日本の象徴、富士山。その雄大な姿を最も美しく、そして間近に感じられる場所の一つが静岡県富士市です。高速道路からのアクセスも良く、都心から気軽に訪れることができる富士市は、まさに絶景ドライブの聖地と言えるでしょう。
この記事では、富士市とその周辺エリアを車で巡る、おすすめの観光スポットを10ヶ所厳選してご紹介します。息をのむような富士山の絶景はもちろん、心癒される自然、歴史や文化に触れられる名所まで、あなたのドライブ旅行を最高のものにするための情報が満載です。さあ、地図を片手に、忘れられない思い出作りの旅に出かけましょう。
なぜ富士市はドライブに最適なのか?
数ある富士山周辺のエリアの中で、なぜ特に富士市がドライブ旅行におすすめなのでしょうか。その理由は大きく3つあります。
首都圏からのアクセスの良さ
富士市は東名高速道路の「富士IC」や新東名高速道路の「新富士IC」があり、首都圏から車で約1時間半~2時間程度とアクセス抜群です。日帰りでも十分に楽しめる手軽さが、多くのドライバーに支持されています。思い立ったらすぐに出かけられる距離感が魅力です。
四季折々の富士山の表情
富士市からは、季節ごとに異なる表情を見せる富士山を堪能できます。春は桜や新緑、夏は生命力あふれる緑、秋は紅葉、そして冬は雪化粧をまとった最も美しい姿。いつ訪れても新しい発見と感動があります。特に空気が澄んだ冬場は、息をのむほどクリアな富士山を拝める確率が高まります。
多彩な観光スポット
富士市の魅力は富士山だけではありません。日本を代表する茶畑の風景、マイナスイオンあふれる滝、歴史ある神社、家族で楽しめる公園、そしてドライブの疲れを癒す温泉施設まで、多種多様なスポットがコンパクトにまとまっています。目的地を自由に組み合わせ、自分だけのオリジナルコースを作れるのもドライブ旅行の醍醐味です。
富士市発!おすすめ絶景ドライブモデルコース
初めて富士市を訪れる方のために、定番の絶景スポットを効率よく巡るモデルコースを提案します。このコースをベースに、興味のあるスポットを追加してみてください。
【日帰り絶景満喫コース】
スタート:新富士IC → ①大淵笹場(茶畑と富士山の絶景) → ②白糸の滝(マイナスイオンでリフレッシュ) → ③富士山本宮浅間大社(ランチ&参拝) → ④朝霧高原(雄大な自然の中をドライブ) → ⑤岩本山公園(夕景と富士山を堪能) → ゴール:富士IC
このコースの所要時間は、各スポットでの滞在時間を含めて約5~7時間です。季節や交通状況によって変動するため、時間に余裕を持った計画をおすすめします。
【厳選10選】富士市・富士宮エリアのドライブスポット
ここからは、ドライブで訪れたい珠玉の観光スポットを10ヶ所、詳しくご紹介します。
1. 大淵笹場(おおぶちささば)
「これぞ日本の風景」と言わしめる、茶畑越しの富士山を望める絶景スポット。多くのメディアや写真家が訪れる場所で、特に新茶の季節である4月下旬から5月にかけては、鮮やかな緑の絨毯と富士山のコントラストが圧巻です。電線などの人工物が写り込まない構図で撮影できる数少ない場所としても知られています。 富士市公式ウェブサイトによると、駐車場も整備されており、車でのアクセスが便利です。
- 所在地:静岡県富士市大淵1516番地周辺
- アクセス:新東名 新富士ICから車で約10分
- ポイント:新緑の季節(4月下旬~5月)が特におすすめ
2. 岩本山公園(いわもとやまこうえん)
富士市街と富士山、駿河湾までを一望できる高台の公園。特に梅と桜の名所として知られ、春には約390本の桜と約300本の梅が咲き誇り、花々と富士山の共演が楽しめます。園内には芝生広場や展望台が整備されており、ピクニックや散策に最適です。夜景スポットとしても人気があります。
- 所在地:静岡県富士市岩本1605
- アクセス:東名 富士ICから車で約20分
- ポイント:静岡県公式情報によると、例年2月上旬から梅まつり、3月下旬から桜が見頃を迎えます。
3. 白糸の滝(しらいとのたき)
富士宮市に位置しますが、富士市からのドライブコースには欠かせない名所です。世界文化遺産「富士山」の構成資産の一つで、天下の名瀑として知られています。幅150mの湾曲した絶壁から、富士山の雪解け水が大小数百の滝となって流れ落ちる様は、まさに白い絹糸のよう。その優美で女性的な景観は、訪れる人々を魅了します。滝壺の近くは夏でもひんやりとしており、マイナスイオンを全身で感じられます。
- 所在地:静岡県富士宮市上井出
- アクセス:新東名 新富士ICから車で約30分
- ポイント:富士宮市観光協会によると、駐車場から滝壺までは階段があるため、歩きやすい靴がおすすめです。
4. 富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)
全国に約1,300社ある浅間神社の総本宮であり、こちらも世界文化遺産の構成資産です。徳川家康が造営したとされる朱塗りの美しい社殿は、国の重要文化財に指定されています。境内には富士山の雪解け水が湧き出る「湧玉池(わくたまいけ)」があり、国の特別天然記念物にも指定されています。富士登山の安全を祈願する人々で古くから賑わう、パワースポットです。
- 所在地:静岡県富士宮市宮町1-1
- アクセス:新東名 新富士ICから車で約15分
- ポイント:公式サイトで駐車場の案内を確認できます。周辺には「お宮横丁」など、ご当地グルメを楽しめる場所もあります。
5. 静岡県富士山世界遺産センター
富士山本宮浅間大社のすぐ近くに位置する、富士山について学べるミュージアム。逆さ富士をモチーフにした特徴的な建物は、建築家・坂茂氏の設計です。館内はらせん状のスロープになっており、疑似的に富士登山を体験しながら、富士山の自然や文化、歴史に関する展示を見ることができます。展望ホールからは、遮るもののない雄大な富士山の姿を望めます。
- 所在地:静岡県富士宮市宮町5-12
- アクセス:新東名 新富士ICから車で約15分
- ポイント:浅間大社とセットで訪れるのがおすすめ。専用駐車場があります。
6. 朝霧高原(あさぎりこうげん)
富士山西麓に広がる、標高700~1,000mの広大な高原地帯。どこまでも続くかのような牧草地と、その向こうにそびえる遮るもののない富士山の景色は、まさに絶景の一言。道が広く交通量も比較的少ないため、快適なドライブが楽しめます。道中には牧場や道の駅、レストランなどが点在しており、新鮮な乳製品やご当地グルメを味わうのも楽しみの一つです。
- 所在地:静岡県富士宮市根原
- アクセス:新東名 新富士ICから車で約40分
- ポイント:は休憩や食事、お土産購入に最適です。
7. 富士山こどもの国
富士山の麓、約94ヘクタールもの広大な敷地を持つ公園です。「街」「草原の国」「水の国」の3つのエリアに分かれており、動物とのふれあいやカヌー体験、キャンプなど、自然を活かした遊びが満載。ジェットコースターのような派手なアトラクションはありませんが、一日中飽きることなく楽しめます。もちろん、園内の至る所から美しい富士山を眺めることができます。
- 所在地:静岡県富士市桑崎1015
- アクセス:新東名 新富士ICから県道24号線経由で約40分
- ポイント:合計1,600台収容の無料駐車場を完備しており、家族連れのドライブに最適です。
8. 富士川(ふじかわ)
富士川の河川敷は、富士山を背景にしたユニークな風景が見られる場所です。特に有名なのが、春と秋に行われる「桜えびの天日干し」。ピンク色の絨毯を広げたかのような光景と富士山の組み合わせは、ここでしか見られない季節の風物詩です。この風景は「人と自然が織りなす日本の風景百選」にも選ばれています。ただし、天候や漁の状況によって見られない日もあるため、訪れる際は運も必要です。
- 所在地:静岡県富士市(富士川河川敷)
- アクセス:東名 富士川スマートICが便利
- ポイント:天日干しは春漁(3月中旬~6月初旬)と秋漁(10月下旬~12月下旬)の晴れた日に行われます。
9. 水ヶ塚公園(みずがつかこうえん)
富士市から少し足を延ばし、裾野市に位置する公園ですが、ドライブコースにぜひ加えたい絶景スポットです。標高1,450mに位置し、宝永火口を従えた迫力満点の富士山を間近に望むことができます。夏には富士登山富士宮ルートのシャトルバス発着点として賑わいますが、それ以外の季節は比較的静かに雄大な景色を楽しめます。駐車場も広く、ドライブの休憩に最適です。
- 所在地:静岡県裾野市須山字藤原2308-5
- アクセス:東名 裾野ICから約30分
- ポイント:富士山スカイライン沿いにあり、ドライブコースとしても楽しめます。
10. 湯らぎの里
ドライブの締めくくりには、スーパー銭湯で汗を流し、疲れを癒すのがおすすめです。「湯らぎの里」は、富士市にある人気の温浴施設で、バナジウム水を全館で使用した多彩なお風呂が自慢です。「海の湯」と「山の湯」があり、男女日替わりで楽しめます。広々とした休憩所や食事処も完備されており、旅の疲れをリセットするのに最適な場所です。
- 所在地:静岡県富士市蓼原227-1
- アクセス:東名 富士ICから車で約20分
- ポイント:駐車場は約150台収容可能で、立ち寄りやすいのが魅力です。
ドライブ前にチェック!富士山の天気と道路情報
富士山は天候が変わりやすいことで知られています。せっかく訪れたのに、雲で全く見えなかった…という事態を避けるためにも、出発前の情報収集は欠かせません。
ポイント:
富士山周辺の自治体や観光協会が提供しているライブカメラをチェックするのが最も確実です。リアルタイムの映像で、現在の富士山の様子や山頂付近の雲の状況を確認できます。富士登山オフィシャルサイトのライブカメラなどが参考になります。
また、冬場に標高の高い場所へ行く際は、路面の凍結に備えてスタッドレスタイヤの装着やタイヤチェーンの携行を忘れないようにしましょう。
まとめ
富士市とその周辺には、息をのむような富士山の絶景を望めるドライブスポットが数多く存在します。今回ご紹介した10ヶ所は、その中でも特におすすめの名所ばかりです。美しい茶畑、荘厳な滝、歴史ある神社、そして広大な高原。多彩な魅力を持つこのエリアを車で巡れば、きっと忘れられない思い出が作れるはずです。
次の休日は、ぜひ富士市へのドライブ旅行を計画してみてはいかがでしょうか。この記事が、あなたの素晴らしい旅の助けとなれば幸いです。
記事の監修・執筆:合同会社KUREBA
本記事は、静岡県三島市を拠点に活動する合同会社KUREBAが監修・執筆いたしました。
弊社では、LINE公式アカウントの効果的な運用サポートや、集客につながるホームページ制作サービスを提供しております。
「Webを活用してビジネスを成長させたい」「専門家のサポートが欲しい」とお考えの事業者様は、ぜひお気軽にご相談ください。
コメント