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テナジー19完全解説!最新モデルの革新的技術と使用感

テナジー19の概要と発売背景

テナジー19(Tenergy 19)は、バタフライ社が2021年3月に発売した「テナジー」シリーズの最新ハイテンション裏ソフトラバーです。テナジーシリーズは2008年のテナジー05登場以来、世界中の選手から高い信頼を得てきた大人気ラバーシリーズです。テナジー19は、セルロイドボール時代に開発された従来のテナジーラバーを、プラスチックボール時代の現代卓球により最適化した最新モデルとして位置付けられています。その開発の背景には、ディグニクスシリーズ登場後に一部のテナジーユーザーが離れる中で、テナジーシリーズの地位を守り、より高い性能を実現するという狙いがありました。実際、テナジー19の公表された性能値は世界標準のテナジー05を上回るものであり、情報発信後すぐにSNSやYouTubeで話題になりました。このように、テナジー19は「プラボール時代のテナジー05」とも呼ばれるほど、従来シリーズを継承しつつ飛躍的な性能向上を目指したラバーと言えます。

採用されている新技術・ツブ形状の特徴

テナジー19の最大の特徴は、新開発の「No.219」ツブ形状を採用したことです。このツブ形状は他のテナジーシリーズと比べても細め(直径約1.5mm)のツブを、ルールで許容される限界まで密集させた構造になっています。従来のテナジーラバー(05・25・64・80など)はやや太めで間隔の広めなツブ形状でしたが、テナジー19では細く密集したツブによって、ボールがラバーに食い込んだ際にツブが倒れやすくなり、ボールが滑り落ちにくくなっています。これにより「よりボールをつかむ感覚」が向上し、スピンを掛けやすくなっています。さらに、細いツブを多数配置することでボールを押し返す力も増大しており、相手の強打に対しても押し負けにくいラバーになっています。このような独自のツブ形状はバタフライが特許を取得した技術であり、数々の試験によって特に強打時のスピードとスピン性能向上が実証されています。

また、テナジー19にはテナジーシリーズならではの「スプリングスポンジ」も搭載されています。スプリングスポンジは2008年に開発された画期的なスポンジで、変形しやすさと高い弾性を両立したものです。このスポンジと前述の新ツブ形状を組み合わせることで、テナジーシリーズの中でも特に優れたボールの掴みと反発力を実現しています。テナジー19では重量を増やすことなく威力を高めた点も注目すべきです。従来モデルと同程度の軽さ(カット後約45g前後)を保ちながら、スピードとスピン性能を向上させたため、球威を求めつつもスイングスピードを維持したい選手にとって魅力的なバランスとなっています。

性能指標と他のテナジーシリーズとの比較

テナジー19の性能指標は、バタフライ公式の測定値ではスピード84、スピン75、弧線78、スポンジ硬度36(硬式)とされています。スポンジ硬度はテナジー05と同じ36度ですが、ツブ形状の違いにより実際の打球感はやや柔らかめになっています。以下のグラフは、テナジー19をテナジーシリーズの他の主要モデルと性能面で比較したものです。

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テナジー19はスピードとスピンの両面でテナジー05を上回る性能を示しており、シリーズ内でもトップクラスのスピン性能を誇ります。弧線(ボールの軌道の高さ)に関してはテナジー25や80よりやや低めですが、テナジー05と同程度の適度な弧を描くため、コントロール性も確保されています。重量面では、テナジー19(カット後約45g)はテナジー05(同約48g)とほぼ同水準で、テナジー25(同約43g)よりはやや重めですが依然として軽量なラバーです。この軽さにより、スイングスピードを犠牲にせずに高い威力を発揮できる点が評価されています。

他のテナジーシリーズと比較すると、テナジー19は「スピードの64」「回転の05」「バランスの80」「前陣の25」といった従来各モデルのキャッチコピーに対し、「パワーの19」と称されるほど威力重視のモデルです。テナジー05が最高のスピン性能を追求したモデルであるのに対し、テナジー19はそれに匹敵するスピン性能に加えてさらなるスピードと押し返し力を備えており、特に強打時の破壊力でテナジー05を凌駕するとの評価もあります。一方で、テナジー64や80のようなバランス重視モデルに比べればやや弧線が低く抑えられているため、スピードドライブの安定性ではテナジー64がやや優れるといった違いも指摘されています。総じて、テナジー19はテナジーシリーズの中でも最高水準のスピン・スピード性能を持ちつつ、軽量でカウンター力の強いモデルと位置付けられます。

使用感・試打レビュー(フォア/バック別、コントロールや回転量など)

テナジー19の使用感について、多くの試打レビューでは「ボールを掴む感覚が抜群」「強打時のスピードと引っかかりが格別」といった声が聞かれます。実際、テナジー19は細いツブによる優れたグリップ力のおかげで、軽くスイングしただけでもしっかり弧を描いてボールが飛んでいき、深い位置に入る安定したドライブが打てると報告されています。フォアハンドで使用した場合、テナジー05よりもボールの食い込みが良く、スイングスピードが多少遅くても確実にボールを捉えてくれるため、安定した攻撃が可能です。ただし一部のプレイヤーからは「やや柔らかめでカウンターで振りすぎるとオーバーしやすい」といった指摘もあり、カウンター時には振り過ぎないよう調整が必要だという声もあります。

バックハンドでの使用感についても高評価です。テナジー19はフォアだけでなくバック面でも十分使えるラバーで、特に裏手ドライブでの安定性が評価されています。あるプレイヤーは「バックで使ったら球持ちが良く、引き合いもしやすい」とコメントしており、裏手攻撃でもボールを掴みやすくコントロールしやすいと述べています。実際、テナジー19はフォア/バック両面に対応した設計であり、試打によれば両面に貼っても問題なく使えるとのことです。もっとも、松平健太選手の試打レポートでは「フォアでも使えるが、どちらかというとバック面の方が使いやすかった」との印象が述べられており、バックハンド中心のプレーヤーに特に適しているとの見方もあります。

コントロール性に関しては、テナジー19はテナジー05に比べてややソフトな打球感のため、ゆるやかなスイングでもボールがしっかり捉えられやすい反面、強めに打ちすぎると弾みすぎてオーバーしがちだという声があります。慣れてくると振りすぎないよう調整できますが、初期の頃は振り幅を抑えてのカウンターなど、コントロールを意識した打ち方が求められるでしょう。また、ブロックや台上技術では、テナジー19は回転を掴みやすい分、相手の回転の影響を受けやすく感じるプレイヤーもいます。実際、ある試打者は「ブロック時に回転の影響を受けやすく、ラケットの角度調整が必要」と述べています。これはテナジー19がボールを捉える力が強いために起こる現象であり、慣れれば問題ないものの、初期には相手の回転に対するブロックの練習が必要かもしれません。

回転量に関しては、テナジー19は非常に回転を掛けやすいラバーとの評価がほぼ一致しています。細いツブによる優れたグリップ力により、ボールをしっかり擦り上げて高い回転を与えることができます。ある試打レビューでは「テナジーシリーズの中でも最高レベルにボールを掴んでくれる」とのことで、テナジー05に比べても回転のかけやすさで勝るとの声があります。実際、テナジー19はテナジー05のような硬さの悪影響を抑えつつ、それ以上の回転性能を引き出せるため、「より回転が作りやすく若干回転量もアップしたテナジー05」と表現されています。一方で、テナジー80など粘着性の高いラバーと比べると回転の絶対量ではやや劣ると感じるプレイヤーもおり、回転量の最大値ではテナジー80や05ハードの方が勝るとの意見もあります。しかし総合的に見れば、テナジー19はハイテンションラバーとしてはトップクラスの回転性能を備えており、スピン系テンションの中でも山なりの弧線を描く安定した回転ドライブを得意とするラバーです。

トップ選手の評価・使用例

テナジー19発売直後から、国内外のトップ選手やコーチから高い評価が寄せられています。例えば、全日本卓球選手権メンバーの松平健太選手は自らの試打レポートで「よく引っかかるし、球持ちがよく深いボールが入る。コントロールのしやすさを求める選手にお勧め」とテナジー19を評価しています。松平選手はテナジー19の打球感がテナジー05に近い一方でソフトでコントロールしやすい点、そしてフォア面だけでなくバック面でも使いやすいと述べており、特に裏手での使用感を高く評価しています。

また、女子卓球のトップ選手である加藤美優選手もテナジー19を試打しており、「テナジー19はプラボール時代の05なのか?スピンの掛かる80?軽い25?」といったキーワードを挙げてその性能を検証しています。その結果、「テナジー05のように飛び、ディグニクス05のような打球感で、コントロールがしやすいラバー」と総評しており、テナジー19が従来シリーズの良さを取り入れつつ新時代に適応した性能を持つことを確認しています。実際、テナジー19発売当初から海外のプロ選手にも採用が広がり、日本国内でも中高年選手から若手まで幅広い層が使用を開始しました。テナジー19はトップ選手からアマチュアまで幅広く評価されており、「テナジー05に負けない性能」「ディグニクスに近い威力」といった声が多く聞かれます。このように、テナジー19は発売以来トップ選手の試打を重ね高い評価を得ており、その優れたボールの掴みとコントロール性は実戦でも十分発揮されることが証明されています。

どんなプレーヤーに向いているか

テナジー19は攻撃型プレーヤーに適したラバーですが、特に以下のようなプレイヤーに向いていると言えます。

  • カウンタープレーに自信を持ちたい選手: テナジー19はシートがボールを掴みやすく、スポンジも十分な弾みを持つため、相手のドライブをカウンターで返すプレーがしやすくなります。これまでカウンターで押し負けがちだった選手にとって、テナジー19はピッタリのパフォーマンスを発揮します。実際、テナジー19は相手の回転に対してもしっかりこちらの回転をかけ返せるため、ドライブの引き合いでも強くカウンターできる点が評価されています。
  • 深いドライブを打ちたい選手: テナジー19は高い弧線を描きつつボールを相手コートの奥深くまで飛ばすことが得意です。威力のあるドライブでもボールが浅く入ってしまうと相手に押し返されてしまいますが、テナジー19ではボールを掴みやすくなったことで深い位置に入る安定したドライブが打てます。これにより相手を後陣に追いやったり、相手に押し負けさせたりする戦術が立ちやすくなります。
  • 下回転打ち(ラリードライブ)を極めたい選手: テナジー19は強打時のスピードとラバーの引っかかりが非常に良いため、これまでリスクの大きかった下回転打ちも安定して打てるようになります。どんな場面でも自信を持ってラケットを振れる安心感があり、特に長いラリーでのオフェンスに向いています。テナジー19は中~後陣での大きなラリーで、回転のかけやすさとドライブの手数で勝負するプレーに適しているとも言われます。
  • 硬めのラケットを使っている選手: テナジー19の打球感はやや柔らかめなので、硬いラケット(例:カーボン入りの硬質ブレード)と組み合わせるとマッチしやすいとの指摘があります。硬いラケットは弾みが強くコントロールが難しい場合がありますが、テナジー19の柔らかいシートがそれを補完し、適度なボールの食い込みとコントロール性をもたらします。実際、松平健太選手も「テナジー19の打球感が軟らかい分、硬いラケットと組み合わせるとうまくマッチするのでは」と述べています。一方で、もともと軟らかい打球感が好きな選手はどんなラケットでもテナジー19に合うとされています。
  • テナジー05を愛用している選手: テナジー05ユーザーにとって、テナジー19は重量を増やさずに威力をアップできる進化版となります。テナジー05のような高い回転性能を維持しつつ、スピードやカウンター性能が向上しているため、テナジー05に飽きたという選手やさらなる攻撃力を求める選手に適しています。実際、テナジー19の重量はテナジー05とほぼ同じであり、スイングスピードを損なわずに球威を上げたいテナジー愛好家にとって魅力的な選択肢となっています。

以上のように、テナジー19は攻撃的なプレーを楽しむ選手全般に適したラバーですが、特にカウンターやラリードライブで勝負するプレーヤー、硬めのラケットを使うプレーヤー、そしてテナジー05ユーザーにとっては非常にマッチするラバーと言えるでしょう。

デメリット・注意点

テナジー19は高性能なラバーですが、いくつか注意すべき点やデメリットも指摘されています。

  • 初期のコントロールミスが出やすい: テナジー19はボールを掴む力が強く弾みも良いため、慣れるまではオーバーミスが出やすい場合があります。特にカウンターで振りすぎるとボールが浅く入らずにオーバーしてしまうことがあるため、初期には振り幅を抑えての練習が必要です。実際、ある試打者は「カウンターで大振りすると簡単にオーバーしそうだった」と報告しています。また台上技術では、テナジー19は弾みがある分ストップやブロックで押さえきれないとボールが長く飛んでしまうことがあるため、微妙な力加減が求められる点に注意が必要です。
  • 相手の回転の影響を受けやすい: テナジー19は回転を掛けやすい反面、相手の強い回転に対しても影響を受けやすいという声があります。ブロックやストップで相手の強いスピンボールを返す際、ラバーがボールを捉えすぎて軌道が不安定になることがあります。あるプレイヤーは「ブロック時に回転の影響を受けやすく、角度調整が必要」と述べており、回転球への対応練習が必要になるかもしれません。この点はテナジー19のグリップ力が強いことに起因するもので、慣れれば問題ないものの初期には注意が必要です。
  • 価格が高め: テナジーシリーズ全般に言えることですが、テナジー19も高価なラバーです。高性能を追求した分、他の廉価ラバーに比べると価格が高く設定されています。バタフライのラバーではディグニクス05など一部を除きトップクラスの価格帯に入り、コストを重視するプレイヤーにはハードルが高いでしょう。もっとも、その価値に見合う性能を発揮できれば長期的には妥当とも言えますが、購入にあたっては予算面の留意が必要です。
  • 耐久性・寿命: テナジー19のライフ(寿命)については、発売当初からいくつか議論がありました。公式には「従来シリーズより寿命が延びた」という発表はなく、多くのプレイヤーはテナジーシリーズと同様に寿命はそれほど長くないと感じています。ある試打者は「今までのテナジーシリーズ同様、寿命はかなり短く1か月前後ではないか」と推測しています。実際、テナジー19はハイテンションラバー特有の高弾性を維持するために表面がややデリケートで、頻繁に使用するとテンションが落ちて性能劣化が進む可能性があります。そのため、定期的な交換や保護フィルムの使用などによるケアが求められます。なお、一部では「テナジー05よりも長持ちする」という意見もありますが、総じて耐久性はテナジーシリーズ共通の弱点と言えるでしょう。

以上の点を踏まえると、テナジー19を選ぶ際には初期の適応期間メンテナンスに注意を払う必要があります。しかし、これらの注意点は練習と慣れで克服できるものであり、その先にはテナジー19の高い性能を十分に引き出すことができるでしょう。

まとめ

テナジー19は、テナジーシリーズの最新モデルとして革新的な技術と性能を兼ね備えたラバーです。細く密集したNo.219ツブ形状とスプリングスポンジの組み合わせにより、ボールを掴む感覚と押し返す力を高次元で両立しています。スピードとスピンの性能値はシリーズ内トップクラスであり、特に強打時の破壊力やカウンター性能ではテナジー05を上回るとの評価もあります。使用感としては、ボールをしっかり捉えて安定したドライブが打てる反面、初期には振りすぎによるオーバーや相手回転への対応に注意が必要です。しかし慣れれば、その高いグリップ力と反発力はカウンターからラリードライブまで幅広い攻撃に威力を発揮します。

トップ選手からの評価も高く、「プラボール時代のテナジー05」と称されるほど信頼性と実戦性能の高さが認められています。テナジー19は硬めのラケットユーザーやテナジー05愛好家にも適しており、重量を増やさずに攻撃力を強化したい選手にとって理想的なラバーと言えるでしょう。もちろん高価格や寿命に関する課題はありますが、それらを凌駕する性能と楽しさを提供してくれる点で、テナジー19は現代卓球における最高峰のラバーの一つといって過言ではありません。

テナジーシリーズの伝統を継承しつつ新たな可能性を切り拓いたテナジー19。その革新的技術と優れた使用感を実際に試してみることで、プレーヤーはよりパワフルでコントロールされた卓球を楽しめるでしょう。ぜひ自分のプレーに合ったかどうか試してみて、テナジー19が生み出す新たな打球感を味わってください。

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