久能山東照宮完全ガイド!アクセス方法とおすすめ見どころ8選

徳川家康公が眠る最初の聖地

静岡市に位置する久能山東照宮(くのうざんとうしょうぐう)は、江戸幕府を開いた徳川家康公が最初に祀られた場所として、日本の歴史において非常に重要な意味を持つ神社です。日光東照宮があまりにも有名ですが、家康公の遺言により、その遺骸はまずこの久能山に埋葬されました。その後、御霊の一部が日光へ移されたという経緯があります。

駿河湾を見下ろす久能山の上に建つ社殿は、権現造(ごんげんづくり)の様式を代表する建築物として国宝に指定されており、その豪華絢爛な装飾は訪れる人々を魅了します。この記事では、久能山東照宮へのアクセス方法から、絶対に見逃せない8つの見どころまで、その魅力を余すところなくご紹介します。

久能山東照宮へのアクセス方法

久能山東照宮は山頂にあるため、アクセス方法は主に2つに絞られます。それぞれの特徴を理解し、ご自身の体力や目的に合わせて選びましょう。

① 絶景を楽しむ「日本平ロープウェイ」

最も一般的で快適なアクセス方法が、日本平山頂と久能山を結ぶ「日本平ロープウェイ」を利用するルートです。約5分間の空中散歩では、眼下に広がる駿河湾や、屏風谷の雄大な景色を一望できます。天気が良ければ、遠くに伊豆半島や御前崎まで見渡せることも。特に、駕籠(かご)をイメージしたゴンドラはアナウンスも楽しく、旅の気分を盛り上げてくれます。

ポイント:体力に自信がない方、小さなお子様連れ、そして何より景色を最大限に楽しみたい方におすすめです。

② 歴史を感じる「表参道石段」

麓の海岸沿いから、1,159段の石段を登って参拝するルートです。「いちいちご苦労さん」の語呂合わせで知られるこの石段は、かつての武士たちが登った道そのもの。約20〜30分かけて登る道のりは決して楽ではありませんが、一歩一歩踏みしめるごとに歴史の重みを感じることができます。登りきったときの達成感と、そこから見下ろす海の景色は格別です。

ポイント:健脚な方、歴史体験を重視する方、そして自分の足で聖地を目指すという達成感を味わいたい方におすすめです。

必見!久能山東照宮のおすすめ見どころ8選

久能山東照宮には、国宝や重要文化財に指定された貴重な建造物が数多く残されています。ここでは特におすすめの見どころを8つ厳選してご紹介します。

1. 御社殿(国宝)

久能山東照宮の最も中心的な建物である御社殿は、本殿・石の間・拝殿が一体となった「権現造」の様式で、2010年に国宝に指定されました。当代随一の職人たちが手掛けた極彩色の彫刻や漆塗りは、息をのむほどの美しさです。平和な時代を象徴する動植物の彫刻が多く、一つ一つに込められた意味を探しながら鑑賞するのも楽しみ方の一つです。

2. 神廟(徳川家康公のお墓)

御社殿の裏手、最も高い場所に位置するのが、徳川家康公の遺骸が埋葬されている神廟(しんびょう)です。豪華絢爛な社殿とは対照的に、質実剛健で荘厳な雰囲気が漂います。家康公は西を向いて埋葬されていると言われ、これは西国の豊臣方の残党を監視し、日本の平和を見守り続けるという強い意志の表れとされています。

3. 楼門(重要文化財)

参拝者を最初に出迎えるのが、鮮やかな朱色が印象的な楼門(ろうもん)です。後水尾天皇から賜った「東照大権現」の勅額が掲げられています。左右には随身像が安置され、壁面には平和の象徴である獏(ばく)の彫刻が施されており、細部にまでこだわりが感じられます。

4. 1,159段の石段

アクセス方法としても紹介した表参道の石段は、それ自体が見どころの一つです。不規則な石の階段は、敵の侵入を遅らせるための城郭としての工夫でもありました。曲がりくねった参道を登りながら、かつての歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

5. 日本平ロープウェイからの絶景

ロープウェイから望む景色は、久能山東照宮の魅力と切っても切り離せません。眼下に広がる駿河湾の青と、久能山の緑のコントラストは絶景です。特に空気が澄んだ冬場には、富士山との共演が見られることもあり、最高のフォトスポットとなります。

6. 久能山東照宮博物館

境内にある博物館には、徳川家康公の愛用品をはじめ、歴代将軍ゆかりの品々が約2,000点も収蔵・展示されています。家康公が関ヶ原の戦いで着用したと伝わる歯朶具足(しだぐそく)や、スペイン国王から贈られた洋時計など、歴史的価値の高いお宝が満載です。

7. 廟所参道

御社殿から神廟へと続く廟所参道(びょうしょさんどう)は、諸大名から奉納された石灯籠が立ち並び、神聖な雰囲気に包まれています。木々に囲まれた静かな道を歩いていると、心が洗われるような感覚になります。家康公への畏敬の念が感じられる空間です。

8. 屏風谷

ロープウェイから見下ろせるV字の谷は屏風谷(びょうぶだに)と呼ばれています。その昔、武田信玄がこの地を訪れた際、切り立った崖が屏風のように見えることから名付けたと言われています。自然が作り出した雄大な造形美をぜひご覧ください。

おすすめの参拝モデルコース

初めて訪れる方のために、効率よく見どころを巡るモデルコースをご提案します。

  1. 日本平山頂に到着:まずは日本平からの富士山と駿河湾の景色を楽しむ。
  2. 日本平ロープウェイ:絶景を楽しみながら久能山へ(約5分)。
  3. 楼門・御社殿を参拝:国宝の豪華な建築をじっくり鑑賞。御朱印もここでいただけます。
  4. 神廟を参拝:廟所参道を通り、家康公が眠る神聖な場所へ。
  5. 久能山東照宮博物館:徳川家のお宝を見学(所要時間約30〜40分)。
  6. ロープウェイで日本平へ:再び景色を楽しみながら山頂に戻る。

このコースで、所要時間は約1時間半〜2時間ほどです。もし体力に自信があれば、帰りは石段を下るという選択肢もあります。

拝観時間・料金などの基本情報

  • 拝観時間:9:00~17:00(最終受付16:00)※年中無休
  • 拝観料
    • 社殿:大人 500円 / 小人 200円
    • 博物館:大人 400円 / 小人 150円
    • 共通券(社殿+博物館):大人 800円 / 小人 300円
  • 日本平ロープウェイ料金(往復)
    • 大人 1,250円 / 小人 630円
  • 公式サイトhttps://www.toshogu.or.jp/

※料金や時間は変更される可能性があるため、訪問前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

まとめ

久能山東照宮は、徳川家康公の遺徳を偲ぶ歴史的な聖地であると同時に、国宝の建築美と駿河湾の絶景を堪能できる静岡随一の観光スポットです。ロープウェイで手軽に訪れるもよし、石段を登って達成感を味わうもよし。それぞれのスタイルで、天下人が愛したこの地の空気を感じてみてください。この記事が、あなたの久能山東照宮訪問の助けとなれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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