うなぎの名店ランキング！静岡市で食べる絶品うな重ベスト12

静岡市のうなぎ文化と本記事の選定基準

静岡県は、浜名湖を有する浜松市がうなぎ養殖発祥の地として全国的に有名ですが、県庁所在地である静岡市にも、駿河湾の恵みと共に育まれた独自のうなぎ文化が根付いています。市内には、長年地元で愛される老舗から、革新的なメニューで注目を集める新進気鋭の店まで、数多くの名店が点在します。

静岡市は葵区、駿河区、清水区の3つの行政区から成り立ち、それぞれに特色あるうなぎ店が存在します。職人が備長炭でじっくり焼き上げる香ばしい蒲焼、素材の味を最大限に引き出す白焼、そして店主のこだわりが詰まった秘伝のタレ。これらが織りなす一杯は、まさに至福の味わいです。

この記事では、各種グルメサイトの評価、メディアでの紹介実績、そして各店の独自性や歴史を総合的に判断し、「静岡市で食べるべき絶品うなぎ」を12軒厳選してランキング形式でご紹介します。特別な日の一食に、あるいは自分へのご褒美に、最高のうなぎ体験を探しに出かけましょう。

【TOP4】一度は訪れたい！静岡市を代表するうなぎの最高峰

まずは、味、知名度、評価のすべてにおいて静岡市トップクラスと評される4軒をご紹介します。予約必須の店も多いため、訪問前には必ず確認を。

1. 活うなぎ 橋本（清水区）

静岡市のうなぎ店を語る上で絶対に外せないのが、清水区に店を構える「活うなぎ 橋本」です。複数のグルメサイトで常にランキング上位に位置し、その人気は県内にとどまりません。毎日仕入れるAランクの活うなぎを、こだわりの土佐備長炭で丁寧に焼き上げます。炭火の香ばしさを引き立てる少し甘めのタレが、うなぎ本来の旨味と絶妙に絡み合います。

この店の代名詞とも言えるのが「極み重」。一つの重箱に、秘伝のタレで仕上げた蒲焼と、うなぎ本来の味を堪能できる白焼が並ぶ贅沢な逸品です。公式ウェブサイトでも「名店は白焼きが美味い」と語る店主の自信が、この一品に凝縮されています。まずは白焼を塩でシンプルに味わい、次に濃厚な蒲焼をご飯と共にいただくのがおすすめです。

2. うなぎのはら川（葵区）

静岡市中心街、葵区呉服町に位置する「うなぎのはら川」は、静岡市役所前にありアクセスも良好な人気店です。2025年3月に移転オープンし、新しく綺麗な店内で伝統の味を提供しています。この店の真骨頂は、静岡の特産品を組み合わせた独創的なメニューにあります。

看板メニューは「駿河まぶし丼」。ひつまぶしのように楽しめるこの丼には、うなぎ、桜えび、山芋、そして静岡名産の有東木（うとうぎ）の本わさびが使われています。まずはそのまま、次に薬味を加えて、最後は出汁をかけてお茶漬け風に、と三度の味の変化を楽しめるのが魅力です。静岡ならではの味覚を一度に堪能したい方には、これ以上ない選択肢でしょう。

3. 炭焼き鰻 瞬（葵区）

「本物の味を追求したい」「最高の食体験をしたい」という方にこそ訪れてほしいのが、葵区にある完全予約制の高級店「炭焼き鰻 瞬（しゅん）」です。その評価は非常に高く、食通たちが「悶絶するほどの美味しさ」「久しぶりに感動した」と絶賛の声を寄せています。新東名・新静岡ICから車で数分という立地にありながら、都会の喧騒を忘れさせる空間で、至高のうなぎコースを堪能できます。

昼は完全予約制のランチ、夜はおまかせコースのみというスタイルで、価格帯はディナーで20,000円前後からと高価ですが、その価値は十分にあります。店主の技とこだわりが詰まった炭焼きうなぎは、まさに芸術品。記念日や接待など、特別なシーンでの利用に最適です。なお、店主が京都へ修行に出る期間があるなど、不定期な営業となる場合もあるため、訪問前の予約と確認は必須です。

4. 武林 車店（葵区）

「武林 車店（たけばやし くるまてん）」は、静岡の街中で長年愛され続ける老舗です。「手間暇かけて伝統の味を守り続ける」を信条とし、活うなぎを毎日捌き、ふっくらと柔らかに仕上げています。そのうなぎに絡む秘伝のタレは、まろやかで奥深い味わいを持ち、うなぎ本来の旨味を最大限に引き出します。

看板のうな重はもちろんのこと、店が自信を持ってすすめるのが「白焼」です。うなぎが苦手な人にこそ試してほしいと謳うほど、その味わいは格別。素材の良さと職人の焼きの技術がダイレクトに伝わる一品です。静岡駅から徒歩圏内というアクセスの良さも魅力の一つです。

【5位～8位】個性と実力が光る！地元で愛される名店

ここからは、特定のメニューやスタイルで強い個性を放ち、地元住民から厚い支持を得ている実力派の4軒を紹介します。

5. 石橋うなぎ店（駿河区）

駿河区にある「石橋うなぎ店」は、「一本うなぎ」が名物の個性派店です。その名の通り、うなぎを丸ごと一本豪快に焼き上げた姿は圧巻。濃厚なタレと、炭火で焼かれた皮のカリカリとした食感が特徴で、他ではなかなか味わえない満足感を得られます。静岡駅からバスでアクセスする必要があるものの、その味を求めて多くの人が訪れます。

6. 炭焼鰻 かん吉（清水店・静岡店）

「かん吉」は静岡市内に2店舗を展開する人気店です。特に静岡店（駿河区）は、静岡では比較的珍しい関西風の地焼きスタイルを提供しており、蒸さずに炭火で焼き上げるため、皮はパリッと香ばしく、身はジューシーな食感が楽しめます。この店で特に人気なのが「ひつまぶし」で、「静岡市内でひつまぶしを食べるならここ」と推薦する声も多いです。清水店（清水区）も創業以来の思いを込めた丁寧な仕事で知られています。

7. うなぎの篝火（葵区）

1986年創業の「うなぎの篝火（かがりび）」は、静岡浅間神社の近くに佇む葵区の鰻専門店です。アットホームで初めてでも入りやすい雰囲気が魅力。この店の人気メニューは、うなぎ本来の味をストレートに楽しめる「白焼き」です。絶妙な火加減で焼き上げられた白焼きは、表面がほどよくパリッとしながら、中は驚くほどふっくら。素材の良さが際立つ逸品として、多くのファンを魅了しています。

8. 天峰（葵区）

創業120年以上の歴史を誇る老舗「天峰（てんみね）」は、うなぎと天ぷらの両方を看板メニューとする葵区の名店です。長年の経験で培われた確かな技術で、毎日国内産の活うなぎを調理しています。うな重やひつまぶしはもちろん、うなぎ・天ぷら・お刺身がセットになった「和風定食」も人気で、一度に様々な味を楽しみたい方におすすめです。歴史ある老舗の味を、落ち着いた雰囲気でじっくりと味わうことができます。

【9位～12位】コスパと新風！注目すべきうなぎ店

最後に、リーズナブルな価格で高品質なうなぎを提供するチェーン店や、地域に根差した個性的なお店など、注目すべき4軒をご紹介します。

9. 鰻の成瀬（葵区・清水区）

「鰻をもっと身近に」をコンセプトに、高品質なうなぎをリーズナブルな価格で提供し、全国的に店舗を拡大しているのが「鰻の成瀬」です。静岡市内にも、2024年7月にオープンした葵区の瀬名川店をはじめ、複数の店舗があります。育てる「水」やエサにまでこだわったうなぎは臭みがなく、脂のりも絶妙。外はカリッと、中はふわっとした食感が特徴です。うな重（梅）が1,600円からと、驚きのコストパフォーマンスで、気軽に美味しいうなぎを楽しみたい時に最適です。

10. うなぎ割烹 川京（清水区）

清水区の閑静な住宅街に佇む「うなぎ割烹 川京」は、関東風の製法でふっくらとしたうなぎを提供するお店です。一度蒸してから焼き上げることで、身は柔らかく、口の中でとろけるような食感を実現。創業当時から継ぎ足しで使用している秘伝のタレが、その味わいを一層引き立てます。落ち着いた雰囲気の店内で、ゆっくりと食事を楽しみたい方におすすめです。

11. あなごや 本店（葵区）

店名に「あなご」とありますが、うなぎ料理でも評価の高い葵区のお店です。静岡市のうなぎ人気店リストにも度々名前が挙がり、地元の人々に親しまれていることがうかがえます。うなぎとあなご、両方の味を楽しめるのがこの店のユニークな点かもしれません。街中にありながら、隠れ家的な雰囲気を持つ実力店です。

12. 池川 支店（葵区）

葵区の人宿町エリアにある「池川 支店」も、地元で長く愛されているうなぎ店の一つです。派手さはありませんが、堅実な仕事で提供されるうなぎは、安定した美味しさで定評があります。繁華街から少し離れた落ち着いた場所で、じっくりとうなぎを味わいたい時に訪れたい一軒です。こちらも各種グルメサイトの静岡市おすすめリストに掲載されています。

まとめ：静岡市で最高のうなぎ体験を

静岡市には、今回ご紹介した12軒以外にも、数多くの魅力的なうなぎ店が存在します。蒲焼と白焼の食べ比べができる「活うなぎ 橋本」、静岡の幸を詰め込んだ「うなぎのはら川」の駿河まぶし丼、そして究極の味を追求する「炭焼き鰻 瞬」など、各店がそれぞれの哲学と技術で最高のうなぎを提供しています。

本記事を参考に、あなたの好みやシーンに合った一軒を見つけて、ぜひ静岡市ならではの絶品うなぎを心ゆくまでご堪能ください。