「未体験フィットで大胆に動け。」このキャッチコピーが象徴するように、ミズノ ウェーブメダルNEOは、従来の卓球シューズの常識を覆すほどのフィット感と、ランニングシューズのような先進的なクッション性を融合させた一足です。本記事では、その革新的な性能の秘密を徹底的に解き明かします。
1. ウェーブメダルNEOとは?上級者が求める性能の結晶
ミズノの卓球シューズラインナップの中でも、特に高い人気を誇る「ウェーブメダル」シリーズ。その中でも「NEO」の名を冠するこのモデルは、ミズノ公式が「上級者向け」と明確に位置づけるハイスペックシューズです。2023年7月に発売され、その斬新なコンセプトと高い機能性でトッププレイヤーから注目を集めています。
ターゲットプレイヤーとコンセプト
ウェーブメダルNEOのコンセプトは、「新感覚のクッション性」と「究極のフィット感」の実現です。卓球特有の激しい前後左右のフットワークにおいて、着地時の衝撃を吸収しつつ、次の動作へスムーズに移行するための安定性と反発力を求めるプレイヤーに最適化されています。特に、トップ選手である山岸駿選手が着用していることからも、競技レベルでの高いパフォーマンスを支える一足であることがわかります。
ミズノ卓球シューズラインナップにおける位置づけ
ミズノの卓球シューズは、大きく分けて「ウェーブメダル」シリーズと「ウエーブドライブ」シリーズが主力です。「ウェーブメダル」が安定性とクッション性を重視するのに対し、「ウエーブドライブ」は軽量・柔軟な素足感覚を追求しています。 ウェーブメダルNEOは、メダルシリーズの安定性とクッション性を最高レベルにまで高め、さらにシリーズ随一のフィット感を加えた最上位モデルと位置づけられます。同シリーズの「ウェーブメダル7」が安定性を、「ウェーブメダルSP5」がBOAフィットシステムによる着脱性を特徴とする中、NEOはフィット感と次世代のクッション性能で差別化を図っています。
2. パフォーマンスを最大化する3つの革新技術
ウェーブメダルNEOの卓越したパフォーマンスは、ミズノが長年培ってきた技術の粋を集めた革新的なテクノロジーによって支えられています。ここでは、その中核をなす3つの技術を詳しく解説します。
新次元のクッション性:「Stepillar」と「FORM WAVE」
ウェーブメダルNEOの最大の特徴は、新しいクッション性の概念「サイドクッション」を実現した新ソール構造にあります。
- Stepillar(ステッピラー): ソール内部に多数の円柱(ピラー)形状を設けた構造です。卓球専門誌の解説によると、強く踏み込んだ際にこの円柱が外側へ倒れることで衝撃を効率的に逃がします。さらに、ただ衝撃を逃すだけでなく、そのエネルギーを反発力へと変換し、次の動作への力強い蹴り出しをサポートします。
- FORM WAVE(フォームウェーブ): 特徴的な厚いミッドソールには、硬度の異なる2層のミッドソール素材を波型に重ね合わせた「フォームウェーブ」が採用されています。これにより、ミズノの基幹機能である「ミズノウエーブ」が持つクッション性と安定性を、従来モデル以上に高いレベルで両立させています。
未体験のフィット感:「Dyna-Heel Lock」
「ミズノ史上最高の履き心地」とも評されるフィット感の秘密は、「Dyna-Heel Lock(ダイナヒールロック)」にあります。製品説明ページによると、履き口のくるぶし下付近に厚みのあるスポンジを内蔵することで、足首周りからかかとにかけての隙間を埋め、シューズと足の一体感を極限まで高めます。これにより、激しいフットワークの中でもシューズがぶれることなく、プレイヤーの意図通りの動きを忠実にサポートします。
軽量性と反発性の両立:高機能ミッドソール素材
ウェーブメダルNEOは、クッション性を重視した厚底ソールでありながら、優れた軽量性も兼ね備えています。これを実現しているのが、ミズノ独自の高機能ミッドソール素材です。
- PoWnCe(パウンス): 販売店の解説によれば、従来のミッドソール素材(ap+)と同等の反発性を持ちながら、約10%の軽量化を実現した素材です。
- U4ic(ユーフォリック): クッション性に優れ、かつ軽量性を飛躍的に高めた次世代ミッドソール素材。これらの素材を適材適所に配置することで、快適な履き心地と高いパフォーマンスを両立しています。
3. 性能徹底比較:他のメダルシリーズとの違い
ウェーブメダルNEOの性能を客観的に評価するため、ミズノが公式に発表しているパフォーマンス指標を基に、他の主要モデルと比較します。
上のレーダーチャートから明らかなように、ウェーブメダルNEOはクッション性、安定性、フィット感の3項目で最高の5つ星評価を獲得しています。特に「フィット感」が他のモデルより一段階高い評価となっており、「Dyna-Heel Lock」の効果が数値にも表れています。グリップ力も4つ星と高い水準を維持しており、総合的に非常にバランスの取れた高性能モデルであることがわかります。
重量面では、26.0cm片足で約280gとなっており、最軽量モデルの「ウエーブドライブEL」(約225g)と比較すると重めです。しかし、最高のクッション性と安定性を備える「ウェーブメダルSP5」(約290g)よりは軽量であり、高い機能性を考慮すれば、十分に軽量な部類に入ると言えるでしょう。
4. ユーザーの声:実際の評価とレビュー
テクノロジーやスペックだけでなく、実際に使用したプレイヤーからの評価も重要です。ここでは、オンライン上のレビューから見えてくるウェーブメダルNEOの長所と短所をまとめます。
高評価のポイント:フィット感、クッション性、グリップ力
多くのユーザーが、メーカーの謳い文句通りの性能を実感しているようです。
- フィット感: 専門メディアで「ミズノ史上最高の履き心地」と評される通り、「柔らかく履き心地が最高」「足に吸い付くようなフィット性」といった声が多数見られます。特に、かかと周りのホールド感を評価する意見が目立ちます。
- クッション性: 「衝撃吸収力が素晴らしい」「ランニングシューズのよう」といったレビューがあり、特に硬い床の体育館でプレーする際にその効果を実感するユーザーが多いようです。海外のフォーラムでも、パッドの性能が絶賛されています。
- グリップ力: 「グリップはすごく良く申し分ない」「体育館でも引っ掛かりもよく大満足」など、アウトソールに採用された「XGラバー」の高いグリップ性能を評価する声も多く、激しい動きでも滑らない安心感につながっています。
注意点と改善への期待:重量感とフィット感の個人差
一方で、いくつかの注意点も指摘されています。
- 重量とボリューム: 軽量モデルに慣れているプレイヤーからは、「少し重くてかさばる」という意見があります。クッション性とのトレードオフと言える部分です。
- フィット感の個人差: 優れたフィット構造が、一部のユーザーにとっては逆に不快感の原因となるケースもあるようです。あるレビューでは、「外側に固いところがあり、フットワークの際に足首に当たって不快」との指摘がありました。購入前には試着することが推奨されます。
- 滑りやすさ: 少数意見ですが、公式サイトのレビューには「若干滑りやすい」という声もありました。床の材質との相性も考えられます。
5. 製品仕様と価格情報
ウェーブメダルNEOの購入を検討する際の基本情報と価格動向をまとめました。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 品番 | 81GA2325 |
| 定価 | ¥16,500(税込) |
| カラーバリエーション | イエロー×ブラック×ライトブルー、ブルー×ホワイト×ターコイズ、ホワイト×グリーン×ダークグレーなど |
| サイズ展開 | 23.0~28.5cm |
| シューズ幅 | 2E相当 |
| 重量 | 約280g(26.0cm片方) |
| 素材 | 甲材:合成繊維、人工皮革 / 底材:合成底 |
| 原産国 | ベトナム製 |
価格については、定価が16,500円ですが、価格比較サイトなどを見ると、オンラインストアではおおよそ11,000円から15,000円程度で販売されていることが多いようです(2025年11月時点)。セール時期や限定カラーなどによって価格は変動します。
6. まとめ:ウェーブメダルNEOはどんなプレイヤーにおすすめか?
ミズノ ウェーブメダルNEOは、これまでの卓球シューズの枠を超えた、革新的な一足です。その性能をまとめると、以下のようなプレイヤーに特におすすめできます。
- 安定性とクッション性を最重視するプレイヤー: 激しいフットワークでも足腰への負担を軽減し、安定したプレーを続けたい方。
- シューズとの一体感を求めるプレイヤー: かかとが浮く感覚やシューズ内での足のズレが気になる方。「Dyna-Heel Lock」による究極のフィット感がその悩みを解決します。
- 力強い蹴り出しで攻撃的なプレーを目指す上級者: 「Stepillar」が生み出す反発力を活かし、より速く、より力強い動きを求める方。
一方で、絶対的な軽さを求めるプレイヤーや、足幅が広い(3E以上)プレイヤーは、同社の「ウエーブドライブ」シリーズや他のワイドモデルも検討すると良いでしょう。
その名が示す通り、「新しい(NEO)」体験を提供するウェーブメダルNEO。自分のパフォーマンスをもう一段階引き上げたいと考えるなら、試してみる価値は十分にある一足と言えるでしょう。


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