【2025年版】富士市観光モデルコース決定版！絶景と文化を1日で巡る完璧プラン

富士山の恵みを全身で感じる旅へ

静岡県富士市は、その名の通り日本一の山・富士山を間近に望む、風光明媚な街です。雄大な富士山と、豊かな駿河湾に抱かれたこの地は、息をのむような絶景スポットだけでなく、歴史や文化、そしてユニークな産業景観まで、多彩な魅力に溢れています。しかし、見どころが多いために「どこから回ればいいかわからない」と感じる方も少なくありません。

この記事では、そんな富士市の魅力を1日で効率よく、かつ深く味わうための完璧なモデルコースを提案します。車での移動を前提に、定番の絶景スポットから知る人ぞ知る文化施設、そして旅の記憶に刻まれる特別な体験までを詰め込みました。このコースを参考にすれば、富士市での一日が忘れられない思い出になること間違いなしです。

【車で巡る】富士市1日満喫モデルコース

このモデルコースは、富士市の地理と各スポットの魅力を最大限に活かすよう設計されています。朝の澄んだ空気の中で絶景を楽しみ、日中は文化に触れ、夕暮れ時には幻想的な風景で一日を締めくくります。

午前9:00〜：大淵笹場｜電線のない茶畑と富士山の絶景

一日の始まりは、富士市が誇る絶景スポット「大淵笹場（おおぶちささば）」からスタート。ここは、視界を遮る電線が一切なく、広大な茶畑の向こうに雄大な富士山を望むことができる、写真愛好家にも人気の場所です。富士市の公式情報によると、この美しい景観は地元の農家や保全団体の努力によって守られています。特に空気が澄んでいる午前中は、クリアな富士山を撮影できる絶好のチャンスです。

春には茶摘み体験、時期によっては伝統的な茶娘衣装のレンタルも可能で、見るだけでなく体験を通してこの土地の文化に触れることができます。体験プログラムに参加すれば、旅の思い出がより一層深まるでしょう。

午前10:30〜：静岡県富士山世界遺産センター｜富士山の全てを学ぶ

絶景を堪能した後は、少し足を延ばして隣の富士宮市にある「静岡県富士山世界遺産センター」へ。ここは、富士山の文化的・自然的価値を深く理解できる必見の施設です。建築家・坂茂氏が設計した建物は、逆さ富士をモチーフにした木格子が印象的で、水面に映る姿は圧巻の一言です。

館内では、全長193mのらせんスロープを登りながら、富士登山を疑似体験できます。タイムラプスの映像と共に、海からの登山ルートを辿る展示は没入感満点。最上階の展望ホールからは、遮るもののない本物の富士山を一望できます。所要時間は約1時間から1時間半ほど。富士山をただ「見る」だけでなく、「知る」ことで、午後の旅がさらに味わい深くなります。

午後12:30〜：富士山本宮浅間大社と周辺でランチ

世界遺産センターのすぐ近くにあるのが、全国に約1,300社ある浅間神社の総本宮「富士山本宮浅間大社」です。こちらも世界文化遺産の構成資産であり、強力なパワースポットとして知られています。徳川家康が造営したとされる朱塗りの社殿は、2階建ての「浅間造」という珍しい様式で、国の重要文化財に指定されています。

境内には、富士山の雪解け水が湧き出る「湧玉池（わくたまいけ）」があり、その透明度は圧巻です。かつて富士登山者はこの水で身を清めたと言われ、今も清らかな空気が流れています。参拝後は、神社の周辺でランチタイム。富士宮市は「富士宮やきそば」で有名ですので、地元の味を堪能するのも良いでしょう。

午後3:00〜：岩本山公園｜富士市街と駿河湾を見渡す天空の公園

午後は再び富士市へ戻り、「岩本山公園」でリラックスした時間を過ごしましょう。標高約193mの丘陵地に広がるこの公園は、富士山はもちろん、眼下に広がる富士市街、そしてきらめく駿河湾まで一望できるパノラマビューが自慢です。春には梅や桜、初夏にはアジサイが咲き誇り、四季折々の花と絶景のコラボレーションが楽しめます。

広大な芝生広場でのんびりしたり、展望デッキから景色を眺めたりと、思い思いの過ごし方ができます。ドライブの疲れを癒し、旅の後半に向けてリフレッシュするのに最適なスポットです。

午後5:00〜：岳南電車｜旅の締めくくりは幻想的な工場夜景

日の傾き始めた夕方、旅の締めくくりに訪れたいのが「岳南電車」です。製紙工場をはじめとする工場地帯を走るこのローカル線は、日中のレトロな雰囲気もさることながら、日没後には車窓から見える「工場夜景」が大きな魅力となっています。

吉原駅などに車を停め、岳南江尾駅までを往復するだけでも、その独特な世界観を十分に楽しめます。オレンジ色の光に照らされた配管や煙突が織りなす風景は、まるでSF映画のワンシーンのよう。特に「夜景電車」と名付けられたイベント列車が運行されることもあり、富士市のもう一つの顔である産業の力強さと幻想的な美しさを感じられる、ユニークな体験で一日を締めくくりましょう。

旅をカスタマイズ！目的別おすすめスポット

今回のモデルコースは一例です。あなたの興味に合わせて、プランを自由にカスタマイズするのも旅の醍醐味です。ここでは、目的別の代替案をいくつかご紹介します。

家族連れにおすすめ：富士山こどもの国

小さなお子様連れの場合は、午後のプランを「富士山こどもの国」に変更するのがおすすめです。東京ドーム約20個分という広大な敷地には、動物とのふれあい広場、カヌー体験、水遊び場、アスレチックなど、子供が一日中楽しめるアクティビティが満載です。公式サイトでイベント情報をチェックして訪れましょう。大自然の中で体を思いっきり動かせば、家族みんなにとって最高の思い出になるはずです。

グルメ好きにおすすめ：ふじのくに田子の浦みなと公園

「やっぱり地元のグルメを堪能したい！」という方には、「ふじのくに田子の浦みなと公園」がおすすめです。公園内にある展望タワー「富士山ドラゴンタワー」からの眺めも素晴らしいですが、一番の目的は新鮮な海の幸。田子の浦港は「田子の浦しらす」で有名で、周辺には新鮮なしらす丼を提供する食堂が点在しています。プリプリの生しらすや、釜揚げしらすをぜひ味わってみてください。

まとめ：富士市の奥深い魅力を再発見

富士山の絶景から始まるこの1日モデルコースは、世界遺産としての富士山の文化的側面に触れ、心安らぐ公園でリフレッシュし、最後は幻想的な工場夜景で締めくくるという、変化に富んだ構成になっています。富士市は、ただ富士山を眺めるだけの場所ではありません。その麓には、自然、文化、産業が融合した奥深い世界が広がっています。

このコースを参考に、ぜひあなただけの富士市での特別な一日を計画してみてください。きっと、これまで知らなかった新しい富士市の魅力に出会えるはずです。