とろろ汁発祥の地!静岡市丁子屋と周辺のおすすめグルメスポット7選

徳川家康公が愛した城下町、静岡。その歴史街道・旧東海道の丸子(まりこ)宿に、400年以上にわたり旅人たちの胃袋と心を満たしてきた伝説の店があります。それが、とろろ汁の元祖として名高い「丁子屋(ちょうじや)」です。

この記事では、丁子屋の奥深い歴史と魅力に迫るとともに、その周辺で楽しめる個性豊かなグルメスポットを7つ厳選してご紹介します。歴史散策から最新のグルメまで、静岡の食文化を存分に味わう旅へご案内します。

400年以上の歴史を誇る「元祖 丁子屋」とは?

丁子屋の歴史は、単なる飲食店の沿革にとどまりません。それは日本の歴史そのものと深く結びついています。

戦国時代に創業した静岡最古の飲食店

丁子屋の創業は、関ヶ原の戦いよりも前、豊臣秀吉が天下統一を果たした後の1596年(慶長元年)に遡ります。公式の歴史によれば、初代・平吉が東海道の丸子宿に暖簾を掲げたのが始まりです。江戸幕府が開かれる7年も前のことであり、安土桃山時代から続くその歴史は、2025年現在で実に429年にも及びます。

創業当時は、今のようなとろろ汁専門店ではなく、旅人が一服するための「お茶屋」だったと伝えられています。その後、時代の変遷とともに看板メニューがとろろ汁となり、今日に至るまで同じ場所で営業を続けています。

その歴史的価値から、現在の店舗は2022年に国登録有形文化財に指定され、静岡県内で現存する最古の飲食店としても知られています。

浮世絵や俳句にも詠われた旅人の味

丁子屋の名声は、多くの文化人によって後世に伝えられてきました。最も有名なのが、歌川広重の浮世絵『東海道五拾三次之内 鞠子(丸子) 名物茶店』です。この浮世絵に描かれた茅葺き屋根の茶屋が丁子屋のモデルとされ、店先でとろろ汁をすする旅人の姿が生き生きと描かれています。

また、俳聖・松尾芭蕉も丸子宿を訪れた際に一句詠んでいます。

梅若菜 丸子の宿の とろろ汁

この句からも、江戸時代には既にとろろ汁が丸子宿の名物として広く知られていたことがうかがえます。十返舎一九の滑稽本『東海道中膝栗毛』にも登場するなど、丁子屋は単なる食事処ではなく、日本の旅文化を象徴する存在だったのです。

丁子屋で味わうべき名物「とろろ汁」

丁子屋を訪れたなら、何をおいても味わうべきは看板メニューの「とろろ汁」です。その味は、400年以上の時を超えて人々を魅了し続けています。

こだわりの自然薯と秘伝の出汁

丁子屋のとろろ汁の主役は、粘りと風味が格別な自然薯(じねんじょ)です。提携農家で栽培されたこだわりの自然薯を丁寧にすりおろし、秘伝の味噌仕立ての出汁と合わせて作られます。この出汁には、鯖や鰹が使われており、濃厚な自然薯の風味に負けない深いコクと旨味を与えています。

炊きたての麦飯に、このとろろ汁をたっぷりとかけて一気にかき込むのが伝統的な食べ方。マナーを気にせず「ザァザァ」とかき込むことで、とろろ、出汁、麦飯が一体となった絶妙な味わいを堪能できます。麦飯はおかわり自由なので、心ゆくまで伝統の味を楽しめます。

基本情報とメニュー

丁子屋では、とろろ汁を主役にした様々な定食が用意されています。観光客から地元の人々まで、幅広い層に愛されています。

店舗情報:元祖 丁子屋

住所 〒421-0103 静岡県静岡市駿河区丸子7-10-10
営業時間 11:00~15:00(L.O.), 16:30~19:00(L.O.) ※営業時間は公式サイトで要確認
定休日 不定休(公式サイトで要確認)
予算 昼:¥1,000~¥1,999、夜:¥3,000~¥3,999
予約 基本的に予約不可(有料個室のみ要相談)
公式サイト https://chojiya.info/

【厳選】丁子屋周辺のおすすめグルメスポット7選

丁子屋のある丸子周辺や、少し足を延した静岡市駿河区には、他にも魅力的なグルメスポットが点在しています。伝統の味からモダンなレストランまで、多様な選択肢をご紹介します。

1. 一松園(いっしょうえん)

丁子屋と並び、丸子のとろろ汁を代表する老舗。丁子屋のすぐ近くにあり、両店の味を比べてみるのも一興です。口コミでは「丁子屋よりサラサラしていて食べやすい」という声もあり、より滑らかな口当たりのとろろ汁が楽しめます。刺身などが付く豪華な定食も人気です。

店舗情報:一松園

ジャンル 郷土料理、とろろ汁
住所 静岡県静岡市駿河区丸子7-11-5
予算 昼:¥1,000~¥1,999、夜:¥2,000~¥2,999

2. 文次亭(ぶんじてい)

特別な日や接待におすすめなのが、静岡駅南口からほど近い住宅街に佇む本格懐石料理店「文次亭」。京懐石の名店で修行を積んだ店主が、地元の旬の食材を活かした美しい料理を提供します。完全予約制で、落ち着いた空間で五感で味わう究極の和食を堪能できます。

店舗情報:文次亭

ジャンル 懐石・会席料理
住所 静岡県静岡市駿河区馬渕2-6-6-1
予算 昼:¥5,000~、夜:¥10,000~

3. 中華そば 次郎(ちゅうかそば じろう)

とろろ汁とは対照的に、ガツンとした一杯を求めるならここ。行列の絶えない人気のラーメン店です。看板メニューは「からし味噌ラーメン」とシンプルな「中華そば」。名前から連想される”二郎系”ではなく、丁寧な仕事が光る本格的な味わいで、地元民から絶大な支持を得ています。

店舗情報:中華そば 次郎

ジャンル ラーメン
住所 静岡県静岡市駿河区敷地1-28-10
予算 ~¥999

4. Cafe&Restaurant Tembooo(テンボー)

静岡の街と駿河湾を一望できる絶景レストラン。静岡新聞放送会館の17階にあり、開放的な空間でイタリアンビュッフェが楽しめます。地元の新鮮野菜をふんだんに使った料理が並び、特にランチはコストパフォーマンスが高いと評判。デートや記念日にも最適です。

店舗情報:Cafe&Restaurant Tembooo

ジャンル イタリアン、ビュッフェ
住所 静岡県静岡市駿河区登呂3-1-1 静岡新聞放送会館17階
予算 昼:¥2,000~¥2,999、夜:¥4,000~¥4,999

5. 全席個室 楽蔵‐RAKUZO‐ 静岡南口駅前店

静岡駅南口から徒歩1分という好立地にある、全席個室の和食居酒屋。プライベートな空間で、炙り料理や創作和食をゆっくりと楽しめます。全国から厳選した日本酒や焼酎も豊富で、接待や会食、仲間内での飲み会など、様々なシーンで活躍する一軒です。

店舗情報:全席個室 楽蔵‐RAKUZO‐

ジャンル 居酒屋、創作和食
住所 静岡県静岡市駿河区南町10-1 アクロスキューブ静岡6F
予算 夜:¥3,000~¥3,999

6. つぼ八 静岡駅南口店

全国的に有名な居酒屋チェーンですが、静岡駅南口店は地元の味も楽しめるのが魅力。静岡名物の「黒はんぺん」や「静岡割り」などもメニューにあり、観光客が気軽に静岡グルメを体験するのにもってこいです。駅近でリーズナブルなので、旅の終わりに立ち寄るのにも便利です。

店舗情報:つぼ八 静岡駅南口店

ジャンル 居酒屋
住所 静岡県静岡市駿河区南町10-6 村上駅南ビルB1F
予算 夜:¥2,000~¥2,999

7. 満里古茶屋(まりこちゃや)

丸子エリアで、丁子屋や一松園とはまた違った趣を持つとろろ汁店。山々に囲まれた自然豊かなロケーションと、店内の囲炉裏が特徴で、のどかな雰囲気の中で食事を楽しめます。都会の喧騒を忘れ、ゆったりとした時間を過ごしたい方におすすめです。

店舗情報:満里古茶屋

ジャンル 郷土料理、とろろ汁
住所 静岡県静岡市駿河区丸子5787-1
予算 昼:¥1,000~¥1,999

まとめ:歴史と美食が交差する静岡・丸子を旅しよう

400年以上の歴史を刻む「丁子屋」は、単に食事をする場所ではなく、日本の旅文化そのものを体験できる貴重なスポットです。その一杯のとろろ汁には、戦国時代から令和に至るまで、数え切れない旅人たちの物語が溶け込んでいます。

そして、その周辺には伝統を守る老舗から、現代的な感性が光る新しいお店まで、多彩なグルメがあなたを待っています。この記事を参考に、ぜひ静岡・丸子エリアで、時を超えた美食の旅を楽しんでみてください。

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