を集めています。季節のフルーツや美しい盛り付けが施されたスイーツプレートは、まさにお茶とのマリアージュを五感で楽しむためのもの。お茶の美味しさはもちろん、心ときめくカフェタイムを過ごしたい方におすすめです。

6. しずチカ茶店 一茶

JR静岡駅の地下街「しずチカ」にあり、アクセス抜群の静岡茶カフェ。市内約50社の茶商が誇る自慢のお茶が揃い、気に入ったお茶はその場で購入できるのが大きな特徴です。ワンコイン（500円）で季節のお菓子付きのお茶を楽しめる手軽さも魅力。新幹線の待ち時間や旅の始まりに、気軽に静岡茶の神髄に触れることができる便利な一軒です。

【掛川・菊川エリア】老舗の風格と新しい挑戦

深蒸し茶の産地として名高い掛川・菊川エリア。ここでは、長年の歴史を持つ老舗が、その伝統を大切にしながらも新しいスタイルを提案するカフェが人気を集めています。

7. 日本茶きみくら 本店

昭和8年創業の老舗日本茶専門店。1階は静岡県産の深蒸し茶を中心とした物販スペース、2階は本格的な茶寮となっています。茶寮の大きな窓からは手入れの行き届いた日本庭園を眺めることができ、静かで落ち着いた雰囲気の中、お茶と季節のスイーツを味わえます。鮭とちりめん山椒のお茶漬けなど、食事メニューも充実。日本の美意識が凝縮された空間で、贅沢な時間を過ごせます。

8. KIMIKURA CAFE（キミクラカフェ）

「日本茶きみくら」が運営する、よりカジュアルなスタイルの姉妹店。”お茶とひとときのオアシス”をコンセプトに、公園の豊かな自然に囲まれた開放的な空間で、看板メニューの抹茶ラテや抹茶スイーツ、日替わりランチを提供しています。テラス席はペット同伴も可能で、散歩の途中に気軽に立ち寄れるのも嬉しいポイント。本店とはまた違った、日常に溶け込むお茶の楽しみ方を提案しています。

9. san grams（サングラム）

菊川市名産の深蒸し茶をメインに提供するカフェ。常時18種類もの茶葉が用意されており、その日の気分や好みに合わせて選ぶ楽しみがあります。お茶に合う和菓子や、静岡の食材を使ったフードメニューも豊富。特に、急須の形をした器に入った「KYUsweets」は、見た目のかわいらしさも相まって大人気。お茶の新たな魅力を発見できる、スタイリッシュな空間です。

【県内各エリア】地域に根ざした個性派カフェ

静岡県は東西に広く、各地域に特色あるお茶文化が根付いています。ここでは、清水、浜松、熱海、御殿場など、県内各地で訪れたい個性豊かなカフェをご紹介します。

10. 喫茶去（きっさこ）｜清水区

1907年創業の老舗「ハシモト茶業」が営む和カフェ。「美味しいお茶を気軽に楽しんでもらいたい」という想いから2021年にリニューアルし、カフェを併設しました。専門店ならではの厳選された銘茶とお菓子のセットはもちろん、夏場には自家製お茶シロップを使った濃厚なかき氷も楽しめます。週末には予約制で手打ち蕎麦も提供しており、お茶の魅力を多角的に伝えています。

11. 茶ッ葉屋（ちゃっぱや）｜浜松市

お茶を「飲む」だけでなく「食べる」楽しみを提案するユニークなカフェ。なんと、お店で提供されるご飯はすべて緑茶で炊いた「緑茶ご飯」。お肉にも魚にも合うというこだわりのご飯は、ここでしか味わえないオリジナルです。「茶と鮭が出逢っ茶いました丼」など、遊び心あふれるネーミングのメニューも魅力。お茶の新たな可能性に驚かされること間違いなしです。

12. CHABAKKA TEA PARKS｜熱海市

人気観光地・熱海に登場した新しいスタイルの日本茶スタンド。ビールサーバーから注ぐドラフトティーや、定額制で様々な種類のお茶を楽しめるサブスクリプションサービスなど、革新的な提供方法が話題です。観光の合間にふらっと立ち寄り、スタイリッシュにお茶を楽しむ。そんな現代的なニーズに応える、これからの日本茶の楽しみ方を提案するお店です。

13. ティースタンド れいほう茶｜御殿場市

御殿場駅から徒歩数分という好立地にあるティースタンド。御殿場近郊で採れた茶葉を使用したお茶を気軽に楽しむことができます。アウトレットでのショッピングや富士山観光の前に、まずは地元の美味しいお茶で一息つくのはいかがでしょうか。地域に根ざした温かいおもてなしが旅の疲れを癒してくれます。

14. ふじのくに茶の都ミュージアム｜島田市

お茶の歴史や文化を五感で学べる専門博物館。館内だけでなく、併設されたカフェや体験プログラムも充実しています。特に人気なのが、雄大な牧之原大茶園を望むテラスでのティータイム体験。緑の絨毯のように広がる茶畑を眺めながら静岡茶を味わう時間は、まさに至福のひととき。ピクニック気分のバスケットタイプか、ワイングラスで味わうボトリングティーか、好みのスタイルで楽しめます。

15. 和カフェ 六花（りっか）｜沼津市

沼津市にある、和の空間でゆったりとした時間を過ごせるカフェ。こだわりのお茶やスイーツはもちろん、京都のおばんざいをベースにしたランチも提供しています。茶道体験や着付け講座なども開催しており、日本文化を深く味わうことができるのが特徴。美味しいお茶と共に、日本の「和」の心に触れたい方におすすめです。

まとめ：静岡茶カフェで、あなただけのお茶時間を見つけよう

今回ご紹介した15のカフェは、広大な静岡県に点在する魅力的なお茶カフェのほんの一部に過ぎません。どのお店にも、お茶への深い愛情と、訪れる人を楽しませたいという想いが詰まっています。

老舗の伝統に触れる一杯、革新的なアイデアに驚く一杯、美しい景色と共に味わう一杯。静岡には、あなたの知らないお茶の魅力がまだまだ隠されています。次の休日は、お気に入りのカフェを見つけに、お茶の都・静岡へ出かけてみませんか？きっと、心豊かな時間があなたを待っています。